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2011-2012年 香港 ブログトップ
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香港のYMCA [2011-2012年 香港]

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現在年末年始の旅行記を連載中。

昨日までお伝えしたペニンシュラは本当に豪華で素敵で快適で素晴らしかったけど、実はめぎとしてはペニンシュラよりずっと心に残ったホテルがある。それは、旅行の最初、12月のクリスマスの時期に連泊したところ。ペニンシュラの左隣に立っている。左側にちょこっと重なって立っている建物がそれだ。
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ゴージャスな高級ホテルの隣に立つそのホテルは、なんとYMCA。でも、普通のYMCAのイメージとはずいぶん違って、ツインルームが一泊一万円くらいから(時期によって若干違う)。めぎ家はここのハーバービュールームというのを一泊一部屋1600H$(約1万6千円)で予約していた。めぎ家的には一泊の値段としては結構お高めだが、今回はホテルでゆっくりする滞在型の旅を計画していたので、窓からの景観を重視したのである。とは言え、クリスマスという時期と香港のこの立地だから、当然の価格というか、それでもずいぶんお安い・・・なにしろペニンシュラは壁に面した一番安いカテゴリーでもこの3倍なのだ。

チェックインしたら、なんでもこの日はオーバーブッキングしたそうで、なんとハーバービューのスイートにグレードアップしてくれた。16階建ての15階の角部屋。入ってみて、びっくり!
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ひゃ~素晴らしいわ~~~
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二部屋あるなんて、広すぎるわ~~~
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香港島をほぼ端から端まで眺められるような、素晴らしい景観!
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ウエルカムフルーツも、ペニンシュラより立派だった。
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テレビはNHKが映るということだったけど、それはNHK Worldで、つまり英語の放送だった。案内には日本語の放送と書かれていたが、それは間違いだわね。
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普通、海外旅行先でNHKが映るかどうかなんて全く気にしないわよね。でも、めぎとしては、日本のテレビがリアルタイム見られるなんて、すっごくすっごく嬉しいことなの。ドイツにも契約すればNHKの国際放送が見られるサービスがあるけれど、お高いのでめぎは加入していない。

外から見ると角部屋はこんな感じ。めぎの泊まった部屋はこの反対側の角部屋なのだけど、こんな風に丸くなっていたのは同じ。
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旅の最初の香港最終日(12月27日)は非常によい天気だった。うちのドイツ人がお昼に香港人の友人に会いに出かけたため、めぎは一人でスイートルームを独占。
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なんて素敵な景色。香港の特等席に座っている気分。
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あそこがピークなのね。あそこへ上って百万ドルの夜景を見たいという気持ちもあったけど、あまりにもここからの景色が素晴らしくて、出かけるのをやめてしまっためぎ家だった。旅の最後に香港へ戻ってきたら上りに行こうとも話していたのだが、戻ってきたら天気は悪いし寒いしで、結局機会を逃してしまった。
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でもね、こうして行き交う船を眺めたり・・・
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下界の風景を眺めたりして、大満足。
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上の写真の右端に写っているのは1881ヘリテージのハウレット・ハウスというホテル。10室だけのスイートのみのホテルなんですって・・・あそこは客室のバルコニーなのかしら。
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アジアのクリスマスっていう感じのデコレーションね。
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ここは港にもすぐ近く、非常に便利のよいところだった。
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朝食のバイキングも美味しかったし、グレードアップのおかげでリビングライフも楽しめたし、こんな素晴らしい景色を堪能できて、めぎとしてはペニンシュラよりもずっと心に残るホテルとなった・・・プールもあるし、ロビーも落ち着いているし、スタッフも接客態度が非常によかった。グレードアップしなくてもこの景色が十分見られたことは間違いなく、ペニンシュラのような豪華さはもちろん無いけれど、コストパフォーマンスとしては申し分ない。

でも、この頃はまだペニンシュラを体験していなかったので、この隣に立つクリスマスのイルミネーションの建物を見ながら、旅の最後に泊まるのをとても楽しみにして眺めていたのだった。
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あのロールスロイスの乗るのね~♪」と思いながら。
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ペニンシュラでも後ろ側に建つタワーに泊まれば素晴らしい絶景が見られるはずだけどね・・・それは、YMCAの5倍はして、めぎ家的にはほぼ無理だわね・・・
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100万ドルの夜景の中で感じたこと [2011-2012年 香港]

