SSブログ

クラブ・ラウンジ [パリ]

bx.jpg

現在4月16~19日のパリ小旅行記を連載中。

昨日のお話、実はもうちょっと続きがあって、たぶん場にあった服装とか立ち居振る舞いとかは、その場の雰囲気を感じることができれば自動的になされることじゃないかと思う・・・それが、めぎたちの到達した結論。ただ、その、「場を感じる」ということが、異なる文化圏に行くと非常に難しい。「空気を読む」のが部外者には難しいのと同様に。めぎたちも、久々のパリで、最初は張り切ってノリノリで突っ走り(ラファイエットでショッピング♪)、昨日のカフェ・ド・ラ・ぺの朝食で失望し(過剰な期待とがっかりな現実)、身の丈にあったことをしたあと(バレエを見てうちのドイツ人が選んだレストランで食事したあと)くらいから復活し、3日目にはこの場の雰囲気にすっかり慣れてそれが普通になった。すると、場の読みも磨きがかかってきて、よりスマートに、よりスムーズに、なんでもうまく滑るように回転していく。今日のお話は、バレエを見て、レストランで食事をしたあとから始まる。

めぎたちが3泊したル・グランでは、クラブ・インターコンティネンタル・ルームに泊まると、5階にあるクラブ・ラウンジが使える。そこには朝・昼・晩にビュッフェが用意され、飲み物とスナックを自由にとって楽しむことができる。ここに最初に足を踏み入れたのは、2日目の夜。バレエを見て、レストランに生牡蠣食べに行って、寝る前にちょこっとエスプレッソでも飲もうか、と。
b2.jpg


エスプレッソだけのつもりが、素敵なバーを見てうちのドイツ人がポートワインを運んできた。甘いデザートワイン、寝る前にはまさに媚薬ね。
b3.jpg


なかなかいい雰囲気ねえ・・・
b5.jpg


静かだし、かかっているテレビも音が非常に低くて邪魔じゃないし、向こうに無料のインターネットルームもあるし。
b4.jpg


このホテル、インターネットは別料金。しかも部屋のワイヤレスは一日24ユーロ。でも、ここなら無料でネットが見られるというわけで、ちょこっと自分のブログにいただいたコメントをチェックしたり、ドイツのブンデスリーガの試合結果を確認したり。

ザ・ゴージャスのオペラ座もこの部屋から綺麗に見えた。
b6.jpg


この静かな雰囲気が気に入って、3日目の朝食はあるところへ食べに行く予定だったのだけど、そこへ行く前にちらっとここでつまむことに。朝のビュッフェ、地上階のカフェ・ド・ラ・ぺに全く劣らない品揃え。あ、日本食はないけどね。
b7.jpg


ちょこっとのつもりが、こんな素晴らしい朝食に。
b8.jpg


これはパッションフルーツというのですね~めぎはこういうお洒落なフルーツにとんと疎くって。
b9.jpg


このあと、もともと予定していたところでクロワッサンとカフェラテの朝食を楽しむ予定だったから、あくまでも軽くつまもうと努力し、フルーツ中心に。
b10.jpg


その、あるところの朝食の話はまたそのうちに。

そして一日散歩して足の疲れためぎたちは、夕飯も迷わずここで食べることに決定。まずはシャンパンで乾杯♪
b11.jpg


下手なレストランに行くより素晴らしい品揃え。イクラやキャビアもあって、嬉しくなってサーモンの上にいっぱいのせためぎ。トマト味のリゾットのようなご飯ものもなかなかのお味。生ハムも美味しかったし、真ん中のスプーンに載っている一口前菜はからすみみたいなのの小さなスライスにイチゴやイチジクや葡萄を小さく切ったのが添えられていて一口でいろんな美味しさが。小さな器に入っているのはマンゴームースで、金粉が上に。その器の後ろにちらっと見えているのはイチジクのコンフィ。そして、皿の真ん中奥にでんと横たわっているのがフォアグラ。
b12.jpg


ビュッフェのところで何をとろうかな、と皿を片手に思案していたとき、知らないお姉さんが「これ、ファンタスティッシュよ」と2切れくらいどっかりと皿に載せながら勧めてくれたのがフォアグラ。ええ、本当に、ファンタスティッシュでしたわ~♪ でも、そのままより、イチジクのコンフィと一緒に食べると、これがまあ、感激の美味しさ。(そのお姉さん、ファンタスティッ「シュ」と言ったんだけど、ドイツ人だったのかなあ・・・)

うちのドイツ人もフォアグラ楽しんでいた。それ以外のものを見ると、めぎとうちのドイツ人の味覚の違いがよく分かるわね。
b13.jpg


ちょっとしたデザートも色々と。上にあったマンゴーのムースも美味しかったけど、カカオムースも美味しかったし、これはこの器の部分がブラックチョコでできてるの。全部食べられちゃう素晴らしいデザート。
b16.jpg


