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3月のめぎ家の食事 [食べ物・飲み物]

今日はめぎ家の食事のお話を。

これは3月3日、赤色のチューリップを買った日であり、来客のあった日。めぎがたしか二十日大根の初物の葉っぱの部分でお浸しを作り…
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うちのドイツ人が今シーズン最後のムール貝のワイン蒸しを料理。
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来客はチュニジア出身の若い女性で、今ドイツ語勉強中。で、英語やフランス語交じりであれこれおしゃべり。フランス語は母国語の一つなのだからパリなどに行った方が仕事のチャンスが大きいんじゃないの?と聞いてみたら、言葉の意思疎通はもちろんフランスの方が簡単だが、住みたいとは思わないのだとか…ドイツの方が外国人には住みやすいとのこと。そうね、めぎはフランスで試したことが無いから実感として比較はできないけど、ニュースを見る限りはそうかもね…

さて、その後は特に珍しいことも無く日々淡々と過ぎていく。めぎをあっと言わせたくて、うちのドイツ人がパテに挑戦。
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中身は鶏レバーと鶏ハツ。レバーの方はペースト状にしたものの、ハツの方は歯応えのためにそのまま使い、さらにリンゴをペーストにはしないで小さく切っただけだったので、切ったらスライスにはならずバラバラになってしまった。しかし、味は最高に美味しかった。
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ストライキが多くて(しかもまだ決着がついてない)バスや電車が動かず、学校に行かずにうちからZoomで授業をする日も多かった3月。それでうちでお昼を食べることも多く、うちのドイツ人が新鮮な牛の赤身を買ってきて牛のタルタルを作ってくれた。これはめぎにとって、大好きだけどほとんど買えないお刺身の代わりとなっている料理。スーパーの肉と卵でやろうとは思わないが、信頼できる肉屋さんで購入すれば生肉も生卵も食べられる。
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3月中旬には、マルクト市場で売られる野菜の種類が少しずつ増えてきた。これは大根とひょっとしてサツマイモかなと思って買った芋。いつももう少しオレンジ色の甘芋を買っているのだが、これは紫色の芋だったのでサツマイモかと。
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黄色のチューリップを買って来た日は…
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スモークチキンをスライスしたのを載せたいろんな葉っぱ(なんというのか分からないが緑や紫のふさふさや、タンポポの葉っぱみたいな形の緑と紫のまだらのや、赤ビートの葉っぱやルッコラ)のサラダに…
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うちのドイツ人がいつも甘芋で作ってくれる料理(ふかした甘芋をスライスして甘いチリソースをかけて紫玉ねぎとコリアンダーをかけたもの)をサツマイモのような芋で作ってくれた。中も紫色でびっくりしたが、これ、日本で言う紫芋なのかな。
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また、ものすごくシンプルに、めぎがスペイン産の日本米を炊いて、大根の葉っぱの炒め煮と、皮が赤い小さな大根(丸い二十日大根ではなくまだ小さいが細長い大根の形)をスライスして塩をふったのと、クマネギのお浸しで食べた日も。
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こうして紹介すると肉料理がものすごく少なかったように見えるが、実際はターフェルシュピッツという牛肉の煮込み料理とか、手羽先のオーブン焼きとか、それなりに食べている。でも、冬中何度も食べたので、写欲が湧かなかったのだ。

デザートとしては、よく食べたのがこんな感じ。醤油皿のような大きさの小皿というか小鉢というかの入れ物に、ほんのちょこっと生チーズ、またはマスカルポーネとヨーグルトを混ぜたのなどを入れ、その上にコンポートやジャム、そしてチョコや胡桃で飾り付けをしたようなもの。普通のデザート用の小鉢だと多すぎて食べきれないようになってきたので、この小さいのに入れてみようか、と始めてみたのがヒット。3口ぐらいなので、お腹いっぱい食べた後でもデザートを楽しみやすい。
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そして、3月最後の土曜日19時18分。左端にちょこっと見える窓の外が真っ暗ではなくちょっと青い。今日の一枚目の写真はまだ真っ暗だが、3週間でこんなに明るくなってきた…
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そして夏時間に切り替わった次の日、3月最後の日曜日の19時17分。1時間の時差の所為で外はお昼のように明るい(実際はそろそろ電気をつけようかという程度の薄暗さだったのだが)。
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ラムチョップのオーブン焼きだったのだけど、中が生過ぎでフライパンで焼くという事態に。
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だから見た目は全くダメになっちゃったが、とても美味しかった。マルクト市場で買ったラム肉なのだが、いつものことながら他の店で買うのと全く違う美味しさで、どうしてここのはこんなに臭みも無く味が濃く美味しいのか、謎。ま、高いけどね。上の切り身が25ユーロぐらい。リゾットも上出来。
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最後に、白身魚のムニエル。
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しかし、私が撮るとどうもあまり美味しそうに見えないのよね~もっとライティングとかちゃんとするべきなんだろうな。
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ブドウ畑へ [2022年秋 ヴィサンブール]