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現在年末年始の旅行記を連載中。

昨日までのコメント中のいくつかの質問について・・・亀ゼリーはまだ食べていない。ペニンシュラの窓から見えた白い球体は、香港太空館という宇宙博物館。YMCAはユースホステルようなもので、普通は6人部屋などのドミトリーに泊まることになるのだが、香港のYMCAは普通のホテルのような部屋を用意しているところが結構多いようだ。誰でも予約できるが、お安いためか予約がいっぱいのことが多い。

そして、空港で福岡や成田という言葉を見たときの気持ち。実は、意外なほど全く揺れなかった。自分でも、日本以外のアジアへ日本に寄らずに行くというのは一つの実験だったのだけど。日本へ行くと色々とめぎなりに義務やらなにやらあるのだけど、今回はそれから完全に開放されて休暇に徹することができて大満足だった。日本って、友人に会えたり美味しい和食が食べられたり温泉があったりして本当に楽しいところなのだけど、その反面しがらみもいっぱいあるし、様々な意味で「らしさ」を求められる・・・姉らしく、娘らしく、中年の女性らしく、奥さんらしく、職業を持つ既婚女性らしく、先生らしく、外国に住んでいる日本人らしく、そしてなんといってもきちんと日本人らしく、と。この休暇は、そういうものから完全に解き放されたかったし、それに本当に成功することができたのは、敢えて日本へ行かなかったからなのだ。