シャンパンの後は、またポートワインを楽しんだめぎ家。その他ウィスキーやらブランデーやらリキュールやら色々置かれていて飲み放題。温かい食事はないけれど、いろんな贅沢な美味しいものでおなかが十分満たされる。お昼やティータイムを試す時間がなかったことがとっても残念。朝から晩までここで何かつまんであとは部屋でゆっくりくつろぐ、なんていうパリの休日はいかが?
b15.jpg


これは夜7時半頃の撮影。ヨーロッパの大部分は緯度が高いので、この時期とっても昼が長い。でも、緯度が低いイタリアやスペインなどは日本と同程度。
b14.jpg


こうして美味しいものをたくさんいただいて、4日目、出発の日。もう一度このラウンジで朝食を。そろそろ飽食気味。3泊がちょうどよかったわ。
b17.jpg


チェックアウトの時、もっとここにいたいけど残念ながら帰らなければならなくてね、と言ったら、受付のお兄さんが「そうでしょうねえ」とにっこり。日本だったらお礼の言葉が出てくるところだけど、フランスやドイツでは同意されちゃう。でも、こういう一言が人間関係を和やかにし、いい気分で過ごしてお別れできるという仕組みはどこも全く共通だ。お会計には部屋のミニバーから飲んでいない飲み物の分が計上されていたが、それは予想していたこと・・・めぎ家はいくつかの見物を冷蔵庫から出して自分たちの買い物した食料品を冷やすのに使っていたので、もしかしたらその飲み物が計上されるんじゃないかと思っていたの・・・その旨説明したらすぐに正しく精算してくれて、サインして終了。パッキングした荷物やコートは実は部屋に置きっぱなしで、その旨言ったらすぐにベルボーイを手配してくれて、うちのちっちゃな可愛い車ちゃんが駐車場から運ばれてきてまたここへ横付けされ、ベルボーイさんがトランクに荷物を入れてくれ、チップを渡して、ベルボーイさんに車のドアを閉めていただいて、さあ出発と車にエンジンをかけようとしたら鍵がないことに気付き、あのう鍵は?とベルボーイに言ったらおやおや申し訳ありませんとすぐ鍵を持ってきてくれて、きわめてスマートに、スムーズに、さようなら。
b1.jpg


ここの滞在をこうしてブログを書きながら振り返ってみて・・・うん、とっても楽しかった。とっても優雅な気分になったし、良くも悪くもパリらしさを存分に味わうこともできた。非常に鬱々とした気分だったのが吹き飛んで、大いにリフレッシュできた。十分心ゆくまで楽しんで心から思ったこと・・・そして心からうちのドイツ人と同意したこと・・・つまりうちのドイツ人も全く同じ意見だったこと・・・それは、今度同じお金を使うなら、是非是非日本の古い温泉旅館に行こう、ということ。3泊で約13万円・・・老舗の古い高級温泉旅館にも二人で2~3泊して美味しい和食と美味しいお酒を楽しめる額。でもねえ、日本までは、交通費がね・・・

明日からはまたパリの散歩のお話を。みなさま、どうぞよいGWを。
nice!(54)  コメント(23) 

nice! 54

コメント 23

コメントの受付は締め切りました
laf

朝6時、美味しそうな食事。
お腹がグーグーと鳴っています。

by laf (2011-04-29 06:01) 

Baldhead1010

バイキング方式は皿に取りすぎます^^;
by Baldhead1010 (2011-04-29 06:06) 

どらっち

大人の世界って感じですね(^^)
ホント、子供抜きで優雅なのんびりとした時間を
過ごしてみたいです。金婚式とかそういうイベントの
時じゃないと無理かな。って、何歳になってるんだろう。
めぎさんのドイツ人さんって、スマートですよね。
うちのトウサンなら、自分の分しか持ってこないです。

by どらっち (2011-04-29 07:10) 

mimimomo

やはりお若いってことは素晴らしい^^ わたくしはバイキング方式の朝食でも
ふだん食べているのと変わらない量しか食べないから、どんな豪華な
料理が置いてあっても、あまり意味がないんだわ。
by mimimomo (2011-04-29 08:13) 

manamana

我が家でバイキングだと、夫婦でも全く違う内容になります。
自分は、魚、煮物、野菜、野菜、デザート、
妻は、肉、肉、卵、スパゲティ
といった感じです。
by manamana (2011-04-29 08:33) 

ナツパパ

歴史のある老舗ホテルに泊まるのって、こういう良いところがあるんですね。
ホテルを十分に愉しんでいらっしゃる様子が素敵です。
こういうホテルで3泊は良いなあ。
値段と相談ですが、定宿にしても良いくらいですね。
by ナツパパ (2011-04-29 09:36) 

もんとれ

うーん、素晴らしい。ドイツ人さんの手の甲のラインがこれまた素晴らしい。調度品よりドイツ人さんのしなやかな画像に目が行きます。そしてシックな大人の食事ですね。
むかーしフレンチに勤務していたころ、祭日のビュッフェで「もとはとらなきゃね」と皿に山盛りになさるご家族や親御さんを少なからず見てた。と、ある紳士が、まずサラダとスモークサーモンのみで席にお戻りになり、のちにスープ、主菜にポワソン、そのあとに少しのローストビーフと鴨、チーズ、デセールと。そのたびに席を立ってお選びになり、ご自分でムニュを組み立て、ご自分のテンポでゆっくりと召し上がっている方を見、ああ、なんと美しい食事だろうと感動したことがあります。シェフたちも我々も襟を正したことでした。優雅な背中は倣いになります。眼福の食卓光景を分けてくれて、ありがとう。
by もんとれ (2011-04-29 13:51) 

