SSブログ

クリスマス気分 [文化の違い]

今日はいよいよクリスマスイブ。(写真は第4アドヴェント)
DSC_9164_001.JPG


元気でここまでたどり着けて、もう言うことなしという気分。
DSC_3222_001.JPG


先週の日曜日の第4アドヴェントの撮影だけど、蝋燭を4本灯すと、ああいよいよだ~という気分になる。
DSC_3238_001.JPG


ああ一年あっという間だったなぁ…と、日本だったら大晦日に感じるようなことをイブに感じる。クリスマスはドイツでは日本のお正月のような位置づけで、イブに家族が実家に帰って集まり、25日と26日に盛大にお祝いする。つまり今日は、一年の締めくくりに家族が集う日、というような感じ。そして家族でプレゼント交換をする日でもある。家族で集まらない場合も事前にプレゼントを送るので、クリスマス前はホント忙しい。だって、ドイツではプレゼントを買っても包んでもらえないので、送る前に自分でいちいち包まなければならないからだ。カードも書くし。

今年はどうにもこうにも忙しくて、なんとクリスマスマーケットに行けずに終わった。この20年間、どんなに忙しくてもなんとか昼間か夜にちょっと時間を作ってたとえ1時間でもほんの20分でも撮影したのだが…とうとう行かずに終わった。
DSC_9148_001.JPG


クリスマスマーケットは23日か24日で店仕舞い、25日と26日はお休みである。27日以降にお正月までやっているところも無くも無いが、それはもうあまり行く気にならない。そう言えば焼き栗、食べたかったな~グリューワインもまだ一度も飲んでないな~とは思うけど、まあもういいや…ドイツ暮らしも21年目になると、クリスマスマーケットに行かなくてもまあいいやという気にもなるものなんだなぁ…以前はブログのためにどうしても撮影しなきゃと出かけたのだが、今は、そこまで頑張らないでありのまま書こうという感じ。

仕事がひと段落してこの2日ほど、夜にうちのドイツ人とバレエの胡桃割り人形を見た。クリスマス近くなって胡桃割り人形の音楽が浮かび、見てみようかということになったのだ。一つは2012年のマリインスキー劇場の。映像はこちらだが、ユーロアートチャンネルの映像だし、ドイツでもYouTubeに飛ばないと見られないようになっているので、日本でこれが見られるのかどうかわからない。内容は、バレエと言えば思い描く古典バレエそのもので、舞台は衣装も装置も夢の世界そのままで、踊りの技術は完璧で、子どもから大人までみんな美し過ぎて言葉もない。ああこれが胡桃割り人形。ああこれがチャイコフスキー。いつか戦争が終わってサンクトペテルブルクに行ける日が来たらぜひ行こうね、と二人で涙しながら見た。涙が出るほど美しく完璧だったのだ。

もう一つは残念ながら全幕のビデオがYouTubeに無いが、チューリッヒ・オペラハウスのバレエ。E.T.A.ホフマンの原作に近い内容に振り付けしたというもので、以前全幕アップされていたのをダウンロードしてあったので、それを見た。つい先日NHKのプレミアムシアターでも放送されたようだ。涙が出るほどの感動は無いが、解釈がなかなか面白く見入ってしまう。興味のある方はオンデマンドででもぜひ。



めぎが出た大学の一般教養の歴史学の講義に、バレエの歴史というのがあった。ものすごいバレエオタクの教授が音楽の調整やメロディラインや使う楽器とバレエのシーンの解釈について熱心に語り、それはそれは面白かった。その教授は12月になると全て休講とし、胡桃割り人形詣でをして世界中を旅するのを毎年の恒例行事としていると言っていた。今はボリショイにもマリインスキーにも行けていないのだろうな。晩年に大好きなものを取り上げられ、残念なことだろうな…

4週間でリースのモミの枝はすっかりからからに乾いた。
DSC_9151_001.JPG


みなさま、どうぞ暖かで幸せなクリスマスを。
DSC_9211_001.JPG
nice!(27)  コメント(9)