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ルイ14世の広場 [パリ]

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現在4月16~19日のパリ小旅行記を連載中。今日は4月17日の散歩の話の2回目。

昨日の分岐点からちょっと左斜めに向かう。向こうに見える建物、いろんな形で面白いでしょ。
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青い家はその名も青い家。
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その向かいにはNotre-Dame-des-Victoiresという教会。調べてみたら、バジリカらしい。
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ミサが始まるみたいで、聖歌隊の歌声が外まで響いていた。そこへ足早に向かう黒人の女性。きちんとした格好をして、傘も持って。この辺りでは宗教が生きているんだな。
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場所はこちら




小さな神父さんの広場??
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ここの神父さんは位が低いってことかしらね。それとも愛しの神父さんかしらね。

さて、次はどこへ向かう?あちこち放射線のように道が延びてて、ここでさらに別の方向へ行くとバレエは諦めなきゃいけなくなっちゃうわ。ま、散歩もなかなか面白いからそれもいいわね。
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でも、この神父さんの広場からはあの騎馬像の広場がすぐ見えた。よかった、道に迷わずに済みそうね。
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この騎馬像の広場は、勝利の広場。
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広いわねえ。
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場所はこちら。




ここに住んでいる人なのかな・・・ここに住むのって、どんな気分なのかな。
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騎馬のお方はルイ14世。もともとここに据えられていたのは革命で壊されちゃって、今のはあとで作られた別のものだけど。台座の後ろ側にはラテン語で、ルイ18世が1816年にご先祖様のルイ14世の戦勝記念にもう一度作らせたって書かれている。
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大学で一年間ラテン語を習って辞書を引き引きやっとこさで訳せる程度のめぎと、中学から高校にかけて数年間勉強したうちのドイツ人とでは、雲泥の差がある。教会や銅像などに刻まれているラテン語表記がそこそこ読めちゃって、何気なく散歩していても見えている景色が全然違う。しかも、ラテン語の知識のおかげで、イタリア語やスペイン語が習ったこともないのになんとなく話せる。羨ましい限りだ。
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ラテン語は今でもドイツの中学で選択科目となっている。言葉の習得のみならず、それによってたくさんの古典を読む。その教養の深さといったら・・・日本人がこれに対抗するには(別に対抗しなくてもいいけど)、せめて漢文を必修にすべきじゃないかな、と思う。めぎの頃は高校でまだ必修で、ちょこっとだけ論語やら中国の古い詩などを読んだけど、そのかすかな記憶がラテン語の代わりに大いにめぎの役にたっている。

さてさて・・・ルイ14世さんが向いている先にはフランス銀行。そうね、お金、大事だったのね。
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何の場面なのかな~
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後ろ姿ばかり見てたので、ちょっと前にも回ってみた。
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あら!失礼♪
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反対側にまわったら・・・
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ルイ14世さんはそっぽ向いていた。
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ルイ14世の顔に縁の無かっためぎ。そろそろここを後にして、まっすぐ向かいましょ。
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さらにつづく。
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コメント 17

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krause

ゆっくりと歩いて散策するだけで、パリは楽しい街ですね。6月に訪欧しますが、パリが予定に入っていないのが残念!です。
by krause (2011-05-02 03:55) 

Baldhead1010

シルブプレのお乞食さんがたくさんいました。
by Baldhead1010 (2011-05-02 05:36) 

hatsu

青い家、ステキだなー^^
言葉を知ると、世界が広がりますね。

by hatsu (2011-05-02 05:57) 

manamana

ラテン語がわかると、知識の厚みが違ってきますね。
かといって漢文を読めるわけでも無し、
古文すらもう読めないです。
by manamana (2011-05-02 06:16) 

ぽりぽり

パリの街は、どこでも絵になりますね。7月にロンパリ計画を実現させたいと思っています。
by ぽりぽり (2011-05-02 08:09) 