今日は2022年秋のフランス・アルザス地方とドイツ・プファルツ地方の国境あたりのお話を。

フランスのヴィサンブールで一夜を過ごしためぎたちは、朝食後ちょっとお出かけ。ここはヴィサンブールのお隣の村、シュヴァイクホーフェン。訳すと「黙る中庭」。ドイツ領である。
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場所はこちら。左下にヴィサンブールがある。そこはフランス。



めぎたちは今、シュヴァイクホーフェン村の裏手の山にいる。そこはワイン用のブドウ畑で、こんな器具が置かれてあった。
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そして広がるブドウ畑。
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ブドウの採り入れは既に終わっていて、たまに残っているものは…
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こんな状態。
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そこからしばらく散歩。
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ズームでさっき見下ろした教会を確認。このときはフルサイズ用便利ズーム24-200㎜を使っていた。
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時間は10時少し前ぐらいなのだが、早朝のようにひっそりとしていた。
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この散歩の話、しばらく続く。
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R. シュトラウスのお墓 [2022年夏 ガルミッシュ]

今日は2022年夏のガルミッシュ・パルテンキルヒェンのお話を。

ガルミッシュ・パルテンキルヒェンにやってきたのは、前回書いたようにリヒャルト・シュトラウスのヴィラを一目見ることともう一つ、こちらを訪問すること。
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教会の裏はお墓。
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お墓参りをする人たちのための泉。
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如雨露も置かれている。
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余談だが、この如雨露という言葉、元はポルトガル語のjorroなのね…ということは、ポルトガルから伝わる前はそういう道具がなかったということね。水遣りは桶と柄杓だったのかしらね。

さて、目指す場所にやってきた。
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リヒャルト・シュトラウスと奥さんのお墓。奥さんは一歳年上で、悪妻として有名だけど、シュトラウスの死後すぐに亡くなったのね。
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ちなみにこのお墓はリヒャルト・シュトラウス夫妻だけのではなく、子孫も葬られている。一番新しいのは2020年ので、孫の奥さんだった。孫の死は2007年。ここには葬られていないが、孫の弟も2020年に亡くなっている。今は曾孫の世代が管理しているようだ。子孫は音楽家とは限らず法律家だったり医者だったりだが、リヒャルト・シュトラウスの大きな遺産を引き継いでいくのって、物理的にも精神的にも大変だろうな。同じリヒャルトつながりでワーグナー家の今の諸問題を思い出してしまう…

ヴィラの門と同じ様式の鉄細工の飾りがついていた。
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お花が綺麗に咲いていた。
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リヒャルト・シュトラウスのお墓参りに来る人も多いここ、もちろんしっかり管理されている。写真をググると、季節によってこのお花が異なり、植え替えているのだなと分かる。ふと見れば、めぎたちの前に先客がいたようで、手前にブーケが供えられていた。めぎはお線香代わりにここでお香を焚いて、お参りをした。
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大きなヴィラを持つ大金持ちのシュトラウス家なので、もっとゴージャスなお墓かと思っていたが、もちろん大きいけれど、他の家のより意外とあっさりとしたお墓だった。もっとゴージャスでもっと大きいのがいっぱいあったのだ。2022年の夏の旅ではこの前にスロヴェニアの田舎へ指揮者のカルロス・クライバーのお墓参りもしてきたが、それと比べても雰囲気に大差がなく、死ぬと終わりなんだな…と改めて感じた。自分の「終わり」を潔く受け入れているのが伝わってくるお墓で、ビデオで見るとあまりお友達になりたくないような雰囲気のリヒャルト・シュトラウスだけど、親近感を覚えた。
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