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リヒャルト・シュトラウスのヴィラ [2022年夏 ガルミッシュ]

今日は2022年夏のガルミッシュ・パルテンキルヒェンのお話を。

このときなぜドイツの南にあるガルミッシュ・パルテンキルヒェンに寄ったのかと言えば、クロアチアからドイツに帰るにあたりどこかでストップオーバーが必要だったから。そのストップオーバーの地としてなぜガルミッシュ・パルテンキルヒェンを選んだのかと言えば、実はツークシュピッツェ山に登るためではない。山に興味があったからでもない。めぎとうちのドイツ人は、ある場所を訪ねてみたくなって、それでここに来たのである。

その場所の一つは、ずばりここ。
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私有地なのでこれ以上は入れない。
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しかし、ここは音楽愛好家の中では極めて有名な場所で、多くの人がここを訪れてこうして写真を撮り、インターネットに載せている。
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ここはリヒャルト・シュトラウスという19世紀後半から20世紀前半にかけての有名な作曲家のヴィラ。彼は特にザルツブルク音楽祭立ち上げにかかわった人物で、めぎの好きなサロメやエレクトラや薔薇の騎士などのオペラを作った人。サロメの大成功で財を成してこのヴィラを建て、亡くなるまでここに住んでいたというところで、今はその孫の代がここを管理しているとのこと。住んでいるのかもしれないが、人気は無かった。
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夏の休暇で留守だったのかもしれないが。敷地はこうして囲われている。簡単だが、鉄条網になっている。
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それにしてもずいぶん広いわね~
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ずっと上の方にも敷地内の物と思われる建物があった。
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何が貼られてあるんだろうとトリミングしてみた。
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まあつまり、めぎのようにこうやって望遠であれこれ覗けるわけで、そういうことをすべきでないと言えばまあそうなのだが、Google-Mapにはちゃんとシュトラウスのヴィラという名前が表示されているし、撮影禁止というわけでもない。この日のこの時間にはここに誰もいなかったが、この一週間ほど前にはシュトラウス記念祭をやっていたようだから、その時にはかなりのファンが詰めかけたはずだ。超有名人の子孫として生まれるのも楽じゃないわねぇ…
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ガルミッシュ・パルテンキルヒェン滞在2日目、素晴らしい天気だったのでせっかくだからと早起きしてツークシュピッツェ山に登ってきた。それからお昼にかけて宿でゆっくりと過ごし、夕方になってからそこへやってきた。リヒャルト・シュトラウスのファンとしては、ここに彼が住んでいたんだなあと思うとやっぱり詣でる意味があるわけで、鉄条網を張り巡らせつつもこうして見えるようにしておいてくれているのは大変ありがたかった。
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そうそう、シュトラウスと言えば「美しき青きドナウ」などのワルツやオペレッタの「こうもり」を作ったヨハン・シュトラウスの方がたぶん有名だが、そちらは19世紀のウィーンの作曲家である。同じ名前だが血族関係はない。

リヒャルト・シュトラウスの作品の中にはアルペン交響曲というのがあって、アルプスのカウベルなども楽器として使われていてこの辺りの風景を曲にしたものなのだが、山はまわりにたくさん見えるものの、ツークシュピッツェ山は見えなかった。
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この旅の後、めぎは日本の知り合い(70代ぐらいの人)にここの写真を次のもう一つの目的地の写真とともに送ったのだが、自分はたぶんここへは行く機会がもう無いと思うからととても喜ばれた。愛好家には、本当に行ってみたい場所なのだ。
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場所はここ。



さようなら。
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