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東京で泊まったホテル [2023年夏 日本]

今日も2023年夏の日本のお話を。

今回の日本で最初の2泊と最後の3泊を過ごしたのがこのホテル。正確に言うと、この建物の一番上、27~34階にホテルがある。
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場所は、昨日も載せたこの写真の東京駅の日本橋口を出たところ。
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この地図の真ん中下、サピアタワーというのが建物の名前である。ホテルのホームページはこちら
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その角部屋を予約した。
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眼下に東京と電車とビル解体工事が見える部屋。
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宿をどこにするか、随分検討した。最初は温泉付きビジネスホテルを探したのだが、駅から若干離れていたり(梅雨時なので駅直通を優先)、部屋が凄く狭かったり(遠路日本まで行って狭苦しい思いはしたくない)、眺めが無かったり(同じく遠路はるばるやってきて何も見えないのは楽しくない)。日本もコロナ後ホテルの値段はババーンと上がったようで、7年前の予算(1泊70~100ユーロ程度)では駅近では全く見つけられない。円安&Booking.comのめぎのステイタスのおかげでこのホテルを割安&割引で予約し、ちょっと奮発して一泊200ユーロ程度で角部屋で優雅にザ・東京の景色を満喫することとしたのだった。200ユーロ払えば3万円のところに泊まれるわけで、本当に円安様様である。一泊に200ユーロというのも数年前までの相場を考えてみれば凄いことだが、今はウィーンでもザルツブルクでもまともなところなら一泊200ユーロ以上するわけで、ヨーロッパの人間として見ればそんな散財というわけでもないし、東京のど真ん中のこんな景色の部屋なのに格安だとさえ言える。これで温泉付きだったら申し分ないのだが、温泉と景色を引き換えにしたと言えるかな。それだけめぎは東京の景色が見たかったのだ。
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シェードもあって、電動で上げ下げできる。
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バスルームからも外の景色を楽しめる。写真はシェードを下げて写したもの。洗い場が湯舟と分かれていないことだけが残念な点だったが、非常に快適なバスルームだった。このホテルだからというわけではないが、シャワーの出がとてもいいのにお湯が柔らかくて痛くないし(ドイツに帰国してから硬水のシャワーが痛かった)、アメニティも色々あって(歯ブラシやブラシや体を洗うためのタオルやモンダミンまで!)、ああ日本に来たんだなあと実感。ついでに言えば、水が柔らかすぎて、髪がふにゃふにゃになってドイツにいるときのようにはどうもまとまりがつかなくなったのも、ああ日本だなあと実感。
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めぎが泊まった部屋と同じカテゴリーの角部屋がこの映像に出ている。最後に2泊したのがちょうどこの映像の部屋だった。3分50秒ぐらいからホテルの話が始まる。一年前は同じ部屋が22,441円で泊まれたらしいが、今は正規料金で35,000円ぐらい。ちなみに映像の字幕を日本語に変えられるが、その日本語はとっても変…でもまあ意味は分かるだろう。映像で線路を隠すように目の前に見えているビルが、めぎが泊まったときには解体工事が行われていたわけで、こうして東京は日々姿を変えていっているのだなと実感する。



建物の別の側からは東京駅を眼下に望める。その側の部屋には(どうしても一泊のみ角部屋が取れなくて)最後の3泊の1泊目に泊まった。鉄道ファンならそちらの方がお勧めかも。
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そう言えばロビーを写すのを忘れたのだが、吹き抜けの明るい造りで、真ん中にジオラマがあった。
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なかなか精巧な作りで楽しめる。
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でも、なんと言っても魅力的で楽しいのは部屋から見える東京の景色。
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夜には部屋を真っ暗にして夜景を楽しんだ。
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ガラス越しなのでどうしても光が屈折して入り込んでしまい、クリアな夜景撮影とはいかなかったけど。
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真夜中でもこんなに明るいんだよな~流石東京だな~としみじみした。
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自分もかつてはこの東京でこの光の向こう側にいる人と同じように夜中まで仕事していたんだよな…あの時の同僚はそう言えば○○さんと××さんという名前で…などと昔のいろんなことを思い出しながら夜を過ごした。このときに思い出さなかったことも無意識のうちにたくさん掘り返されたようで、後で(ドイツに帰ってからも)この東京のパノラマが瞼に浮かんだ時にふとすっかり忘れていた記憶の断片が湧き上がってきたりする。そういう時間、過去の自分を顧みる時間を一人で十二分に満喫できたのが、今回の旅で最も大事なことの一つだったように思う。もうすっかり忘れていた自分、でもそれがめぎの根底にあるのだ、しかしそれは根底であって、その上に何とたくさんの層が分厚く蓄積されたことか…というようなことを自覚できたから。根っこは変わらないと言えば確かにそうだし、しかしその後に積み重なって培われたことで根っこが他の地に順応して何か変わってしまったと言えばそれもまた確かにそうなのだ。
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