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ル・グランの館内 [パリ]

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そろそろ日本はGWですわね。こちらはイースターが終わり、大学は通常通りに、高校のイースター休暇もあと数日。イースター終了と同時に雨になって涼しくなり、そういえばこれがドイツの4月の天気だった・・・って感じ。

現在4月16日~19日のパリ小旅行記を連載中。今日も宿泊したル・グランのお話。

館内の通路も、ゴージャスな雰囲気。
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あちこちに絵が飾ってある。オペラ座の隣だと言うことにちなんだ絵が多い。
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これは、なかなか誇り高く厳めしい雰囲気。うちのドイツ人は、服装と髪の色からたぶんスペイン人女性だろうって言っていた。
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こんな風に絵を見て歩いていると、美術館にいるみたい。

こちらは朝食に向かうときに利用した階段。
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階段だけでもこんなにスペース使ってて、お姫様が降りていきそう。
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5階建てくらいだから、エレベーターを使う必要もないって感じ。しかも、階段の踊り場にも立派な絵があって、また美術館みたいに鑑賞したりして。
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かつてのパリって感じね~
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特にこの絵・・・
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背景はどこかしら。
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ヒップはこんなに逞しいのに、こんなに小さな足。足、痛くない?
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そんな話をしながら地上階のカフェ・ド・ラ・ペに向かう。3泊だから朝食も3回。うちのドイツ人はパリでの朝食に一カ所思い入れがあって、その予定を中心に3回別々の場所で食べる予定を立てていた。1回目の朝食が、パリでも非常に名高いこのオペラ座前のカフェ。中はとっても豪華。
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フランスパンやクロワッサン、菓子パンなどパンだけでも食べきれないくらいの種類。様々な種類のチーズやハムやサラミ、スモークサーモン、火を通したソーセージやベーコン、卵料理、切ったフルーツが何種類もあり、さらに丸のままのフルーツもたくさん。日本人向けの和食もあったが、こんなところで和食なんて食べていられませんわ・・・めぎはパンケーキやオムレツをその場で焼いてくれるコックさんに熱々のプレーンオムレツを作っていただいた。頼めばキノコや野菜入りも作ってくれる。
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ここで最も美味しいと思ったのがオレンジジュース。席に着くとボーイさんがコーヒーか紅茶か聞きに来るが、そのときにオレンジジュースも欲しいかと聞いてくるので、迷わずウィ、スィルヴプレ♪と言うべし。オレンジ絞りたてという感じのフレッシュオレンジジュースで朝から幸せな気分になる。
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ただね・・・↑の写真にちらっと写っているうちのドイツ人の服装、分かります?めぎたちはこの由緒あるホテルの豪華なカフェでの朝食に対し、敬意を表してきちんとした格好で食べに行ったの。ネクタイまではしなかったけど、うちのドイツ人は上着着用。でも、ここにはたくさんの非欧米人が、トレーニングウエア上下やスニーカー、Tシャツに半ズボンなどで現れて、子供は大騒ぎするし、ビュッフェにまさに群がっているという感じで、うちのドイツ人がすっかり興醒め。あの不作法はなんだ?あの人たちは、礼儀を知らないのか?

このホテルやこのカフェについて、ネットでいろいろな話を読んだ。サービスがイマイチとか、従業員の応対が丁寧さに欠けるとか、ネガティヴなこともたくさん読んだ。それについて、我々は思うのだ。あのお客の様子を見たら、あそこで働いている人たちの誇りなんて吹き飛ぶだろうなって。上品な行き届いたサービスをしようなんて気持ち、萎えるだろうなって。ホテル側がカフェ・ド・ラ・ぺの朝食に行くときのドレスコードについて何も書いていない以上、浴衣やバスローブで来ている訳じゃないし、別にいいのかも知れない。でも、どこに行くときにはどんな格好で、という最低限のルールはわきまえておくべきことじゃないのかな、と思う。トレーニングウエアで朝食を食べるのなら、それにあった場所というのがあるはずなのだ。ルームサービスをとるとかね。

