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2023年7月23日のザルツブルク音楽祭 [2023年夏 ザルツブルク]

今日はザルツブルク音楽祭の7月23日のお話を。

23日の朝は快晴だった。
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この日は11時に教会コンサート。
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先日夜に来たKollegienkircheである。
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今日も人がいっぱい来ているな~
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…と思って写していたら…
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ヒンターホイザー(ザルツブルク音楽祭の音楽部門の総支配人=芸術総監督)がいた。
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中は光が入って美しかった。
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この日の演目もOuverture spirituelleの枠組みの中のコンサートで、内容についてはこちら(ドイツ語)。1時間ほどの時間に次の4曲が演奏された。まず、モンテヴェルディのLaetaniae della Beata Vergine für sechs Stimmen SV 204。同じ曲を張り付けておく。



次に、Agostino SteffaniのStabat Materという曲。



次に、Heinrich Ignaz Franz von BiberのRosenkranzsonatenの中から、Sonate Nr 10 für Violine und Basso continuo in g mollという曲。



最後に、同じBiberのRequiem f-Moll。




終わったら拍手大喝采だった。上のリンクを今聞くと、めぎにはザルツブルク音楽祭の質の高さがよくわかる。教会での生コンサートという臨場感のせいもあるのかも知れないが、まさに天使が歌っているようだったり、天国から聞こえてくるような音色だったりしたのだ。存在すれば、の話だが。
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かつて、今のようなエンターテインメントが何もなかった時代、働いて働いて、唯一のエンターテインメントは日曜日の教会のこの音楽だけだった時代、この整った美しい歌声・音色を聞けば人々が天国を信じたのは当然だったと思う。思えば西洋音楽は宗教音楽から発展したのであり、その後音楽はどんどんテーマも作曲法も自由になって行って、つまり羽目を外していって今に至っているわけだが、ひょっとしてそれは堕落したってことかも知れないな、と思った。規則に従って作られている昔の音楽の方が、心にすんなり響くように感じたのだ。規則というのは、人が安らかでいられるように作られたものだともいえるのかも。もちろん悪政のための規則もあるけど、普遍的な規則においては、ね。

この日の午後はずっと宿でゆっくりと過ごし、ブログを書いたりしていた。これは籠るつもりで予めカフェに寄って買ってきたアプリコットのシュトゥルデルというケーキ。
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夕方には曇って来て雨が降ったが、その後持ち直していた。
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この日までどこにも行かず、ブログを書いたほかは宿で音楽のことだけ考えて調べて聞いて、次の公演の予習をしたりして過ごしていた。最後には予習しながら(つまり音楽聞きながら)寝落ち。うーん、最高の夏休み。
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