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四苦八苦中 [文化の違い]

ちょっと光の見えた12月27日の朝。
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普通この時期に晴れると冷え込むのだが、実際ドイツ各地で冷え込んでいるようなのだが、デュッセルドルフに限ってはあまり冷え込んでいない。
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今日のレンズはニコンZの40mmF2で、フルサイズZ6につけて撮影。この日の日の出は8時37分で、上の2枚を写したのは8時58分。つまり、9時にしてやっと夜が明けたばかりの色合い。

9時過ぎ、めぎたちは買い物に出かけた。この2日半スーパーも休みだったから、牛乳とかフレッシュなパンとかが必要で。
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あ、月!
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もう一度月を撮る。でも、皆様に見えるかな…
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ドイツは12月27日から通常に戻る。まあ学校が休みなので多くの人がクリスマスから元旦まで休暇を取るのだが、基本的に業務は通常に戻る。こうしてごみの回収も行われていた。これは紙のごみのコンテナ。クリスマスで段ボールがたくさんゴミとして出ているようだった。
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めぎは休み中だがお持ち帰り仕事を山のように抱え、ぼちぼちと仕事をしている。以前は休み直前や休みの最初に一気に片付けて後は休みを満喫していたのだが、今回ばかりは毎日頑張ってもどっちみち2週間で決して終わらない量なので、無理せず一日に数時間と時間を決めて、優先順位を決めてぼちぼちと。そして数時間はしっかり休むことに。そうでなければ、休みなのに全く休めないというストレスで参ってしまいそうなので。2時間でも3時間でもやれば、その分は仕事が進むから、精神的に「投げ出してはいない」と落ち着いていられるという算段。

かつて同僚たちが、2週間の休みのうちの最初の一週間のクリスマスから元旦までは休んで、そのあと一週間は仕事をする、と言っていたのが今よく分かる…めぎ、以前も忙しかったけど、今思えば休み前に仕事を終わらせることができる程度に仕事が少なかったのだ。今は、全然そうはいかなくなってしまった。でも、なぜそうなってしまったのかも今はよく理解できる。ドイツの学校ではたしかに休み中に学校に行く必要はないものの、夏休み6週間+秋休み2週間+冬休み2週間+春休み2週間が本当に休みなのではなく、普通の会社に勤務する人と同じく有給休暇が30日間になるように実は仕事があって、休み中も仕事をしなければ終わらないようにできているのだった。

以前はめぎは大学と仕事掛け持ちで、学校の休み中に大学の仕事があったりして、それがかなり辛かったのだが、でも今思えば、その分(つまりその時間数の分)学校の仕事は少なかったので、学校の分は休み前に終わらせることができていたのだ。が、今は学校だけでフルタイムということで、休み中にも学校の仕事をしなければならない程度に仕事が割り振られている、ということなのである。その辺は今の立場になってみなければ分からなかったことで、同僚たちが休みにも仕事をしている話を聞いて、なんでせっかく休みなのに早く終わらせないのかな、時間のマネジメントが下手ね、などと思っていたのだが、自分は何もわかっていなかったんだな~と今痛感しているところ。

さて、めぎたちは牛乳とかを買う以外にもちろんツリーのスタンドを買うために出かけたのだが、残念ながらうちの近くの店はどこもすべて売り切れたとのことだった…
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さあて、どうしようかしらね…ネットで見てみても、早くても30日以降にお届け予定というのばかり。30日になってからじゃ、もう飾る気も失せるなあ。うーん困った…
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ツリーとは関係ないけど、晴れていたのはほんの束の間で、その後は薄曇り~曇りに逆戻り。明日からは雨らしい。あーあ。
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…と思いながら日中を過ごし、うちのドイツ人とめぎの仕事のキリのいいところで車で大型スーパーへスタンドを探しに行って、ようやくゲット。やった~と16時過ぎに再び取り組んだが…
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やっぱり枝が混んでいる方へ傾いてしまう。幹の下を斜めに切り落としてみたりとか平らに戻したりとかホント色々試したが、結局壁に穴をあけてこんな風に紐で固定することとした。混み入っている枝を数本落とせばよかったのかもしれないが、この混み具合が気に入ってこの木にしたのでそうもいかず。ちなみに27日は平日なので、マシンを使って音を立てて幹を切ったり壁に穴をあけることが可能。
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こうして一応まっすぐ立つようになったものの、四苦八苦して疲れたし薄暗くなってしまったので、もう飾りつけをする気にもならず、まだこのままである。
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還暦レンズとの散歩 [小さな出来事]

今日は26日の日曜日の散歩の風景から。カメラはフルサイズのニコンZ6、レンズはライカの還暦オールドレンズ90㎜F2で。
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どんよりと雨の降り出しそうな曇りだし、クリスマスの祝日だし、日曜日の午前中だしで、公園はシーンと静まり返っていた。
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元気なのは鳥さんたち。
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これはクロウタちゃんの雌。上の写真のトリミング。
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還暦レンズでもかなり解像してるわね。

