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廊下の床の改装その2 [めぎ家改装中]

今日はめぎ家の廊下の床の改装のお話を。

うちのドイツ人がめぎが日本に行っている間に廊下の床の改装に取り掛かった話は既にこちらに書いた。今日はその続きのお話である。手前(写真下)がすでに出来上がっているリビングの板張りで、奥(上)がこれから敷いていく板。
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まず、今回の改装は、もともとフローリングだったのを板張りにする、というもの。その「フローリング」と「板張り」の違いについてだが、日本語でどう説明してよいのか難しいのだが、めぎがフローリングという言葉を便宜的に使っているのはドイツ語ではLaminatというもので、たぶん日本のご家庭のフローリングの大多数がこれではないかと思う。めぎの部屋に使ったのもそれ。上のリンク先の一枚目の写真もそれ(これをどうして張り替えなければならないかと問いたくなるほど十分立派である…これを板張りに替えるのは、ひとえにうちのドイツ人の理想と趣味である)。で、フローリングというのは合板でこんな風に作られてて…(3枚のパラパラ)
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敷くと本当に立派なフローリングになる。これで十分カッコいい。素人目には板張りと変わりない。実はこれはめぎがザルツブルクで泊まっている部屋の床である。物置にこの合板の残りがあったので写して来たのだ。こういうLaminatは1㎡あたり7~15ユーロで買える。
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それに対し、めぎ家が今敷こうとしているのはドイツ語でParkettといい、完全なる一枚板の木材である。
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くどいが、これは一枚板で(厚さ16㎜)、合板ではない。木材によるが、1平方メートルあたり40~80ユーロする。お手軽に敷ける合板フローリングと違って、床を平たんにしたり張り付けたり上を3回ぐらいやすり掛けしたり最後にコーティングを塗るなどその他の資材や作業も結構かかるし、業者に頼んだら下手したら3~5倍以上になるだろう。
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で、うちはそれをうちのドイツ人が自分で敷く。それはその方が圧倒的に安いためでもあるが、大工仕事が彼の趣味であるからだ。まず、壁や柱の形に合わせて切る。
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細かく測って…
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メモして…
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実際に切るときは裏返して切るので(そうしないと表面がガタガタになるため)、裏にもう一度表示し直す。それが結構面倒のようだ。
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そうこうしてここまで並べた。
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それをいったん外し…
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こんなのを使って…
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一枚一枚張っていく。貼り付ける、と言ってもいいかな。
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切るのに数日、張るのに一日目はここまで。すぐ手前はリビング。左はバスルーム。
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少し隙間が空いている端っこは全部出来上がったら細長い棒のような木材で塞ぐ。
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その次の日。貼り付けたばかりの時はこうして重石をのせてあった。
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めぎが日本から戻ってきた7月10日からザルツブルクに行く21日までの間にここまで終わっていた。バスルーム前は疾うに越え、柱の向こうの左側にはキッチン。
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このように、板張りというのは日本で言えば昔の邸宅の寄せ木細工の床のようなものを想像していただければイメージが湧くかな。ドイツでもそういううちは今や少ない。で、帰ってくるまでにどこまで行くかな~と言いながらめぎはザルツブルクへ出かけたのだった。うちのドイツ人はこの夏、仕事もあったがこの作業をしたいため休暇を全く取っていない。これが休暇の代わりと言うか、大変だけど凄く楽しいらしい。まあ、車が好きな人が休日に車いじりするのと似てるかな。

続きはまたいずれ。
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