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2021年の誕生日 その2 食事編 [食べ物・飲み物]

いくつになっても誕生日をしっかりお祝いするドイツに住んで、実は今回20回目の誕生日。今日は誕生祝の食事のお話を。話のテーマは3つ。食べたものと、店の対応と、コロナ。店の対応に関しては緑にしてある。

今年の誕生日の食事は、未だコロナだけど、ワクチン接種完了証明をチェックする店ということで以前も何度か行ったことのあるこちらのビストロレストランに行くことに。実はここでも予約していた席に別の人が座ってて別の席に通されたというハプニングがあったのだが、まあ席が無かったわけではないから良しとする。(先日の話のつけ足しになるが、めぎ家は店にもちろんクレームをつけている。が、それで席が戻ってくるわけではないし、店側が全く悪びれずにいるところが昔とすっかり変わったと思う。予約を受けた人とこの日この時間にいる人との連絡が全く行き届いていなくて、でもそれはこの店に限らず最近どこもそうで、つまりみんなその日の自分の仕事を適当にこなせばいいという感じなのだ。ヨーロッパでは、それ相応のサービスを受けたければもっと高級な店に行けということでもあるのだろう。のっけからネガティブな話になってしまったが、しかしここは手ごろな値段で新鮮で美味しい魚介が食べられるので、決して悪くはない。)

さて、みんなワクチン接種完了証明書を見せて席に通されているわけだが、満席すし詰め状態で、コロナが結構気になる…が、来たからにはそのことはもう忘れて食事を楽しむことにしよう。まずはキールメゾン(キールロワイヤルみたいな飲み物だけどシャンパンではなくクレモンをカシスリキュールではなくPommeauで割ったもの)で乾杯し…
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それからお目当ての牡蠣の盛り合わせ。これ、4種類の牡蠣が乗っている。
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こんな風にテーブルセッティング。皿の下に置かれた複数の種類のパンもそれぞれ美味しかった。
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上の1皿目の4種類の中からこれが美味しいというのを1つ選んで6つ(一人3つずつ)もう一度。めぎたちが選んだのはブロンというヨーロッパの牡蠣。殻が丸く浅く、身は日本のと比べるとずっと小ぶりだが、これが最も繊細で上品で濃厚で美味しいのだ。
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この日のワインはこちら、プルミエクリュ。最近クリュづいているめぎ家。でも、2015年物とメニューに載っていたのを頼んだのに、今この写真を見ると2019年のシールが…むむむむ…
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なんだかもうちょっと食べたいねということで、もう一皿ブロンを6つ。
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ちょっと違うものをと次に選んだのが、焼き帆立て貝のサラダと(さっとフランベした感じの帆立て貝が3つと野菜いっぱい)…
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鮭のキャビア、つまり、いくら。ちょっと手巻きずしをしたくなるわねえ。サラダといくらは二人で取り分けて食べた。
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で、最後にどうする?何食べる?と議論した結果、もう一回ブロン行っちゃえ!ということで、本日4皿目の牡蠣。6つと慎ましいことはせず、12個にして一人6つ。でも、パンはもう持ってきてくれなかった…忘れちゃったらしい。なんか、ここのウェイターの働きぶり、気は良いんだけど適当なんだよなあ…満席で忙しいのかもしれないが。
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こうして牡蠣オトナ食いを堪能しためぎたちのお勘定はこちら。ブロンは1つ当たり4ユーロ。ブロンだけで96ユーロ。最初の牡蠣4種8個盛りが28.5ユーロ。ワインは1本46ユーロ(これはメニューに載っている2015年物のお値段。飲んだ瓶を2019年物だと確認しなかっためぎ家の所為だけど、最近老眼でこういう暗い照明の店ではあまりよく見えないし、これって詐欺だわよね…いや、詐欺というより、やっぱりこれも世代の差というか、世の中が変わったというか、適当でいい加減だということかな。もしめぎたちが気が付けば、あ、ホントっすね~と悪びれずに訂正したのではないかと思う。そして、めぎたちは昔良き時代の感覚で、店を信頼する傾向があり過ぎるのだろうと思う(だって、ここはドイツで、イタリアじゃないんだし)。たぶん20ユーロぐらい余計に払ったわけだけど、でもまあめぎ家は20ユーロに困っているわけではないし、食事も飲み物も美味しかったからまあ良しとしている。そもそもこういうビストロではプルミエクリュなんて頼むんじゃなくて、ハウスワインで十分なのだ。まあ勉強代ってことで。でもみなさま、もしドイツを旅するのなら、またはこのお店に行くのなら、どうぞご注意を)。その他もろもろで213ユーロ。チップも込みで日本円で3万円ちょっと。
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今振り返っても、色々あったにしては美味しくて楽しく大満足の食事だったのだが、同時に、これだからコロナの感染者が増えるのよね~と実感する夜でもあった。満席すし詰めにプラスチックの仕切りも無ければ隣のテーブルとの距離も以前通り。それに、ぶっちゃけ、めぎたちだって食事に出かけたぐらいだから、世の中皆じゃんじゃんレストランに出かけているのだ。ワクチン接種完了証明をチェックされているとはいえ、この状況では感染せずに済んだのはただの幸運というしかない。しかし言い方を変えれば、ちゃんと最低限のチェックをすれば、これだけの人がいてもほぼ無事に誰も感染せずに経済が回っていくということである。恐れていてはいつまでもどこにも行けないし、でもすっかりOKという訳でもない困った状況。あとは、個人個人がどう判断し、どう行動するかによるのだろう。
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