しかしまた一方で、うわべばかり飾り立てて中身が伴わない場合も、往々にしてある。TPOなどと色々言って、この格式にはこういう服装、それにはこのバッグ、この靴、このアクセサリー・・・と外見をこの場にあわせて飾ることに懸命で、それが素晴らしくマッチしていても、例えばここの歴史の一つも知らずにここにいるとしたら・・・しかし、ホテルなんだから、中身なんかどうでもよくて、やっぱり見かけが大事なのでは?結局は見かけで判断するしかないんだし・・・あの博論盗用騒ぎで辞職せざるを得なかったグッテンベルクだって、つまりは見かけだし。うちのドイツ人だって、中身はともかく、見かけは素晴らしくエレガントですっごくこのパリにぴったりなのだ。

そんなことを話しながらの朝食。議論で写真撮るの忘れちゃった。これは最後のフルーツ。このフルーツ、見かけはゴージャスだけど実は種ばっかりで中身がない。でも、食べてみるとなかなかの美味しさ。それがいかにもパリらしくって、めぎたちはこれをザ・パリと名付けた。本当はなんていう名前なのかしら?
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あと2泊は別の場所で朝食。カフェ・ド・ラ・ぺ、さようなら。

明日はこのホテルの話の最終回。パリの散歩の話はまだまだその後に続くけどね。
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もんとれ

サーヴィスは受ける者に見合ったレベルがなされるね。それは使う額やチップじゃなくて。誰もが幸せになれる方法は、給仕人でもコンシェルジェでもハウスキーパーでも、「あー、この方に尽くしたい、喜んでいただきたい」と思わせること。それは相手に注ぐ目線とか、尊重や敬意の端々や呼吸で一瞬にして可能で、そしてそれがサーヴィス側の奮起や甲斐にもなる。んで、どんなお客様だとしても、腐ってしまうサーヴィスマンはそこまでのレベルだと思うのよ。でもジャケットを羽織ってこられたドイツ人さんの居佇まい、出自確かな仕草はちゃんと伝わってると思います。うん。元ホテル勤務より。
by もんとれ (2011-04-28 03:29) 

Baldhead1010

東北方面に行ってあげたいけど、放射線より余震が怖いです。
by Baldhead1010 (2011-04-28 05:09) 

manamana

きっと団体の人たちでは?
みんなで同じような服装なら恐くないですものね。
by manamana (2011-04-28 06:19) 

YAP

ドレスコードかあ。
我が家はそれだけで足が遠ざかってしまいそうです。
それぞれの場所に適した立ち居振る舞いって、大切ですね。
by YAP (2011-04-28 07:04) 

どらっち

やっぱり、ホテルで食事は、みんながティーンエイジャーに
なってからの方がいいみたい(^^;;は、はは。
めったに旅行に行かないから、テンション上がって大変(苦笑)

by どらっち (2011-04-28 07:11) 

ナツパパ

やはり、時代は決定的にカジュアルになってしまったのですねえ。
わたし30年以上も前、初めてヨーロッパに行った時、まだドレスコードは健在でした。
それからずいぶん変わったんだなあ。
by ナツパパ (2011-04-28 08:41) 

ゆゆ

種ばっかりの果物ってあけびみたいね。
by ゆゆ (2011-04-28 09:31) 

krause

良い雰囲気ですね。私も、6月に訪欧します^^。
by krause (2011-04-28 10:36) 

nachic

パッションフルーツですね。中南米原産の時計草の一種です。
すごく酸っぱいのですが、チョコレートやキャラメルとの
相性がよく、また、フルーツの酸味が欲しい時に隠し味として
使います。そのままだと、ちょっと食べにくいのですよね。
ムースやゼリーによく使いますよ。
いいなぁ、パリ。また行きたいです。
by nachic (2011-04-28 11:03) 

やよい

この場所にその格好は・・・・と思う事って増えてきている気がします。
ホテルの階段や踊り場は素敵ですね。
by やよい (2011-04-28 11:24) 

マリエ

こんなにステキでゴウジャスでかっこいいのにお客さんたち・・・・う~ん
本当は庶民的だったのですか?気楽でいいと言えばそれまでだけど、
朝食だけでも食べに行きたいですよ(@^-^)
by マリエ (2011-04-28 13:05) 

wakatate

素敵なほてるですね、ホテルに泊まって、こんなに豪華な
踊り子さんの画が見られるなんて、ほんとに、美術館の
ようですね、
朝食に搾りたてのオレンジジュウースは最高ですね。
by wakatate (2011-04-28 14:30) 

