パリ2日目の散歩開始 [パリ]
今日からまた4月16~19日のパリ小旅行記の続きを。今日は4月17日、ル・グランのカフェ・ド・ラ・ぺで朝食を食べてその雑踏的雰囲気に失望し、気を取り直してバレエを見に出かけたところ。と言ってもバレエも先日書いたようにチケットが取れていなかったので、ダメ元で並んでみようか、という消極的な出発。この日は日曜日でバレエは珍しくお昼過ぎ、2時半からの開演。1時間前から並ぶつもりで、バスティーユ目指してオペラ座ガルニエ宮隣のル・グランより徒歩でゆっくり出発。ホテルを出たのは11時過ぎ。
Rue Daunouという細い通りをちょっと歩くと、向こうにヴァンドーム広場。広場はルイ14世のために作られたらしいが、そこに据えられていたルイ14世の騎馬像は革命時になくなり、あそこに見えるあの柱はナポレオンが建てたもの。
場所はこちら。
上に乗ってるナポレオン像もその後下ろされたりまた新しくつけられたり色々したらしい。なんでもナポレオンはローマを向いているそうで、ローマはあっちの方にあるのね。
これとそっくりの柱をローマで見たわね~と思い出して、2006年のイースター時のローマ旅行写真をごそごそ。あ、あったあった。トラヤヌスの記念柱。
これは古代ローマのトラヤヌス帝のお墓として、ダキア戦争の勝利を記念して建てたとか。記念柱を建てたのが113年、亡くなってここに葬られたのが117年。ダキアってどこだったっけ・・・あ、ルーマニアの方でしたか・・・
ちなみに似たような記念柱がローマにはもう一つあって(いや、もっとあったような記憶だが、めぎはこれしか覚えてないし、写真もこれしかない)、こちらはマルクス・アウレリウスの記念柱。
建てられたのは180年頃。
ナポレオンが古代ローマ皇帝に対抗していたってこと、よく分かりましたわ~
話は戻ってパリのお話。今回このヴァンドーム広場には足を踏み入れなかったので、以前の写真をまたごそごそと。2003年に訪れたとき、一枚だけホテル・リッツを撮ってましたわ。
そしてまた話はずれるけど、似たようなのがデュッセルドルフのゲレスハイムという地域にもあるの。かわいいでしょ。
さてさて、記念柱はこれでお仕舞いにして本当にパリの散歩の話に戻りましょ。このRue Daunouという通りには、こんな劇場も。
どんな演劇やってるのかな。
この通りにはこんな日本食レストランが。あとで調べてみたら、偶然その左隣に写っているHarry'sっていうバーは、ヘミングウェイ行きつけだったとか。
行き先(バスティーユ)の場所をあらかじめ地図でだいたい頭にたたき込んで、あとは何も調べずガイドブックも持たずに歩いていたので、きっといろんな見所を見逃しているんだろうな。でもその分、これを見るべき、とお仕着せられるんじゃなくて、自分の興味が向くところをゆっくり見ながら散歩できるというメリットがある。
Rue Daunouの突き当たりにはオペラ座からホテル・ルーヴルまでのまっすぐなオペラ大通り。そこをちょこっと歩く間に見かけた画廊なのかポスター屋さんなのか何なのか分からない店の前に、こんな絵が。
ああ、いかにも19世紀のパリって感じの雰囲気ねえ・・・本を読んで色々勉強しているつもりで、でももう若くはなく、色々鬱々と考えているみたい。ブルジョワのお嬢さん、このあとどんな人生を歩んだのかしら。あ、そうそう、この本、ちゃんと装丁してないって、うちのドイツ人が指摘してたわ(笑)。
そこからオペラ大通りを横切って、こんな名前の通りへ。
Champって、英語で言えばfield(フィールド=野原、畑)っていう意味だけど、ラテン語の野原とか畑という意味のcampusから来てて、フランス語ではその元の意味が生きているみたい。でも、ドイツ語や英語ではcampusは大学のキャンパスという意味になったのよね。ちなみにfieldはドイツ語ではFeld(フェルト)。ラテン語系と、ゲルマン語系の違いがくっきり。
↑この話、もう何十回もうちのドイツ人から聞いているんだけど(しかもめぎもラテン語習ったときに聞いたんだけど)、彼はこの話が好きみたいでいつもラテン語圏の旅行先のストリートでこの単語を見ると繰り返す(この単語はどこの都市でも非常によく通りや広場名に使われている)。そのたびにラテン語苦手だったこと思い出して、げんなりするめぎ。
場所はこちら。
このちっちゃなChamp通りには、日本食レストランやショップがいっぱい。ラーメンやら寿司やら、1~2軒おきにあるって感じ。パリではずいぶん日本食が人気なのね。
この通りの突き当たりにはこんな騎馬像が見えるんだけど・・・
そのちょこっと手前でこんな風に道が分岐してて・・・
