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ケルトのお墓 [旅行]

本日は「福袋」のテーマにあわせた旅行記である。
2005年夏、我々はイギリスのコーンウォールで休暇を過ごした。そのときに撮ったケルトゆかりのお墓をご紹介。

場所はイギリスの最西端、ペンザンスという町の近く。セント・アイヴスという小さな町の古い教会。

そのあたりには古いケルト十字のお墓が残っている。


すぐ近くにゴルフ場もある。人気のないお墓に眠る人たちに思いを馳せている私と、ゴルフを楽しむ人たちとが共存する場所。



半島の反対側には新しいお墓も。海の真ん中に浮かぶのは、セント・マイケルズ・マウントという修道院かつ城でもある建物のそびえる島。

 

 

特集 「福袋」

♪ ドイツ人の見た日本 ♪

本日は、忍野八海近くのお寺、承天寺。ちなみに私はこのお寺とは全く縁もゆかりもない。

時間も十分あるので忍野八海もチラッと見てみようと車を走らせていたら、ふとこのお寺が目に入り、急遽駐車してお寺参り。

お寺だけど神道のお飾りで新年の準備がなされていた。

いろんなものがフォーカスされている。



お寺の向かいには富士山を望むお墓。

伊勢物語に、かぐや姫が残した不死の薬を帝が山の頂で焼かせたため富士山という名がつき、人間が死ぬ運命になった経緯が書かれているが、お墓から富士山を望むと人間の儚さを思い知らされる。

燈篭に殊の外興味を示すドイツ人。



眠っておられる方々に、お邪魔します、と心の中でつぶやきながら撮っていたそうだ。

人はいつかみんな死ぬんだねえ、と、ここで二人でコーンウォールのケルト十字架を思い出したのであった。


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コメント 20

リス太郎

イングランドの西の果て、コーンウォール。昔、ケルトの旅みたいな本を読んで行ってみたいと思いました。ケルト十字の墓なんて古い物語に出てきそうですね。貴重な写真をありがとうございます。
燈篭、いいアングルでうまく撮れてると思います。
by リス太郎 (2007-01-23 01:50) 

めぎ

>リス太郎様
ケルトの地を訪ねるのは私の長年の夢だったのです。コーンウォールからブルターニュへ船で渡り、イスの国ゆかりの地も見てきました。海が綺麗でした。ケルト文化は何か掻き立てられますよね。
by めぎ (2007-01-23 07:47) 

夏のひまわり

おはようございます。
今日は、趣いっぱいのお写真ですね!!
""人気のないお墓""の表現はびっくりです。
確かに、雑草に埋もれて、尚且つ倒れかけのような・・・・・
お参りにも来る人がいるのかいないのか!?
きちんと供養してあげて欲しいですね!!

富士を一望できるここのお墓・・・よろしいですねぇ!!
今日も、対比が、ステキでした。
by 夏のひまわり (2007-01-23 08:12) 

ゆゆ

英語の成り立ちを調べた時ケルトの歴史にふれました。
随分前のことだし、すっかり忘れていました。
私、歴史が大好きだったんだわ。日本も、ヨーロッパの歴史も。
コーンウォール是非、訪れてみたいです。
by ゆゆ (2007-01-23 08:37) 

enoshima

お墓の写真を見て思ったのですが、
日本のお墓は家族墓ですが、ドイツでは個人単位のお墓ですか?
by enoshima (2007-01-23 12:07) 

ぽりぽり

お墓から富士山のアングルは斬新です。思いつかない発想です。私達夫婦は山小屋近くの「富士霊園」の墓に入ろうかとか話しています。それにしてもイギリスの写真まで見せて頂いて、大サービスですね!(^^)!  家内は、「海外旅行はロン・パリが基本よねぇ~!」ってまた訳のわからない誘い方をしてきます。(汗)
by ぽりぽり (2007-01-23 12:50) 

yoocomint

墓も日本とドイツでは全く違いますね~
日本のは密集していてかわいそうな感じですね~
私、墓の写真は怖くて取れないです~

最後の月の写真キレイ~
by yoocomint (2007-01-23 15:30) 

めぎ

>夏のひまわり様
このケルト十字のお墓はもう遺跡に近いというか、だいたい12~13世紀頃までに立てられたお墓なので、供養する人はもういないんですよ。
それに、外国のお墓って、家のものじゃなくて個人のものなので、せいぜい奥さんか子供くらいまでがお墓参りしてそのあとは忘れ去られていくのです。倒れかけている十字架を見ると、儚い気分になりますね。
by めぎ (2007-01-23 16:34) 