ナツパパ

昔、犬飼道子さんの本を読んでいた時、ヨーロッパ各国から集まった大学生たちが
たしかフランス語の授業では、言葉が分からずがやがやしていたのに、
ラテン語の授業になったとたん、みな静かに聞き始めた、というところを
覚えています。
by ナツパパ (2011-05-02 08:47) 

もんとれ

bis,bis,bis! 同意です。漢文訓読にしても古文にしても、現代の我々にもほぼそのまま読める(意味が通じる)我らが言語。しかしヨーイドンで基礎から始めたラテン語圏のクラスメートたちは、あっという間に上級クラスにあがってゆく。亀には亀のコンパスがあるけれど、あの切なさはなかなかのコンプレックスでした。という話をギリシャ人の友人にすると「古代ギリシャ語がすべての~」が始まってしまう(笑)。
この放射線状の街で暮らすに、最初に買ったのはコンパス(磁石)と、キヨスクで売っているPlan de Parisでした。方向音痴は一本間違うと永遠に目的地に辿り着けないのでね。
by もんとれ (2011-05-02 08:53) 

HIROMI

漢文と古文は大好きでした。辞書をひきひき、勉強したものです。
ルイ14世の像の馬の筋肉がしなやかそうです。かっこいい。
by HIROMI (2011-05-02 08:56) 

ネム

語学堪能って、羨ましいですね。
私はどうにもこうにも苦手でしたが、祖父が数ヶ国語会得していて
戦争後の抑留中に大いに役立ったと聞いております。
パリ散歩、楽しいですね~♪
見てるだけでも面白く、追体験させてもらっています^^
by ネム (2011-05-02 10:22) 

mimimomo

こんにちは^^
確かにお散歩も歴史を知ると知らないのとでは面白みが全然違いますよね。
めぎさん、凄い。漢語を覚えていらっしゃる・・・わたくしも漢文の時間って
ありましたわ。でもほとんど記憶に残っていないですね(--;;;
by mimimomo (2011-05-02 14:53) 

Inatimy

漢文を高校で習った時は、韻を踏んでいる、って言われても
日本語の音読みとまた違うからピンとこなかったけれど、
中国語をかじった時に、あぁ、こういうことだったのね、と、
漢文の響きのよさが少し分かったかも。
今は必修じゃないんですねぇ、残念。
by Inatimy (2011-05-02 16:15) 

マリエ

歴史を思わせる騎馬像が街の中にあって普通に見れるというのがやっぱり凄いな~、しかもこういう落ち着いた雰囲気の街並みも散歩には実にいいですよね(@^-^) 今日もまた楽しい!
by マリエ (2011-05-02 17:09) 

たいちさん

パリの街は放射状に道路が伸びていますね。ラテン語を中学で教えるとは、文化の違いを感じましたね。
by たいちさん (2011-05-02 20:33) 

どらっち

来年か再来年度から、子供がラテン語を習い始めます。
ヨーロッパはどこもそうなのかな。フランスの方が、というか、
うちの学校の方は、ドイツに比べて遅いのかな。
ラテン語、彼女はどう感じるのか、楽しみです。
逆に、漢文や古文は、ダメでしょうね。現代文がダメですもん。
by どらっち (2011-05-03 04:31) 

rinochi

言葉がわかると世界が広がりますよね。旅も何倍にも見えてくるでしょうね~~。ドイツ人さんやめぎさんの旅は厚みがあります。私なんてほんの上っ面をチラ見しただけの旅ばっかり(^^;)
もっともっと時間があったらパリもこんな風にゆっくりお散歩して見てみたいです。
by rinochi (2011-05-03 18:15) 

ちばおハム

ラテン語かあ。
今朝、ヤッシーが英語じゃない、スペイン語を聞いたときに、なんだかわかんない、と言ってたなあ。
じゃあ、英語はわかるのかなあ。と思ったのでした。

by ちばおハム (2011-05-03 21:19) 

YAP

こんな風に、それぞれの場所の名前の意味を考えながらの街歩きって、知的だし楽しみも広がりますね。
私なんて、なんとなく歩いているだけだからなあ。
by YAP (2011-05-06 19:24)