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1920~30年代の暮らし [エムスラント 2018年5月]

現在、5月初旬の週末の旅の話を連載中。

ドイツ北西部のエムスラント地方にある泥炭地ミュージアムに、開館10時きっかりにやってきためぎたち。そう言えばミュージアムの建物の写真は取っていない。こんなところである。写真はこちらから。ミュージアムのホームページはこちら
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入ると、まずは歴史の説明などのある建物を見学。昔の映像もあって、泥炭を作る様子が興味深かった。
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人々の服装や、当時の働く女性たちの力強さが印象的。映像は3種類くらいあって、昔の映像に典型的な早回しのような映像をゆっくりと見た。
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外に出ると、ミュージアムの広大な敷地を回れるようになっている。めぎたちのいたところは1番で、そこから5番の場所へ向かった。
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そこには、1920~30年代にこの地方に住み着いた人たちの暮らしが再現されていた。これは映像にも出てきた靴。これを履いて泥炭と踏み固めていた。
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中はかなり理想的に再現したものとあって、集めたものが何でも置かれているという感じだが、当時の生活がよく伺えた。
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泥炭地ミュージアムで展示物を撮影するつもりはなかったので、狭い家の中で撮影するには全く不向きな70-200mmの望遠レンズしか持っていなかったが、色々と興味深いものが置かれていて、そこに明るい朝の光が差し込んでいて綺麗だったので、1mまで寄れるというのを一生懸命活かして撮影。

朝日の差し込む窓辺。
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当時の水道とシンク。
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当時の調理器具や調味料入れなど。
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そこにあったこの戸棚には、うちのドイツ人が「あ!これ、うちにあったのと同じ!!」と声を上げた。60年代に住んでいた家にこれと似たようなのがあったという。よく見ると、上に乗っているラジオとか、Dr. Oetkerの缶とか真ん中のパン保存容器とか、懐かしいものがいっぱいの様子。いやはや、うちのドイツ人ももう本当に生きた歴史の一人になったということね。いや、めぎだって、懐かしの昭和のものを集めたミュージアムにでも行けばああこれこれ知ってる~懐かしい!となるはずで、以前昔の暮らしを伝えてくれたような祖父母の代にめぎたちも入ってきたんだなとつくづく感じさせられた。
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コーヒーミルは今も使っている人も結構いると思うけど、このWolfはなかなかいないわよね。Wolf(狼)という名のこの道具は肉をミンチにするためのもの。めぎ家はこれを特にレバー団子スープを作るときに愛用している。
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天井からこうしてハーブを吊り下げるのはうちのドイツ人がよくしていること。
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左上の壁にあるのは玉葱入れ。芽が出ているところが妙に現実的。
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そうそう、4枚目の写真で右手前にボケて写っているバックみたいなのは、開くとこんなのが入っていた♪
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この頃の暮らしと今の暮らし・・・今は褐炭生産のような重労働をしなくても良くなって、何もかも便利になったけど、どちらが人の一生として充実していたと言えるのだろう・・・ふとそんなことを思った。

撮影: D600 + 70-200mm(F4)
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コメント 6

Baldhead1010

古い写真はすべてモノクロームですが、これをカラーにするとずいぶん印象が変わりますね。
by Baldhead1010 (2018-05-24 04:19) 

mimimomo

生活はやはり今が良いわね~子供の頃の不便に戻りたくはないわ。でも精神的には昔の方が暖かかったような気がします。
by mimimomo (2018-05-24 07:02) 

YAP

こういう道具を使っていたころの昔の生活は、今よりも便利ではなかったかもしれませんが、それはそれで素朴な楽しみがあったんだろうなと想像します。
例えば、私が子供の頃、30年とか40年前とかに戻っても、全然余裕でその暮らしを楽しめそうです。
by YAP (2018-05-24 08:16) 

sheri

窓辺の量りや調味料入れなんかはモロにツボです。
持って帰りたいくらい
by sheri (2018-05-24 10:36) 

(。・_・。)2k

江戸東京博物館と比べちゃうと
垢抜けてますね〜

by (。・_・。)2k (2018-05-24 12:15) 

Inatimy

再現されたキッチン、魅力的♪
ストーブの調理器がかっこいいし、流し台に斜めにかけた水切りが、
とってもいい味出てますね^^。
by Inatimy (2018-05-25 20:53)