遺跡を見る

今日からまた年末年始の南イタリアのお話を。

滞在2日目、大晦日。最初に訪れたのは、ポリニャーノから海沿いをイタリアのかかとの下の方へ20㎞程行ったところにあるEgnazia。そこにこんな古い石積みの塀があった。



中はこんな遺跡。



塀のところから駐車場を振り返る。めぎたちの乗ってきたレンタカーがそこにポツンと。そう、他に誰もいない。



ラッキーだわね～遺跡独り占め。いや、二人占め。



ここ、紀元前4世紀には集落があったらしい。紀元後2世紀にアッピア街道の支流（支道？）のトライアナ街道が敷かれ、栄えたのだとか。



港町だったとのこと…あ、向こうにトゥルーリがある。



しばし、波が岩の下に潜り込んで左の穴から噴き出てくる様子を見ていた。昔々に栄えていたこの街のことを空想しながら。



この石の塀は、大きな石のブロックを平行に並べ、真ん中に小さな石を埋めて固めてある。その昔、これを作った人たちの姿を空想する。かつて生きていた人たち。どんな家族がいてどんな暮らしをしていたのかしら。作ったのは奴隷だったのかしら。だとしたらどこから連れてこられたのかしら。彼らが作ったこの塀を、2000年後に存在すら全く知らないアジアのそのまた向こうの島国から人がやってきて見ているなんて、もしその時の彼らが知ったらなんて思うかしら…



塀の向こうには、めぎたちが通ってきた道路がある。道路も石積みの壁のようなものがあるけど、どのくらい古いのかしらね。



そしてその道路の向こうにも遺跡が広がっていた。



つづく。

コメント 8

最初の四方形の石の積み方は、日本では「布積み」と言います。
大きさも似たような石で見た目はきれいですが、目地が線上に並んでいるので、強度的に弱点があります。
by Baldhead1010 (2020-01-19 04:34) 

2000年も前のなんですね
2000年前の人達はビックリでしょうね
地球が丸いのも知らなかったかもですもんね

by (。・_・。)２ｋ (2020-01-19 10:02) 

石造りのものは丈夫ですねえ。
手入れさえし続ければずっと残るのですよね、きっと。
どういう生活があったのかなあ．．．想像が広がりますね。
by ナツパパ (2020-01-19 10:04) 

凄い遺跡がそんなかかとの所にあるのですね。地図で見たけれど載ってないわ。遺跡があり過ぎて載せるほどじゃないってことかしら（－。－
by mimimomo (2020-01-19 16:35) 

作ったのは奴隷なのかなという文に、この時代だときっとそうなんだろうなと思いました。
現代も富裕層と貧困層の二極化が問題視されていますが、この時代の貧富の差と比べると．．．
もちろん、現代の問題を肯定するわけではないですが。
by YAP (2020-01-19 18:50) 

岩場、いろんな生き物がいそうですね＾＾。
石積みに使われてる石は、この海岸で採れたものなのかしらね。
昔々の港町・・・当時は魚を売ってる店もあったのかなぁ・・・想像ふくらみますね。
by Inatimy (2020-01-19 19:35) 

遺跡２人占め、いいですね。
これだけ静かだと過去のことに思いを馳せることも出来そうですね。
すぐ近くに土産物屋さんなんてあったらそんな気持ちになれないですもんね。
by sheri (2020-01-19 21:29) 

大規模な遺跡ですね。ローマの土木技術は、凄かったですね。
by テリー (2020-01-20 10:08)