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北ドイツ5:魚のマルクト [ハンブルク]

昨日に引き続き、マルクト(市場)。こちらは魚売り場。

なかなか整然と並んでいる。


ここの魚市場は、ちゃんとイカ(Tintenfisch)とタコ(Oktopus)を区別している。ドイツではこの区別がつかない人が多い。


こちらが話題のMatjes(塩漬けの鯡)。小さめの新しいものはPrimtjesといって、ちょっとお高め。舌をかみそう。

もちろん、いただきまーす!(しっぽを持ってぬるぬるっとしてるのを落とさないように気をつけながら顔の上に持ち上げ、パン食い競争の要領でかぶりつく。)

お隣ではドイツのおじさまがマナー正しくナイフとフォークでご賞味。

さて、ここでめぎたちが買ったのは、寿司ネタ。ちなみにドイツでは鮭のネタが人気。鮭の左隣はマグロの赤身、右隣はメカジキ。

泊めていただいたお礼に、どうぞ召し上がれ~

ちなみにご飯はデュッセルドルフで仕入れたあきたこまちのアメリカ米、酢や醤油やわさびや海苔も持参、たくあんも持参、ガリは近くの寿司屋で購入、卵焼きは私が日本風に味付けしたのをうちのドイツ人が焼いた。

手巻き寿司にしたのだけど、みなさんお好きなように・・・こちらの奥様はご自分でにぎり寿司。

おぼっちゃまはすてきな箸使い。

デザートはマルクトで仕入れたイチゴ。

お寿司、しあわせ~♪

♪ おまけ ♪

次の日にお寿司のお礼に友人家族が招待してくれたドイツ料理。めぎが食べたのはヨーグルトソースまみれの塩漬け鰯とジャガイモ。

うちのドイツ人が食べたのは豆とベーコンの炒め物とジャガイモ。

こんなふうに、ドイツ料理は普通、一皿なのである。


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北ドイツ6:街並み [ハンブルク]

ここはハンブルク、昨日までのマルクトの近く。


ハンブルクは運河の街。そのことは意外に知られていないが、橋の数はヴェネツィアに上回るとか。戦争で大空襲を受けたため、建物が新しい。新しいけれど雰囲気があって、結構お洒落で、緑が多く、解放的な感じがする。港町のにおい、とでも言うのだろうか。

うちのドイツ人は、そんなハンブルクで育った。こちらの黄色い建物は彼が昔住んでいたアパート。最近綺麗に塗り直されたようで、新築みたいに見えた。

こちらは彼が通ったギムナジウム。


手すりに触れて、当時を懐かしむドイツ人。

近くにはこんなお店やら・・・

こんなお店やら。

これはワインを配達するための自転車。

こちらは、配達途中の郵便屋さん。

それから我々は、ハンブルクの中心、アルスター湖へ。彼がよくお茶をしたというカフェで、一休み。


若かりし頃は過ぎ去り、でもまだ人生は続き、背負うものもあり・・・しばしまったり・・・
まあ、ゆっくりいきましょう♪

♪ おまけ ♪
ああ、嬉し楽しき昼ビール。

ああ、嬉し楽しき一休み・・・


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北ドイツ7:ジョン・ノイマイヤー・バレエ団 [ハンブルク]

こちらはハンブルクの市庁舎。

よく見るといろいろ立っている・・・

港町らしいものも。

その近くには、内アルスター湖。

アルスター湖から振り返ると、聖ミヒャエル教会。この教会はいわば、ハンブルクのランドマーク。

この界隈に、ハンブルク国立歌劇場がある。

ヨーロッパの名だたるオペラ座の古い建物と違って、ここのは近代的だ。ここに本拠を置くのは、ジョン・ノイマイヤー・バレエ団。ジョン・ノイマイヤーはアメリカ人のバレエ振り付け師・監督で、もう30年以上ハンブルクでバレエ団を率いている。彼のバレエは非常に人気で、パリなどの地方公演はチケットを手に入れるのが難しい。ハンブルクでは比較的手に入りやすいけど、新作プログラムは売り切れが早い。

今回は、アーサー王物語、というバレエを鑑賞。これはもう20年くらい前からあるので2週間前でもチケットが買えたけど、当日は満席だった。緞帳に、アーサー王と聖杯騎士たちの関係図が描かれている。青い光に包まれて床に置かれているのはエクスカリバーだ。

幕が開く前の館内の様子。



もちろん、上演中は撮影禁止。終わってからちょこっとだけ。グレイのスーツを着てちょっと前の方にいるのがジョン・ノイマイヤー。

このバレエは、とってもよかった。ちょっと作為的すぎる嫌いもあったけど、イルージョン的な演出は息を呑む。アーサー王にまつわる伝説を描いているのだが、それと同時に人間の心を描いているような気がしてくる。そしてその演出を、見事に完成された踊りのテクニックが支えている。単独で強烈な個性を持ってバレエ全体を率いるプリマがいるのではなく、一人一人のダンサーは、この演出を完璧に舞台上に再現するための、いわば機械のようでもある。それなのに、観ている者の心に突き刺さり、揺さぶる。全体として沸き上がるパワーがすさまじい。湖に返っていく最後のシーンなどは、圧巻だった。


ジョン・ノイマイヤーは、30年以上もドイツで暮らしているので、もちろんドイツ語を話すが、バレエをdie Ballettと言う。でも、正しくは、das Ballettである。dieまたはdasは、英語のtheに当たる定冠詞で、dieは女性名詞、dasは中性名詞であることを表す。バレエを中性名詞と見なさず、女性名詞にしてしまうあたり、彼のバレエ感が伺えておもしろい。

ジョン・ノイマイヤーはうちのドイツ人に非常に似ている。いや、ジョンの方が年上だから、うちのドイツ人が彼に似ている、と言うべきだろう。

ジョンみたいなグレイのスーツが欲しいなあ、とうちのドイツ人。はいはい、ジョンみたいにかっこよく歳を取ったらね♪


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