ちばおハム

これはこれは沖縄おなじみのパッションフルーツ。
種ばかりですが、そして酸っぱいですが、
こちらではおなじみです。

ふふ、その議論。とっても濃い内容ですね。
by ちばおハム (2011-04-28 14:56) 

ネム

館内に本当に絵がたくさん!
こんな建物ならエレベーター、使わないかも…あ、でも、エレベーターも使ってみたいかも・・・☆
朝食の周囲の雰囲気、ちょっと残念ですね。
こういう雰囲気のところはやはり、それなりの紳士淑女がいてほしいです。
最後のフルーツは私もパッションフルーツに見えますよ(*^^*)
by ネム (2011-04-28 15:10) 

ケイクス

素敵なホテルですね。
そうか。。宿泊客のマナーでホテルの雰囲気も
台無しなのですね。
オレンジジュース、フレッシュで美味しそうです。
本当に搾りたてみたいですね(^^
by ケイクス (2011-04-28 16:41) 

mimimomo

今まで色んな旅をしてきたけれど、食事のときにトレーニングウェアーの人は今までいなかったわ^^
でも、何処でだったか、多分アメリカ人と思しき一団の人たちが
所謂リゾートウェアーと言うか海浜着というようなスタイルだったことが
そのときはちょっとビックリしました。難しいですね。
by mimimomo (2011-04-28 18:40) 

Inatimy

入る時も去る時もちゃんと挨拶したり、
自分も、他の人も、皆が心地よく過ごせる空間になるように、
ちょっとした心遣いをしたいものですよね。
せっかくの素敵な雰囲気だもの♪
by Inatimy (2011-04-28 19:43) 

デブデブ

ホテルのドレスコードは難しいし、やっかいです。守らない人が出てくるので、不慣れた日本人はますますどうすればいいのか、悩みます
by デブデブ (2011-04-28 21:02) 

miffy

ル・グランでの朝食はいつもルームサービスでした。
カフェ・ド・ラ・ペはお茶だけしました。
最近はマナーの悪い人多いですね。
特に大陸の方々は割り込みはするは人を押しのけるはで同じアジア人として恥ずかしいです。
リゾート地なら短パンやビーチサンダルでもいいですけどね・・・
by miffy (2011-04-28 21:04) 

ぽりぽり

フランスのホテルは豪華な雰囲気たっぷり。。私も、優雅な気持ちで、モーニングしたいです。
by ぽりぽり (2011-04-28 21:39) 

テリー

折角の豪華ホテルでの朝食に、正装に近い服装で行って、残念でした。礼儀を知らない人には、困ったものですね。
でも、この人達、もしかして、日本人??、
by テリー (2011-04-28 22:45) 

あかえび

バイクに乗る服装や和服で食事しそうだ。^^;

日本の正装は紋付袴。パリに行く事があれば和服で行きたいですね。
御刀は帯刀しないけど。(笑)
by あかえび (2011-04-29 18:51) 

たいちさん

本当に美術館のようなホテルですね。服装は大切な要素と思います。お洒落して食事するのも楽しみの一つですね。
by たいちさん (2011-04-30 00:27) 

もとこさん。

「ただね… 」以下、ただね… とおっしゃるお気持ちよく分かります。明らかにお客が店員の接客マナーを良くも悪くも教育しますね。レストランは料理とスタッフとお客と三拍子揃って初めて居心地良いお店と言えると思うので、お客だから勝手ではなく、その店の雰囲気に対する責任が絶対にあると思います。ただ本当に良い店は、どんなお客であれ、サービスは絶対に荒れて行かないでしょうけど…  
クラブラウンジではそんな不快になる心配なくお食事なされたでしょう?
カフェドラペは行きやすいので、一人での食事には良く行っていましたが、当時は非欧米人のお客はほとんど見かけなかった様な気がします。随分変わったのね。

by もとこさん。 (2011-05-01 23:57)