めぎ

>ゆゆちゃん
コーンウォールはお勧めですよ~夏のバカンスシーズンでも日本人はほとんど見かけませんでした。ツアーの観光コースにも入っていないんでしょう。ケルトの遺跡はとても魅力的ですが、結構一つ一つが小さいので、ツアーの目玉になりにくいんでしょうね。見所は点在していますが5日間くらい滞在してバスとハイキングでだいたい制覇しました。牧場の中に「えっ?ここ?」という感じで小さなケルトゆかりの石があります。宝物発見の旅って感じ。きっとゆゆちゃんは気に入ってくれると思います。
by めぎ (2007-01-23 16:41) 

めぎ

>八王子のおじさま
お墓は個人単位ですね。あっても夫婦単位までです。
by めぎ (2007-01-23 16:42) 

めぎ

>ぽりぽりさま
ロンドンもパリもそれぞれ一週間は必要なところですね~ぜひヨーロッパに何度もいらしてください!でも、遺跡を見るならコーンウォールはお勧めですよ。そのうちにコーンウォール特集もしようかなあ。
富士山近くのお墓って、いいですね!ちょっと寒いけど・・・我々は海の近くに眠りたいねえって話してます。
by めぎ (2007-01-23 16:45) 

めぎ

>yoocomintさま
月、気に入っていただけました?この旅行中、月がだんだん満ちていくのを楽しみました。お墓を見下ろす月は、人の儚い人生をいつも変わらず見ているんだよな・・・と思いました。
by めぎ (2007-01-23 16:47) 

wakatate

ケルト十字のお墓は、ヨーロッパの古代映画では見かけ
ますね、最後の、海に浮かぶセント・マイケルズ・マウントの
修道院は有名な観光スポットですね、
景色が綺麗ですね。
特集
お墓から見た富士さんの姿は良いですね、日本人は
このアングルでは、写さないと思いますが、さすがドイツの
人ですね、石灯篭も見方は同じですね。
by wakatate (2007-01-23 17:00) 

めぎ

>wakakateさま
ケルト文化はキリスト教にほとんどかき消されてしまいましたが、こうしてわずかに残っているものを見るととても興味深いです。セント・マイケルズ・マウントはすっかりキリスト教のものですね。
お墓から見た富士山、実は先に写真を撮ったのは私なんですが・・・外国に住んでいると日本人らしさが失われるって事でしょうか・・・
by めぎ (2007-01-23 17:21) 

とよっち

日本のお寺もこうしてみると新鮮です。
富士山の写真、撮影した場所は違いますが
撮影した方角、私の写真とまったく同じですね。
http://blog.so-net.ne.jp/toyo-no-miyakenikki/2006-12-10
wakatateさんの鋭い突っ込みにタジタジですね(笑)
by とよっち (2007-01-23 18:29) 

ada

コーンウォールね。聞いたことがあったといっしょうけんめい思い出しました。ここ出身の人がいて、地図を見入っていたことがありました。結構大きな町ですよね。こういう日本人観光客があまりいかないところ、ひなびた感じが出ていていいですね。
石灯籠、確かに外国の方からみると、不思議なモニュメントにみえるでしょうね。
by ada (2007-01-23 22:30) 

めぎ

>とよっちさま
観光スポットのお寺と違って、地域のお寺はその地域に密着した感じがありますから、非常に面白いです。富士山の写真、忍野のあたりから写したのですか?
by めぎ (2007-01-23 23:54) 

めぎ

>adaさま
コーンウォールはイングランドの州の名前です。一番大きい町はたぶんプリマスで、人口は25万弱です。私が行ったペンザンスはもっと西で、人口2万弱、イギリス人の避暑地として観光地化されてました。その周囲は小さな村が点在していました。ひなびた雰囲気は世界中で少なくなってきていますね。
by めぎ (2007-01-24 00:08) 

ふと死生観について思いをめぐらすような深い感じの記事ですね。
月の写真が印象的です。
by (2007-01-24 10:39) 

めぎ

>香草様
ちょっとブログの記事にしては重くなりましたが、このケルト十字とお寺の印象は非常に強く、思い切って踏み切りました。
by めぎ (2007-01-25 03:02) 

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