斜めに分かれた道の向こう側がなんだか魅力的。
しかも左に曲がる道もあって、突き当たりに立派な建物があるわねえ。
↑この突き当たりのは、あとで調べてみたら、証券取引所だって。道路沿い右側に見えるフランスとEUの旗があるところはパリの2区区役所ですって。
この分岐点の建物も素敵ねえ。パリはこんな風に真四角じゃない建物がいっぱいあって、道路も放射線状に分岐していく。だから、ちょっと逸れるとどこへ向かうか分からず、ぐるぐる回っちゃいそうなんだけど、めぎたちはこのあとちょっと斜めに進んでみることにしたのだった。
つづく。(こんな調子じゃ、2日目の散歩だけでGWが終わりそう。)
♪ おまけ ♪
ドルトムント、優勝!(写真はARDより引用)
あと2回の試合を残しての優勝。今シーズンは本当に素晴らしかった。後半怪我で出られなかったのが残念なカガワのこと、ドルトムントの今シーズンを振り返る記事で最初に出てくる。35万ユーロで買った日本人が人々を魅了する驚きの活躍をしたって。何と言っても17試合で8ゴールもしたんだものね。
今日はケルンも勝ってくれてよかった♪ (ケルンが勝ったからドルトムントが今日早くも優勝できたし、2部に落ちるんじゃないかという危機にあるケルンも、まあなんとか望みをつないだわね。)
2011-05-01 02:00
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コメント(25)
同じような記念柱で対抗してるのですね~!
島国ニッポンではあまり無い発想かも。
パリの街、建物がそびえ立ってて迷路のよう。
全部同じじゃないのに、何となく落ち着いてて素敵な街並み…
一日中、あてもなく歩きまわっても楽しそうです♪
by ネム (2011-05-01 04:27)
パリの街並み、絵になりますね。
by Baldhead1010 (2011-05-01 06:22)
建物がとっても古いんですね。
道の真ん中に像、なんとも言えないですね。
そういえば、沖縄にもありました。道の真ん中??にシーサー、
とかガジュマル。
by ちばおハム (2011-05-01 06:26)
アルトシュタットでご飯食べて、ゲレスハイム通って、
ネアンデルタールに行ったことがあります♪
こんな可愛い柱があったとは。
by Inatimy (2011-05-01 06:42)
穏やかな日差しのなか、とても素敵なお散歩ですねー。
斜めに分かれた道の向こう側、私も気になります^^
by hatsu (2011-05-01 07:25)
道が分岐するところの風景がなんだかとても好きです。
by manamana (2011-05-01 07:26)
富士山麓からコメントしています。パリでもめぎ家は、高尚な旅になっていますねぇ。パリといえば、芸術鑑賞ですね。
by ぽりぽり (2011-05-01 08:50)
ドイツ人さん、色んな知識を披露してくださって楽しいですね。特に言語についてはこだわりがありそう^^頼もしいです。
by Bonheur (2011-05-01 09:10)
やっぱり基本はローマなんだなあ。
たしか第二次世界大戦の折も、チャーチルはドイツを指して
ローマ文化より外の蛮人、だなんて言ってましたねえ...すごい悪口。
by ナツパパ (2011-05-01 09:42)
方向音痴とまでは言わないけれど、あまりシッカリしていないわたくしは、
道がカーブしていると苦手ね(--; イメージと違ったところに出てしまうわ。
でもこう言うお散歩は好き^^ 夫とわたくしで一人前で歩くと、結構ちゃんと歩けるしね・・・
by mimimomo (2011-05-01 10:06)
歩いて観光すると、いろいろ発見がありますね。記念柱は多いのに驚きました、日本にはない文化ですね。オペラ座周辺は、日本人観光客が多く行くので、日本レストランが多いと聞きましたが。
by たいちさん (2011-05-01 10:28)
日本人というのは、どこへいっても日本食を食べたいものなんですね。
そういえば私も、新婚旅行で外国に行った時にはコメとみそ汁の禁断症状が出ましたっけ…
by HIROMI (2011-05-01 15:23)
記念柱、色々ありますね。その由来をしると、面白いですね。
by テリー (2011-05-01 16:57)
GWパリを散策~楽しいな(^^ )ルン♪
by マリエ (2011-05-01 19:52)
パリ、あぁ・・憧れます*:.。☆..。.(´∀`人
ヨーロッパはどこも、その国らしい魅力ありますね~!
