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イースター直前の土曜日 [文化の違い]

今日もめぎ家の近況を。本日4月9日(日)は2023年のイースター。以前義母にもらったアンティークのウサギの飾りを出した。
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しかし今日の記事は一日前のこと。これはスマホ撮影のちょっと霧がかった土曜日のデュッセルドルフ。
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現在ドイツはイースター期間。昨日の聖金曜日は祝日でスーパーなどがお休みだったが、今日は土曜日なのでお店が開いている。4連休のうちお店が開くのはこの土曜日だけなので、めぎはフレッシュなパンとフレッシュなハム類を買いに出かけた。とは言えお店では何も撮っていない。あ、もうこの八重のタイプの水仙が咲き始めたのね、としゃがんでパチリ。
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金曜日の夜は結構強い雨だったので、下にマロニエの芽がいっぱい落ちていた。たぶんお花になるはずだったところ。
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昨年だったかに植えられた街路樹の桜のところでは、散った花びらがベンツの上に。
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さて、昨日のクイズの答え。元記事はこちら。クイズに興味のない方は一気に下へスクロールどうぞ。
1問目。イースターとは何を祝うもの?
答え: 4)イエス・キリストの復活 これはみんな分かるわよね。
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2問目。卵の色にはどんな意味がある?
答え: 2)茹で卵を生卵と見分ける めぎ、これ、間違った…全然わからなかったのだけど、それらしいのは1か4だと思っていたのだが、まさかそんな理由ではないだろうと思った2番だなんて!説明によると、断食期間には卵を食べるのが禁止で、それで腐らないように茹で卵にし、生卵と見分けるために色を塗ったのだとか。中世には、キリストの血に見立てて赤色に塗るのが普通だったらしい。
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3問目。どうしてイースターウサギが卵を運んでくるの?
答え: 3)ウサギは豊穣のシンボルだから これもだいたいわかりそう。
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4問目。聖金曜日の食卓に上るものは?
答え: 4)新鮮な魚 「新鮮」というのは、つまり燻製とか塩漬けとかではないという意味なのだろうと思う。
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5問目。聖金曜日(ドイツ語でKarfreitag)のKarとは何に由来?
答え: 1)古高ドイツ語(中世より前の時期のドイツ高地(南部)で話されていたドイツ語)のKara(悲しみ、喪という意味) イタリア語のカーニバルでないことはすぐわかるし、英語の自動車は論外。ラテン語はひっかけだったわね。ちなみに聖金曜日のことは、イタリア語でVenerdì Santoと言って、まさに「聖」金曜日。英語ではGood Fridayだって。ドイツ語、どうして「聖」という言葉を使わなかったのかな…妙にゲルマンだなあ…
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6問目。ローマ法王が述べるイースターの祝福の言葉は?
答え: 3)Urbi et orbi(都市と世界へ) この「都市」というのはローマのこと。ローマと世界へ呼びかけているのだ。
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7問目。ノルトライン・ヴェストファーレン州で有名な、世界文化遺産にもなっているイースターの習慣は?
答え: 3)Lügdeのイースターの火の輪 写真を見れば火に関係があると分かるわよね。。
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8問目。Attendornのイースターの火の儀式を行っている4団体の会員のことを何という?
答え: 4)最後の晩餐の同胞 Poskeというのは調べてみたらヘブライ語の「最後の晩餐」に由来する言葉だそう。
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9問目。イースターの日はどうして毎年違うのか?
答え: 1)満月に依存するから これはめぎがよくブログに書いているので、それを思い出した方もいただろう。イースターは春分の日の後の最初の満月の後の日曜日と決まっている。
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10問目。エッグリキュールはイースターとどういう関係がある?
答え: 2)何の関係もない エッグリキュールのオランダ産の1リットルあたり140g以上の卵黄と150g以上の転化糖を含むエッグリキュールだけが、アドヴォカートというのだそう。それ以外の作り方のは何と訳すのか分からないのでエッグリキュールとした。めぎはこのお酒、甘すぎて苦手。
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そんなわけで、めぎは10問中9問の正解。みなさまは?
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で、聖金曜日には、めぎ家も魚料理。めぎ家的に喪に服すつもりはないが、大晦日に年越しそばを食べるのと同じような習慣として。
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で、せっかくの機会なのでこの日はめぎが料理を担当し、イースター休暇に入る前に日本食材店で買って冷凍してあったマグロとタイを使ってめぎ家なんちゃってポキ風漬け丼を(3週間ぐらいご飯を食べていなかったのでそろそろ食べたくなったというのもある)。ご飯はスペイン産の日本米。白いのに入っているのはこれまた日本食材店で買っておいた絹ごし豆腐を温めてポン酢をかけたもの。半月型のお皿に盛ってあるのは、日本食材店で買ったもやしを茹でてポン酢とごま油で漬けたもの、マルクト市場で買ったクマネギのお浸し、大根の葉っぱの佃煮風。ここまでで力尽き、汁物は省略。めぎ、ホント料理は嫌いなのだ。だから、料理担当は一か月に一回ほど、品数も無理せず、調理法も無理せず、食べたいものしか作らない。
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余談だが、デュッセルドルフは日本人の多い街なので(現在5600人ほどが住んでいるらしい)、日本人用のインフラが整っている。で、有難くインフラを利用してたまにこうして日本食を楽しんでいる。醤油のみならず、ポン酢もめんつゆも柚子胡椒も味噌も、納豆も海苔も豆腐も鰹節もふりかけも、乾麺なら一通りのものは何でも、買おうと思えば主だった日本の冷凍食品もインスタント食品も瓶詰も、ハッキリ言えば日本のコンビニ並みのものはほぼ何でも買えるのだ。しかも、お店が一軒めぎの勤務先の近くにあるので、帰りがけに買い物できちゃうし。おかげで有名な(デュッセルドルフに来たことのある日本人なら誰でも知っている)インマーマン通りにはもう何年も行ってない。つまり、インマーマンまで出なくても日本食材が買えるインフラがあるということである。

余談の補足だが、2020年現在のデュッセルドルフの人口は64万人ほどで、そのうち15万人ほどが外国人。つまり20%以上が外国人なのだ。さらに、ドイツ国籍を持っていてもルーツは外国という人も11万人以上いる。外国人のうち最も大きなグループがトルコ人の1万2千人。次いでギリシャ人、ポーランド人、イタリア人、シリア人と続き、日本人は第6位。今はウクライナ人が増えただろうから、順位が変わっているかもね。そんなわけで、現在ラマダン中の人も非常に多く、イースターは祝日だから休んでいるけど特に何もしない人がかなり多いのが現状である。ドイツ人でも旅行に行ってしまっている人も多いし。

話は聖金曜日の夕食に戻り、デザートはうちのドイツ人が用意してくれたグリースブライ(粗挽き小麦を牛乳で煮て作るプディングのようなもの)のチョコレート味。かけたアプリコットジャムはナーゴルトの叔母の手作り。
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そして土曜日、新しく買ってきたもので美味しいお昼。オレンジジュースが減っているのは、準備中にもう飲み始めちゃったから。
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パンはトルコ系のお店で買ったふわふわで、上に載せたメット(塩漬けの豚肉のミンチ=生ハムの挽肉のようなイメージ)は馴染みのお肉屋さんで買った新鮮なもの(メットは一日ぐらいしかもたない)。イスラムでは決して豚肉を食べないけど、こうして融合できるのは日本人とドイツ人の自由。とっても美味しい。
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土曜日の夕食は特別なメニューはなく、残り物整理の予定。
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