ぽりぽり

これこれ! 自分もやりたいパリの豪華ホテル滞在。ラウンジ使用出来るクラスだと、お高いでしょうが、せっかくのパリですから、ちょっと贅沢にいきたいですよね。 
by ぽりぽり (2011-04-29 14:03) 

ネム

素敵なラウンジですねぇ…!
ファンタスティッシュなフォアグラとイチジクのコンフィ、
一度で良いから味わってみたい…☆
アクティブな旅も良いけど、ゆったりのんびりホテルを楽しむのも、
素敵な休暇ですね。
by ネム (2011-04-29 14:18) 

ちばおハム

あー、大人の休日。
どらっちさんとおなじく、いつになったらこんな休日が楽しめるのかしら。
まあ、どこもそれなりに自分の身の丈に合った休日を楽しむ、それがいいのでしょうか。
めぎさんのブログでパリ、堪能しております。
by ちばおハム (2011-04-29 17:54) 

春分

欧州はやはり特別豊かだなーというのが感想です。
地震のないところの建物は古くて美しいのがいっぱい。いいなー。
そしてやはりこれを維持するためにアフリカやアジアからもってったもの
があるのだよなぁとちょこっといつも思います。めぎさんも持ち帰られた
アジアの宝かもしれませんが。
by 春分 (2011-04-29 18:32) 

あかえび

あかえびもパリを旅した気分だ(^^♪
でも、パリはバイクで走りにくそうだから南ドイツが良いな(^。^)
by あかえび (2011-04-29 18:49) 

Inatimy

ゴージャスな雰囲気のホテルで、豊かな朝食はいいなぁ♪
普段、自分が選ばない、買わないものも食べられるし。
でも住んでしまった以上、無理かも・・・。
by Inatimy (2011-04-29 19:52) 

miffy

優雅な旅にピッタリの優雅なお食事の時間ですね。
クラブラウンジはゆったりと食事できるのがいいですよね。
もーきちさんも満足そうですね^^
by miffy (2011-04-29 20:00) 

MOCOMOCO

ああ、このクラブ・ラウンジ、とっても素敵ですね~♪
これだけのお食事が楽しめるのなら、わざわざ外のレストランへ行く必要なんかなさそうです。
これだけゴージャスなパリの休暇よりも日本の老舗温泉旅館がいい、と言ってくださるドイツ人さん、やっぱり良い方ですね~^^
by MOCOMOCO (2011-04-29 21:17) 

マリエ

いいですね~こういう滞在、きっと私もパリに何度も行っていて旅慣れていたらやってみたいですよ、美味しい食事も堪能できるし(@^-^)
ミーハーになっておお!パリだ!ってはしゃいでしまいそうだけど。
ゆっくり日本の旅館でっていうのもいいなぁ~旅っていろいろでたのしいですよね。リフレッシュできて良かったです(^^ )ルン♪
by マリエ (2011-04-29 22:30) 

デブデブ

日本にもクラブ・ラウンジを用意したホテルがあります。2年前、そのホテルに泊まっていたイタリア人に会いに行ったとき、クラブ・ラウンジで酒を振る舞わられました。何を頼んでもただだったと思います。
by デブデブ (2011-04-29 23:30) 

たいちさん

豪華で美味しそうな食事ですね。やはり一流な所は違いますね。
by たいちさん (2011-04-30 00:36) 

おじゃまま

美味しそうですね〜!
パリはやっぱり、美食の町でしょうか。
(かつてシャンゼリゼの観光客目当ての店では散々な目に遭いましたが…)
by おじゃまま (2011-04-30 02:04) 

Bonheur

豪華ですね~。素敵です。
日本国内であれば、「ホテルや旅館のお部屋でゆっくり」がメインですが、海外に行くと欲張ってあちこちでかけちゃうので、たまには一日おこもりしたい、と思います。
私もドイツ人さんがお写真で登場すると、「このおててが何でも器用に作っちゃうのね~」と、ついじっと眺めるのですが、指が長くて繊細で素敵です。私もドイツ人さんのように何でもできたらなあ。
by Bonheur (2011-04-30 07:24) 

夢空

クラブラウンジ、、時々ですが、まったりさせてもらってます。
あっ、もちろん日本で^_^;
by 夢空 (2011-04-30 08:42) 

HIROMI

うっとり…こんな旅行をしてみたいものです。
我が家のいろいろな要素から考えても、まあまず無理なんですが。
素敵な写真と解説で、パリ旅行(行ったつもり)を堪能させていただきました。
by HIROMI (2011-05-01 14:57) 

YAP

優雅ですねえ。
ビュッフェのお料理も、私の見たことないようなのばかりで。
きっとすごくおいしいんだろうなあ。
by YAP (2011-05-06 19:05)