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11月初旬のドイツ [新型コロナウィルスのこと 2020年]

今日はまたコロナのお話を。写真は日曜日の散歩から。この日のカメラはフルサイズのZ6にFマウントの20mmF1.8をマウントアダプターでつけたのと、APS-CのZ50に望遠ズームの50-250mmをつけたのの2セット体制。

11月最初の週末はとても良い天気だった。
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でも、ドイツの現状は重苦しく厳しい。こんな光いっぱいの公園に来るとそんなことを忘れちゃうけど、先週は一日の新規感染者数がとうとう2万人を超えたし、数が減る週末は1万6千人台だったけど、その前の週末は1万2千人台だったから、やっぱり基本的に数は増えているというわけだ。
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デュッセルドルフは11月3日から全市どの通りでもマスク着用が義務となった。夜中とか早朝のような人のいない時間帯や公園などで人との距離が5メートル以上とれるようなところでは義務は無し、とのことだが、普通の時間帯で普通の通りならマスクが必要ということである。
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そして、それは法的に義務なので、スピード違反などと同じく違反が見つかったら罰金を払わなければならない。その罰金というのが凄くて、最高で2万5千ユーロ(約315万円)である。うっかりとかからどの程度故意かというあたりで金額が決まるらしいが、マスクしてなかったら300万…3千円でも3万円でもなくて、300万円。まあそれだけ反対者もいるということで、そして反対者は故意にマスクをしないわけで、特にそれは東独に多く、ライプチヒでマスクをせずにマスク反対デモが行われていた。彼らが言うには、メルケルさんの方が東ドイツ時代の指導者より独裁者なのだそうだ。
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なんだかなあ…
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東独に住んでいるうちのドイツ人の母親の様子ではその町にコロナはまだ無かったようだし、どこにコロナがあるのさ~人に会うななどという決まりを押し付けるなんて独裁だ!となってしまう雰囲気があるそうだ。まあ東独の反メルケルはもともとネオナチの反難民で、それが反マスクになったというふうに見える。人口が少ないから感染者数も少なく、7日間指数(人口10万人当たりの7日間の感染者数)も低く(ベルリン以外は100以下、50以下がほとんど)、そうでなくても経済が低迷してるのにコロナ対策で経済を止められるのはごめんだ、というわけなのだろう。
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しかし、めぎの住む州は事情が全く違う。人口が多くてもともと密だし、デュッセルドルフの7日間指数はつい先日まで209人を超えてたし(現在は176.6人)、それがお隣のデュースブルクは今も251.1人、近郊のヘルネというところでは299.8人である。先週はめぎの同僚にも一人感染者が出て濃厚接触の(一緒にお昼を食べた)同僚が一人自宅待機になったし、同様に友達やら親やらとの濃厚接触で自宅待機になった生徒も相次いだ。めぎの教えている生徒は現在全部で118人で、そのうち7人が自宅待機になったわけだから、現在のところ6%が自宅待機というわけである。まだ誰も感染してないのだが、それも時間の問題だという感があった。
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こんなに感染者数が上がってきちゃったのは、夏に細々と生き続けた&バカンスから持ち帰られたウィルスが秋になって空気が乾燥して活発化したことと、今まで外で集っていた人が多かったのが寒くなって換気の不十分な部屋の中で集うようになったことの2つが盛んにテーマになっている。集って食事したり飲酒したりするにはマスクも外しちゃうわけで、それを乾燥した密室でやってはそりゃ移るでしょ、というわけである。だから11月2日からレストランやカフェやバーを閉鎖し、劇場やコンサートや室内遊園地も閉鎖。人の動きを止めるため、国内旅行でも観光客のホテル宿泊が禁止となった。とりあえずそれは11月30日までの予定ではあるが、クリスマスマーケットなどは12月に入ってもすべて中止である。まあ、この措置はクリスマス直前まで延期されるような気が大いにする。たぶん、それで何とか数値をもたせて、クリスマスだけは家族に会いに行ってもいいということにしたいのだろう。
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YAPさんのご質問のファクターXについては、ドイツでは全く分からない。イタリア人やフランス人やチェコ人と比べてドイツ人の感染率が少ないのはなぜ?という議論は多少あるが、そこに人種やかつての予防接種の有無などの話は少なくともめぎの周りでは全く話題になっていない。デュッセルドルフにいる日本人に感染が出ているのかどうかも、めぎは全く分からない。日本人学校でどうなっているのかも全く知らないし、日系企業がどうしているのかも全く分からない。街で見かける日本人と思われる人たちはみんなもちろんマスクしているが、それは今やドイツ人も同様なので、日本人が特別というわけでもない。手の除菌もドイツ人だって今は盛んにやっている。今は抱き合うのはもちろん握手だってしていない。
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人と会うのをできるだけ避け、うちのドイツ人はオンラインで仕事をすることが多くなったが、どうしても対面でなければならない場合もあって、FFP2のマスクをネットで購入した。ドイツは学校を最後の最後まで休校にしない方針なので、めぎはマスクをして窓開けっぱなしで着込んで普通に(普通にと言っても生徒もマスク着用義務だが、隣の席とディスタンスを取らずに普通に教室に全員が着席しているという意味)授業をしている。とにかく換気換気で細心の注意を払ったおかげかめぎの学校では先週の教師を対象としたコロナ検査で全員が陰性だったが、これでどこまでいけるか、クリスマスまでもつのか、12月まではとりあえずもたせたい、いや、まずは次の1週間をもたせたい、という感じである。
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