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日本、ありがとう [めぎはいまここ]

これがアップされる頃はめぎはまだ飛行機の中。これを空港のラウンジで書いています。だからちょっとセンチメンタル。でも、今の正直な思いを書いておこうと思います。
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今回の旅は、6月28日着~7月10日発の短いと言えば短い、でもめぎ的には十分日本を満喫できるちょうど良い日数でした。

9日の夜、皆さんのブログで何度か拝見していたここを一人で訪ねました。ベンチに座って日本独特の湿った風に吹かれながら、今回の旅をとっても充実した気分で振り返りました。
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今回、ブログで知り合った方にはどなたにも連絡をしていません。というのは、コロナの間、ブログでは皆さんとずっとつながっていて、皆さんがお元気でいらっしゃることを知っているから。

親と妹と親戚に会うことと数日間の仕事のほかに時間を作っていただいたのは、長い間年賀状(めぎの場合クリスマスカード)だけのやり取りでほぼ音信不通だった方々です。半世紀近く前の担任の先生をはじめ、大学院でお世話になった教授や20〜40年前に知り合った友人たち。みんな元気でよかった。時間は残酷で、会えばその瞬間に時空を超えてかつてのその日に戻ってお話ができるのに、みんなしっかり歳を取っていました。めぎたちの上には容赦なく時間が経ち、変わらないこともあるけれど変わってしまったこともたくさん。

限られた日数だったけど、その会っている人にはその時その時全力で向き合って、ものすごい集中力で臨んでいました。こんなに集中力を使ったのは久しぶりで、たくさんたくさん吸収し、その人に流れた時間を共有し、今の姿に共感し、この上なく充実した時間でした。

今めぎは、祖国を後にして自宅に戻るという不思議な体験をしています。大袈裟な表現ですが、不思議と言う言葉しか浮かびません。2002年にドイツに来てから平均して2~3年に1度は帰国してましたので、その度に日本を出てまた自宅のあるドイツに戻るということを経験していたのですけど、今回は何かが全く違う。なんと言ったらいいか、7年ぶりの日本は、めぎにとっては帰国ではなく旅行に近い感覚がありました。札幌も東京ももう右も左もわからず、土地勘も失っていたし、街も知らない街になっていました。道行く人たちは見慣れない人たちで、たくさんの若者がかつてのめぎのようにデートしたりショッピングしたりして闊歩してて、めぎだけ急におばあさんになってて、タイムマシーンで未来にワープしたかのような感覚でした。へええそうなんだ〜と新しく知るということをしているうちにこの10数日があっという間に過ぎていきました。職業柄日本については新聞まで購読してよく知っているつもりでしたが、実際は全く…この、知らない国に来たという感覚はかなりの衝撃でした。うちに帰れば慣れた環境に戻れる…自分を取り戻し、いつものテンポを取り戻し、きっと本当にホッとすることだろうと思います。ホームはドイツになったのだ、としみじみ。落ち着いたら、今回の旅を少しずつ思い出し、振り返り、新たに気づくこともあるでしょう。

〆はラーメンにしました。札幌ラーメンではなく富良野ラーメンのお店でしたけど、麵も味噌味のスープも懐かしい味で美味しかった!食べたのは東京駅の地下街です。生の魚介に目のないめぎが最後の晩餐にもうお刺身を望まなかったほど、本当にたくさんいただきました。大満足です。
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チェックアウトの朝の東京の夜明け。かつてここに憧れ、どうしても東京で生活したくて22のときに就職して出てきました。今も大好き。でも、もう私はここに属していない。ハッキリそれを自覚し、ここを去ります。この光は一生の思い出になるだろうと思います。
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