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めぎ家バルコニーの早春 [小さな出来事]

今日はめぎ家のお話を。

3月中旬になって、Winterlingが咲いた。日本語名が分からないが、訳すと「冬のもの」という名前。
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そんなに暖かくもない日々だったのだが、数輪だけ咲いたクロッカスはもう終わりで、紫陽花の葉っぱがどんどん大きくなってきてて、芍薬の芽はこんなに大きくなり、ライラックの芽も膨らんで緑が見え始め、植えっぱなしの古い球根から一輪だけヒヤシンスも花を咲かせてくれた。全部パラパラで。
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それから数日後のこの週末。クロウタドリが長い間ここで外を眺めながら休憩していた。2枚をパラパラで。
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土曜日は午後に急に雨が降った。数枚をパラパラで。
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日曜日、冬枯れの枝などを掃除して、バルコニーを撮影。この段階で間引きすれば花を咲かせてくれるのかなあと迷っている芍薬と、ちょっとくたびれてきた「冬のもの」とヒヤシンスと、さらに緑の部分が顕わになったライラックをパラパラで。
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紫陽花は一輪だけ蕾もつけているようなのだが、黒ずんでもいるからこれはダメかも。他の葉っぱの奥にはまだ何があるか見せてくれていない。パラパラで。
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その他、ホオズキの芽と、チャイブの若い葉っぱと、なんだか分からない芽がたくさん出てきたのと、ホップの芽と、クレマチスの若い葉っぱをパラパラで。
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撮っていたらテントウムシを発見!近づいて撮っていたら煩いなあと思ったのか後ろを向き、それでも撮っていたらとうとう逃げ出しちゃった。トリミングをパラパラで。
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春はあっという間に様子を変えていくので、写真を撮ってもお蔵入りすることが多い。で、今日はパラパラにしてみた。ちょっと画像が悪くなるけど、まあめぎのたいしたことない写真だしね。

最後は一枚だけ。プリムラだったのかな~これ。たぶん去年の春に苗で買ったのを植えたのだと思うのだが、それが冬を越してこんなに蕾をつけて花を咲かせようとしている。
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夏に長々留守にしたときにバルコニーの花たちはかなりダメージを受けていたので、この春はあまり期待していなかったのだが、植物って凄いな。
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リヒャルト・シュトラウスのヴィラ [2022年夏 ガルミッシュ]

今日は2022年夏のガルミッシュ・パルテンキルヒェンのお話を。

このときなぜドイツの南にあるガルミッシュ・パルテンキルヒェンに寄ったのかと言えば、クロアチアからドイツに帰るにあたりどこかでストップオーバーが必要だったから。そのストップオーバーの地としてなぜガルミッシュ・パルテンキルヒェンを選んだのかと言えば、実はツークシュピッツェ山に登るためではない。山に興味があったからでもない。めぎとうちのドイツ人は、ある場所を訪ねてみたくなって、それでここに来たのである。

その場所の一つは、ずばりここ。
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私有地なのでこれ以上は入れない。
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しかし、ここは音楽愛好家の中では極めて有名な場所で、多くの人がここを訪れてこうして写真を撮り、インターネットに載せている。
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ここはリヒャルト・シュトラウスという19世紀後半から20世紀前半にかけての有名な作曲家のヴィラ。彼は特にザルツブルク音楽祭立ち上げにかかわった人物で、めぎの好きなサロメやエレクトラや薔薇の騎士などのオペラを作った人。サロメの大成功で財を成してこのヴィラを建て、亡くなるまでここに住んでいたというところで、今はその孫の代がここを管理しているとのこと。住んでいるのかもしれないが、人気は無かった。
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夏の休暇で留守だったのかもしれないが。敷地はこうして囲われている。簡単だが、鉄条網になっている。
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それにしてもずいぶん広いわね~
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ずっと上の方にも敷地内の物と思われる建物があった。
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何が貼られてあるんだろうとトリミングしてみた。
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まあつまり、めぎのようにこうやって望遠であれこれ覗けるわけで、そういうことをすべきでないと言えばまあそうなのだが、Google-Mapにはちゃんとシュトラウスのヴィラという名前が表示されているし、撮影禁止というわけでもない。この日のこの時間にはここに誰もいなかったが、この一週間ほど前にはシュトラウス記念祭をやっていたようだから、その時にはかなりのファンが詰めかけたはずだ。超有名人の子孫として生まれるのも楽じゃないわねぇ…
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ガルミッシュ・パルテンキルヒェン滞在2日目、素晴らしい天気だったのでせっかくだからと早起きしてツークシュピッツェ山に登ってきた。それからお昼にかけて宿でゆっくりと過ごし、夕方になってからそこへやってきた。リヒャルト・シュトラウスのファンとしては、ここに彼が住んでいたんだなあと思うとやっぱり詣でる意味があるわけで、鉄条網を張り巡らせつつもこうして見えるようにしておいてくれているのは大変ありがたかった。
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そうそう、シュトラウスと言えば「美しき青きドナウ」などのワルツやオペレッタの「こうもり」を作ったヨハン・シュトラウスの方がたぶん有名だが、そちらは19世紀のウィーンの作曲家である。同じ名前だが血族関係はない。