今日の写真はYMCAから一歩も出られなくなった夕方から夜にかけて。だって、こんなに美しい夕焼けが見えたから。
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ドイツに来てからよくドイツ人に聞かれたのが、アジアではどこの国に行ったことがあるか、どこがお奨めか、という質問。でもめぎは、日本以外のアジアに一度も足を踏み入れたことがなかった。日本にいた頃はヨーロッパにしか興味が無く、時間とお金ができればすぐにヨーロッパに飛んでいた。ドイツに住み始めてからも、長い休暇があればもちろんヨーロッパの他の国を見に行きたかったし、アジアに飛ぶなら当然日本へ行っていた。日本へ行くなら直接飛んで、できるだけ長い間日本に滞在したくて、他のアジアの国にストップオーバーしようなどとは微塵も考えなかった。
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それが、他のアジアの国にも行ってみたいなあと思うようになったのは、めぎの教える学生・生徒たちのほぼ10%ほどが毎年アジア系であったからかも知れない。中国、韓国、台湾、マレーシア、タイ・・・と、毎年数人のアジア系の学生・生徒がめぎのクラスにいる。そして、たいてい、同じアジアに縁があるということでめぎにある程度の親近感を抱いているのが感じられる。彼らの多くはドイツ生まれでドイツのパスポートを持っているが、夏休みなどに片親もしくは両親の生まれ故郷を訪ねた話を聞くことも多い。彼らの故郷ってどんなところなのかな・・・と少しずつ少しずつ興味が膨らんだ10年間だった。
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非常に面白かったのが、月。緯度が低いとこんなに下の方だけが見えるのね。お月様、寝ているみたい。ドイツではいつも立っているのに。
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また、うちのドイツ人には中国とタイに友人がいて、そこを訪ねに行こうという案がもう数年前から何度も持ち上がっていた。実は今回も、もともとは香港からタイを訪ねようという話だった。タイ行きの便よりも香港行きの方がずっと安かったので、まずはその便を昨年の初め頃に押さえた。それから香港からタイへ安い便を探そうと思っていたところ、タイの友人の都合が悪くなり、中国の友人の都合もつかず、結局我々は二人だけでどこかで休暇を過ごすことになったのだった。
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では、どこへ行くか。ずいぶん前から、めぎ家では冬に是非熱帯地方へ行きたいという願望が強かった。歳をとってくると肌が乾燥し、うちのドイツ人は毎年かなり辛そうなのだが、数年前のハワイが非常に気持ちよく、あの年は肌の乾燥にあまり悩まずに済んだという記憶もあって、真冬にはぜひ蒸し暑いところへ行きたかったのだ。
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でも、ぎりぎりまで、香港からどこへ行くかは決めていなかった。そして、香港で旅行会社を訪ねてラストミニッツでどこかに行こう、と話していた。それが、冬になって義父の不幸もあって冒険する気力をすっかり無くしてしまい、直前にマレーシアのペナン島にホテルと航空券の手配をした。はっきり言えばタイでもミャンマーでもラオスでもヴェトナムでもどこでもよかったのだけど(めぎは最後までヴェトナムと迷ったのだけど)、うちのドイツ人が行ったことのない国で、二人ともビザの手続きの必要がないところを選んだのだった。
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休みに入る直前に、ブログでも紹介したが大学の日本人スタッフとの鍋パーティーがあって、そこで3人もの先生方が年末年始に日本へ行くという話をした・・・でも、そのとき、不思議と心が揺れなかった。いいなあ、という気持ちがわかなかったのだ。日本には2010年夏に行ったきりなのだが、その夏に日本でやりたいことをやりきってしまったという気分。買いたいものはいっぱいあるのだが、このユーロ安ではどっちみちそれほど買い物はできない。それでも、実際に香港というきわめて日本の近くまで来てみたら、もしかしたらすごく望郷の念がわくかも、と想像していたのだが、香港空港で札幌行きの飛行機を見ても、羽田行きの飛行機を見ても、あ、ここからまっすぐ飛ぶのね、などと思っただけで、行きたいという気持ちが生まれなかった。それよりは、特に帰りには、ああもう十分、早くうちへ(ドイツへ)帰りたい、と心底思った。とうとうめぎは、ドイツと日本との間で揺れた長い長い時期を乗り越えて、本当にドイツに根付いたのかも知れない。
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香港でたくさんの光を見て、アジアの勢いと活気を感じた。
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この光の分だけ人の営みがあるんだな、と感慨深かった。
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こういう高いビル群とネオンを見ると、日本の東京や大阪を思い出す。ドイツには全くない景色。ああ、アジアだなあ。
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香港はイギリス領であった所為か、常識的な基準が日本と近くて非常に東京に似た雰囲気があったし、こういう飾り付けやビル群やネオンがとっても日本的で、まるで故郷にいるような錯覚を感じたり、日本もアジアの一員なんだという当たり前なことを実感したりする日々だった。
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でも、やっぱり外国だから、しがらみがなくて、それらしさも要求されなくて、気ままに歩ける。今回は、とにかくなんの義務もなんのしがらみを感じずにただただゆっくり気ままに過ごしたかった。たぶん、それほど疲れていたのだろう。この100万ドルの夜景の中に身を置いて、何も考えずぼんやりとネオンとレーザー光線を楽しんで、無邪気に「ひょ~すごいね~」などと声を上げ、単純に楽しかった。
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今日、カード支払いの明細が来て、改めてペニンシュラの額を見て、それこそ「ひょ~」という気分。
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しばらくは経済して、仕事頑張らなくちゃ。
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YMCAの全体像はこんな感じ。右側前方に海があって、めぎ家が泊まったのは右端の上から2つめの窓のところ(写真では真っ暗)。左側奥にペニンシュラのタワーが写っている。こうして見ると、YMCAの海側の方がペニンシュラのタワーより前方にあって、YMCAが本当に悪くない立地であることが分かる。昔はこのYMCAとペニンシュラの前はすぐに海だったそうで(うちのドイツ人が最後に香港を訪れた16~17年前はまだ海だったという記憶)、こう埋め立てられちゃって、この辺りのホテル群にとってはとっても残念な都市開発なんだろうな。
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なんだかとりとめもなくなってしまったけど・・・香港のホテルの話はこれでお仕舞い。明日はちらっとデュッセルドルフの話をして、その後香港の食事編に突入する予定。
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香港での食事 ~食堂編~ [2011-2012年 香港]

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今日からまた年末年始の香港のお話を。ホテルでゆっくりする滞在型の旅の中で、ほとんど唯一外に出たのが食事の時。豪華ホテル暮らしの反面、食事はずいぶんお安く済んだ・・・特に切り詰めたつもりはないが、☆付きの有名なレストランではなく主に現地の食堂に通ったためだと思われる。

お昼頃到着して、最初に向かったのは尖沙咀(なかなか覚えられなかったが、Tsimshatsuiと読む)の海防道から入る市場の中の屋台のような食堂のようなところ。
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中には中国人の家族連れとかがいて、そうそう、こういうところで食べてみたかったの、とお店を決めた。
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漢字の知識を総動員しつつ、そこにある具材を適当に指さして食べたのがこちら。米の平たい麺に水餃子も入っている。うちのドイツ人のは写ってないが、たしか同じ麺に牛肉の筋の煮込みみたいなのが載っていた。もう覚えてないけれど、二人で400円くらいだったと思う。
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この市場のさらに奥に行くと有名な牛肉団子をトッピングする麺のお店がある。めぎはあまり惹かれなかったが、食べてみたら美味しいのかも知れない。いつかまた香港に行ったら試してみようと思っている。

