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遺跡を見る [2019-20年末年始 イタリア・プーリア州]

今日からまた年末年始の南イタリアのお話を。

滞在2日目、大晦日。最初に訪れたのは、ポリニャーノから海沿いをイタリアのかかとの下の方へ20㎞程行ったところにあるEgnazia。そこにこんな古い石積みの塀があった。
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中はこんな遺跡。
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塀のところから駐車場を振り返る。めぎたちの乗ってきたレンタカーがそこにポツンと。そう、他に誰もいない。
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ラッキーだわね~遺跡独り占め。いや、二人占め。
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ここ、紀元前4世紀には集落があったらしい。紀元後2世紀にアッピア街道の支流(支道?)のトライアナ街道が敷かれ、栄えたのだとか。
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港町だったとのこと…あ、向こうにトゥルーリがある。
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しばし、波が岩の下に潜り込んで左の穴から噴き出てくる様子を見ていた。昔々に栄えていたこの街のことを空想しながら。
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この石の塀は、大きな石のブロックを平行に並べ、真ん中に小さな石を埋めて固めてある。その昔、これを作った人たちの姿を空想する。かつて生きていた人たち。どんな家族がいてどんな暮らしをしていたのかしら。作ったのは奴隷だったのかしら。だとしたらどこから連れてこられたのかしら。彼らが作ったこの塀を、2000年後に存在すら全く知らないアジアのそのまた向こうの島国から人がやってきて見ているなんて、もしその時の彼らが知ったらなんて思うかしら…
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塀の向こうには、めぎたちが通ってきた道路がある。道路も石積みの壁のようなものがあるけど、どのくらい古いのかしらね。
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そしてその道路の向こうにも遺跡が広がっていた。
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つづく。
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