リヒャルト・シュトラウスの作品の中にはアルペン交響曲というのがあって、アルプスのカウベルなども楽器として使われていてこの辺りの風景を曲にしたものなのだが、山はまわりにたくさん見えるものの、ツークシュピッツェ山は見えなかった。
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この旅の後、めぎは日本の知り合い(70代ぐらいの人)にここの写真を次のもう一つの目的地の写真とともに送ったのだが、自分はたぶんここへは行く機会がもう無いと思うからととても喜ばれた。愛好家には、本当に行ってみたい場所なのだ。
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場所はここ。



さようなら。
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Mesão Frioでの夕食と朝食 [ポルトガル北部]

ドイツは今日3月20日が春分の日。正確に言うと、春分の日はその年によって違ってて19~21日のバリエーションがあるようだが、今年2023年の春分はドイツ時間の3月20日22時24分なのだそうだ。ドイツの場合祝日ではないのだが、早くも昼の長さが長くなるのだと思うと感慨深い。日本のような「暑さ寒さも彼岸まで」というような考え方は無いが、ドイツ語で春分の日はFrühlingsanfang(春の始まり)と言い、暦上今日から正式に春である。そして、春分の日の後の最初の満月の後の日曜日がイースターと決まっているので、ああイースターが近いんだなあと思う日でもある。しかし今年は21日が新月で、満月はまだまだ…

今日は2016年春のポルトガルのお話を。

ポルトガル北部のMesão Frioというところの田舎の宿にいる。これはバルコニーから見た外の景色。ポートワインなどに使われるワイン用のブドウ畑が広がっているドウロ川を見下ろすポイント。
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夕方になったので…
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宿を出て、宿に来る前にオープンサンドを食べたバルまで10~15分ぐらい歩いて戻り、ポートワインの白で乾杯。白のポートワインはドイツではほとんど知られていないが(知っていても売られていないので買えないが)、ポルトガルの少なくとも旅をした北部ではバルにならどこでも普通にあった。話は逸れるが、そこに置いてあった新聞はポルトガル語なのでめぎには読めないのだが、ドイツの当時のナショナルチームにいたある選手が私生活であまりよくないことをしたためナショナルチームから除名されたというようなニュースだったので撮影。今となってはものすごく懐かしく感じる…この頃、サッカーが好きでよく見ていたんだよなぁ…今もサッカー自体は好きだけど、賄賂やら裏工作やら脱税やらの汚いお金の話ばかりなのでもう嫌気がさして全く見ていない。
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場所はここ。



そこからまっすぐ上に上がったところに宿の人のお勧めのレストランがあり、そこが開く時間にそちらへ移動。まだほとんど誰もいないところに入り、席がより取り見取り。
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場所はこちら。



地元のハウスワインを頼み、料理を注文したら、餃子みたいなお通しが出てきた。中に何が入っていたかはもう思い出せない。
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ここはステーキが美味しいと宿の人に聞いていたので、がっつりお肉を注文。しかも二人で2種類も頼んでいる…この頃めぎもうちのドイツ人もまだまだ体力と食欲があったんだわねぇ。ジューシーで美味しかった。
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あっという間に満席になっていた。
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このレストランでもう一つとても記憶に残っているのは、古い写真集があったこと。ブドウ畑やポートワイン造りの古い白黒写真集で、わあこれ欲しい~と思うほどだったのだが、迂闊なことになんとそこでカメラが電池切れとなり、携帯も持ってきていなかったし(この頃既にスマホを使っていたのかどうかももう思い出せない)、メモをするようなものも無く、電池を取りに行くには宿は遠すぎるしで、その写真集の名前や写真家の名前を記録できなかった。それでもドイツに帰った当初はなんとか覚えていてすぐに古書サイトなどで探したのだけど見つからず、古書オタクのうちのドイツ人にしても見つけられなくて、そのうちにその名前すら忘れてしまった…しかし、それは本当に価値ある写真集で、100年ぐらい前はこうやってポートワインを作っていたのね、ああ、こういう生活だったのね、こういう人たちが作業していたのね、と凄く興味深かった。もう一度ここへ行ってその写真集を確認したいほどだが、これまた今もそこにあるかどうかはなんとも分からないしなぁ…たぶん同じ人の写真と思われるのをポルトで見かけて撮っておいたのだが、今となってはその写真家の名前が分からない。撮った場所に問い合わせてみればわかるのかもしれないけれど。
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さて、次の日の朝。
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新しくワイン畑を開墾中なのかな…?
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宿の廊下。
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朝食は他の宿泊客と一緒のテーブルで、しかもその人たちはかなり賑やかであまり落ち着かず、美味しかったのだが写真を撮っていない。
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綺麗な宿だったが、一番近いレストランまで徒歩15分ぐらいかかるし(ブドウ畑の中を歩くいい散歩にはなるけど)、朝から大きなテーブルで他の客とコミュニケーションしなければならないし、めぎ的にはちょっとめんどくさかったな。ただ、ドウロ川を見下ろす景色は今も目に焼き付いている。
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宿の場所はこちら。

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