このレンズで何がどう撮れるのか、まだ模索中。
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この日は全てF2.8で撮影。
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これも上のトリミング。ね、結構な解像度。
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ライカって、確かに凄いのね。
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きっと、撮る人が撮ればもっともっと凄いんだろうな。
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前回はピントを合わせたところがちょっとぼけてたので、リベンジ。今回は構図がイマイチになっちゃった。
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難しいなあ…

…という感じでお休みを過ごしているめぎ。仕事を持ち帰った休暇で、日々2時間程度は仕事をしているのだが、終わらせようと無理せずあくせくしないで、2時間やればOKと考えて頭や心を休ませている。(最後の写真のみレンズはニコンZの28mmF2.8)
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クリスマスイヴとクリスマスの朝 [文化の違い]

ツリーなしで迎えたクリスマスイヴの夜。
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ドイツでは伝統的にイヴの夜にはサケのムニエルなどの魚を食べる。魚のダメな人は、茹でたソーセージを食べることが多い。めぎ家は今年もエビのガーリック炒めにした。そして、付け合わせにはポテトサラダやポテトスープなどが多いのだが、めぎ家はポテトグラタンにした。
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ちなみに飲み物はクレマンにポモ・ド・ノルマンディーのカクテル。これがとても美味しくて、いい気分♪

ゆっくりと食べ終わってから、ベシェールング。ベシェールングというのは、クリスマスプレゼントをいただくこと。つまりドイツには、クリスマスプレゼントには普通のプレゼント(ゲシェンケ)とは別の特別な名前があるのだ。本当はツリーの下にプレゼントを並べるのだが(そしてドイツでは24日の晩にプレゼントをもらって開けるのだが)、昨日も書いたように今年はそれができないので、食卓で。
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昨日みなさんにいただいたコメントのいくつかにお返事すると、まず25~26日に買い物ができないのは、特に「困る」とは感じない。昔、日本で三が日に買い物ができなかった時代、事前の買い物が大変だったとは言え、特に困ったということがなかったのと同じである。今の時代、オンラインで購入すればその日のうちか次の日には届けられるが、ヨーロッパの場合24日午後~26日は宅配もお休みである。その期間にどうしても必要がものができてしまったのは、ハッキリ言えば自己責任の範囲なのだ。そんな人間のために、世の中がサービスする必要はないのである。祝日にどの職業の人もみんながゆっくりできるというのは非常に重要なことだと思う(医療関係者や警察などはもちろん働いているが)。
次に、いつも何でも作るうちのドイツ人だが、24日の午後から26日にかけては何も作れない。物音をたてることができないからだ。日曜日に大工仕事ができないどころか掃除機もかけられないのと同じで、ドイツでは、お休みの日に物音をたててはいけない。今の若い世代ではだんだんとそれが緩んできているとはいえ、60代のうちのドイツ人にとってはそれは非常に重要な決まり事である。音をたてずに済むやり方…例えば大きな植木鉢に石を詰めて木を立てる、などということも考えたのだが、木の大きさから行って、たぶん支えきれないと思うとのこと。それに、がっしりとしたスタンドを作ろうにも、水遣り出来つつ木を支えられるようなものを作るとなれば必要な資材を調達しなければならず、そういう資材を売っている店も27日まで閉店。で、万事休す。それもこれも、めぎ家が23日のうちに、ギリギリでも24日午前中に木を立ててみなかったのが原因であり、まあ仕方がないのである。

さて、ベシェールング。めぎからうちのドイツ人へは、牡蠣を開ける道具。写すのを忘れたが、包みの2つ目は牡蠣ナイフ。
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めぎがもらったのは、クリッペシリーズの新作。また仲間が増えた。
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ドイツではクリスマスプレゼントを複数用意することが多い。もちろん一つに全てのお金をつぎ込んだ方が大きなものが買えるのだが(そうしている家庭ももちろん多々あるが)、クリスマスというのはそういう経済性とか理性とか必要性とかとちょっと距離がある行事であり、古めかしいが、相手のこと…その人の好みとか興味とか…を考えたという愛や心が重要視される。で、必要なものを買うというより、いろんなアイディアがあった方がいいのである。具体的には、家族の写真とか、心を込めて書いたカードとか、ハンドクリームとか、そういうのが主流である。で、うちも例年複数の小さなものを用意してて、25日の朝、コーヒーを飲みながら2回目のベシェールング。
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めぎからうちのドイツ人へは、写してないがシルクのスカーフ(アスコットタイとして使うようなもの)。ネクタイが嫌いな彼が音楽祭やコンサートで使えるようにと。うちのドイツ人からもらったのは、モーツァルトの「後宮からの誘拐」のスコア。ドン・ジョヴァンニの後、めぎが最近はまっているオペラである。
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その後25日はのんびりゆっくり過ごした。音楽聞いたりして。ああ、お休みっていいわねえ。
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