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2023年7月26日ザルツブルクにて [2023年夏 ザルツブルク]

今日は7月26日のお話を。

この日、雨がちの一日でググっと冷えた。最高気温が17℃とのこと。こんな格好で歩いてる。このコート、なんと綿入り。
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雨が上がっているうちにちょこっと行ってみようと、いつもの墓地へやってきた。サウンドオブミュージックのあの緊迫した墓地に隠れるシーンのインスピレーションの元となった墓地である。(実際はセットを作って撮影したとのこと。)
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雨の所為か観光客も全然いなくて、しっとりとした静かな墓地を見ることができた。
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紫陽花が綺麗に咲いていた。つまり、北海道より気温が低いということね。今年は南欧の方はすごい暑さだし、ここはこんな状況で、過ごしやすくて有り難いけど、ちょっと寒すぎかな…
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ここで、いつもお参りしているお墓を確認。あの女性、まだご存命のようだ。よかった。ちゃんと蠟燭が灯っている。きっとお近くにお住まいでよく来ているということね。
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それからそのすぐ近くの聖ペーター教会へ。
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宿に帰りついたら土砂降りとなり、その後も雨と曇りとわずかな日差しを目まぐるしく繰り返す一日だった。
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この日の夜はOuverture spirituelleの枠内のコンサートだが、教会ではなくフェルゼンライトシューレで。ざっと見渡してもアジア人の全く見当たらない会場。ここまで教会コンサートを含め、アジア人の観客はめぎ一人だったかもしれない。やっぱり宗教音楽にはなじみが薄いということかしらね。
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内容や出演者についてはこちら(ドイツ語)。演目はハイドンの「天地創造」。曲についてはこちら。どんな曲か興味のある方は下の映像をどうぞ。



実際にめぎが見たのはJordi Savall指揮のLe Concert des Nationsという古楽器のオーケストラの演奏で、響きは上の一般的な大編成の現在の楽器のオーケストラと全く異なる。めぎは作曲家の時代の楽器で演奏する試みが好きで、往年の名指揮者の演奏でもちょっと残念に感じてしまう。今回聞いた響きはこれに近い。



幕間の休憩中。
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ホント、アジアの人をここまで見かけないのは初めてかも。
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終わった後は、先日のモーツァルトのレクイエムのような総立ちではなかったが、お客さんたちは喝采を惜しまず、長い間温かい拍手を送り続けていた。
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↑上のトリミング。今回会場にはCoopix Aを持ち込んでいるのだが、APS-Cのセンサーなので写りも結構いいし、35㎜換算で28㎜の単焦点なのだけどトリミング耐性もそこそこよく、かなり満足。
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ところで、この日のテノールのソロとして出ていた歌手が中国人のMingjie Leiという人なのだが、この人、数年前にこの映像を見つけてから名前と顔を覚えていた。なんとザルツブルク音楽祭に出るまでになったのね。今年はもう一つ、聖ペーター教会でのモーツァルトのハ短調ミサ曲(ザルツブルク音楽祭でかなり重要な位置を占めているコンサート)にも出ることになっている。すっかり世界に認められたということだわね。このまま常連に定着するかな。どうかな。



日本からもこんな風に誰か出てこないかなあ…世界で活躍したという触れ込みで日本で有名でも、なかなかこちらのオペラに定着して出続ける人っていなくてねぇ…いつかザルツブルク音楽祭レベルでピアノの内田光子さんみたいに常連になって出演するような人が出てきてくれたらいいな。
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