お昼を食べてから一度ホテルに戻って一眠りし、また夕飯を物色に。色々ぶら下がってますわ~♪
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色々泳いでるし♪
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すぐにでも海鮮を食べに入りたそうなうちのドイツ人を、こんな町中のツーリスト向けのお店じゃなくて明日島に行って食べようね~と受け流し、めぎが選んだお店はこちら。
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メニューの漢字といくつかの写真とにらめっこして、水餃子と・・・
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こんなのを選んだ。食べ過ぎ?いやあ、かなり量が多かったけど、美味しくて♪
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ここも二人でせいぜい650円くらいだったと思う。見知らぬ香港人たちと相席して食べてたら、みんな食べるのが早くて、めぎの隣の人は2人も変わっちゃった。
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どこに行っても、まず中国語で話しかけられ、めぎが分からないのを見るとブロークンな英語に切り替わる。そして、ささっと見渡して、こういう丸テーブルの中にすぐに二人分の席を作ってくれる。手際の良さは素晴らしい。

たしかこれも海防道に面していた記憶。黄色く光っているところの右隣の暗いところ。
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こうして一日目が終わり、二日目は朝食を前日にお昼を食べたあの市場の別の店で食べてみた(この日だけホテルで朝食をつけていなかったの)。
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香港で有名な、出前一丁の麺。何でも香港では、インスタントラーメンの出前一丁をお店の麺として使っているそうなのだ。お茶は、まわりの人が飲んでいたのを見て同じのを適当に出してもらったら、ミルクティーだった。あら、箸が反対に乗ってるわね・・・なかなか素敵な朝ご飯でしょ♪
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ドイツ的に考えると許容範囲を超えすぎたぐちゃぐちゃと汚さだけど、これがここの仕組みの中では整然と機能していくのが非常に興味深く、うちのドイツ人が感心して見ていた。彼はこの中国の入り乱れた整然が昔から大好きなのだとか。
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二日目のお昼は二人で南丫島(Nán yā dǎoと読むそうだが、英語でLamma Islandというらしい・・・丫は英語のYみたいだけど、中国の漢字)へ魚介を食べに行ったのだけど、その話はまた日を改めて。

その日の晩は、うちのドイツ人が選んだお店で鴨や豚肉などを。
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残念ながら、いかにもチェーン店というかファーストフードというか、不味くはないがそれほど美味しくもない、普通っていう感じ。いつか美味しい北京ダックを北京で食べるのが夢。

三日目の朝はYMCAの美味しい朝食バイキング、昼はうちのドイツ人は香港の友人と飲茶に出かけ、めぎはYMCAの昼食バイキングへ。とっても美味しかったけどその写真は撮り忘れ。香港の前半最後の夜は、厚福街の方へ。その辺りはペニンシュラが立っている辺りとは全然違ってローカルな雰囲気で、ちょっと歌舞伎町や薄野を思い出した。
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煎った栗が美味しそうだったな~買わなかったけど。
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そこで入ったのはこのお店。
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中は意外と広々としていて明るい。
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うちのドイツ人には英語のメニューをくれたけど、それにはほんの数点しか載っていない。それで、やはりめぎが漢字とにらめっこして、これらを注文。
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めぎの麺は、じつはこれ。辛くて酸っぱいとあれば、是非試してみたくって。美味しかった~♪ 小さいのが18H$と書かれてるでしょ。それが二つ上に写っているめぎの頼んだ麺。これだけ十分大きくて具も麺もたっぷり入ってて180円。香港、万歳。
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こうして香港滞在前半が終了し、この次の日にペナン島へ飛んだのだった。その3日間にしたことといえば、ホテルでのんびりしていた以外は、今日ご紹介したところへ食べに行ったのと、船に乗って香港島へ渡ってまた船で戻ってきたことと(めぎが滞在したのは香港島じゃなくて、大陸側の九龍という街の突端の尖沙咀というエリアなのだ)、南丫島へ魚介を食べに行ったことだけ。明日はその南丫島のお話を。
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