美的感覚が優れているのでしょうね、きっと。。
by ぐれなでぃん (2011-05-01 20:01)
バスチーユまで歩いて行かれたんですね。
素敵な建物を見ながらのお散歩楽しそうです。
by miffy (2011-05-01 20:11)
お、バイクが路駐してるぞ。^^;
あかえびはラテン語って何者って感じ。無学をひけらかしてスマンです。^^;
by あかえび (2011-05-01 21:35)
めぎさんやドイツ人さんとご一緒だと、いろいろなことを教えていただけて、散歩も知的な趣になって楽しいです。ヨーロッパでは、古代ローマへの憧れが長く息づいていたんですね…。私は古代ローマの風呂をテーマにしたマンガ『テルマエ・ロマエ』の3巻を読み終わったところです♪
by tanpopo (2011-05-01 22:48)
表通りも裏通りも散々歩き回った街、懐かしく拝見してます。あまり変わりませんね、日本食屋が増えた以外は。
by もとこさん。 (2011-05-01 23:27)
すっかりご無沙汰している間に(すみません・・・)、めぎさん、パリへゴージャスな旅行をされていたのですね~☆いくつか遡って拝見させていただきました。
パリの街並み、懐かしくやっぱり素敵に思えます!
デュッセルドルフのオベリスク(orオブジェ!?)、面白そうですね~。
by Mimosa (2011-05-02 00:25)
このような場所に、ヘミングウェイ行きつけの店があったとは、パリはやっぱり素敵ですね。
by krause (2011-05-02 03:53)
めぎちゃんの言語派生のお話は大好物。bis,bis,bis! オベリスク、今さら知らない見ていないことがザクザクです。あたしゃなにを見てたのか・・はぁ。
このエリア、れすとは~ん・じゃぽねがイッパーイなんだけど、オーナーや店名にはキムさんリさんがイッパーイで、定食といえばヤキトリとワイン酢握り寿司のセットだったり、ヤキトリと香草風味のシノワ・ヤキソバやヴェトナム生春巻がセットだったりしますです。インド人が日本のインド風カレーに嘆くようなもんですが、文化は楽しまなくちゃつまらない。フランスのクセのあるなんちゃって日本ヤキソバがすごく好きでした。
by もんとれ (2011-05-02 08:36)
いつか、子供達に歴史の授業で習った場所を案内させたいです(笑)
親は、ガイドがどれぐらいちゃんと歴史の授業を聞いてたか、
覚えているかを確認出来て、一石二鳥の予定です(^m^)
by どらっち (2011-05-03 00:57)
2年前両親を連れてのパリ旅、この日本食レストランがたくさんある界隈に泊まってましたよ。年寄り連れには、アクセスも食事にも便利でした(^^;)
by rinochi (2011-05-03 18:10)
パリって、裏の路地とかの街並みもいいですよね。
どこを切り取っても絵になります。
by YAP (2011-05-06 19:15)