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ボルネオの旅~お土産&序章~ [2022-23年年末年始 ボルネオ]

今日から2022-23年の年末年始のボルネオ・コタキナバルの話を始めようと思う。

まずはいつもの如くお土産から。
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拾いに拾いまくった貝殻たち。
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木のヘラのようなものともう一つ何だか分からないものはお土産屋さんで目について購入。
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それから調味料やら乾燥した小さい魚やエビ、よく飲んだ現地のビール、美味しかったドライマンゴー、乾燥麺やインスタント麺など。複数買ったものは一つずつ並べた。
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今回の旅行、最初はイタリアを車で旅する計画をしていた。かなり計画を煮詰めつつあったところできっぱりやめることにしたのは、行きたいところの宿がほとんど閉鎖されていたから。オフシーズンでお休みらしく、それでは食べるところもあるかどうかちょっと不安だし、営業しているホテルは非常に高かったのだ。
これは野生のサイチョウ。宿の部屋のテラスから撮影。
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そんな値段を払うのなら遠出できるよねということで、コロナが収まったらまた行きたいねと話していた南国が候補に浮上した。実は計画当時円安だった日本も検討したのだが、冬のドイツから冬の日本へはあまり気が進まなかったし、燃料費が上がっている昨今、日本への航空券が高くてびっくり、即却下。で、航空券代がそれほど高くなく、常夏の太陽の下でエネルギーを充電できる南国にと決定。とは言え、環境問題という見地から燃料を大量に使う飛行機での旅は控える傾向にあるヨーロッパなので、地球の反対側へ旅するのはどうかという躊躇いがあった。戦争中だし、コロナも完全には収まっていないし、という気持ちもあった。
これはシュノーケルしながら写した海の中。
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それでも行くことにしたのは、まずうちのドイツ人が年金を受給する年齢になったという節目を祝いたかったことと、そういう年齢になった以上は仕事をやめる日も近づいてきているということで、もうしばらくは今まで通りに仕事する予定だが2年後3年後のことは分からないし、そのうちには大きな旅にお金をかけられなくなる、そもそも体力的にも遠くへの旅はちょっとしんどくなりそうだし、それなら体力とお金のある今のうちに行っておこう、と。また、戦争も今後どうなるか分からないし、飛行機代も物価も今後どこまで上がるか分からないし、調べてみたらマレーシア航空は値段が以前とほぼ変わっていなかったので行けそう、ホテル代も値上がりしていなかったのでこれはチャンス、と心を決めたのだった。
美味しいものもいっぱい食べた。これは中華系のレストランで。
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そんなわけで、休暇でこんなに遠出するのはこれが最後かも、と思って行ったのだった。なんと大袈裟な、と思われそうだが、一年延ばしたら行けなくなる可能性もないとは言えない気がしたのだ。もちろん、また数年後には戦争も終わって燃料問題も落ち着くのかも知れない。でも、倫理的なことや世の中の動きはさておき実際長距離の旅は結構しんどくて、仕事をしている間は時差の大きな場所への旅はもうあまりしたくないなと思ったし、めぎの定年を待っていたらうちのドイツ人の方がそんな長距離の旅ができるかどうかわからないし、ひょっとするとここに来るのは本当にこれが最後かもしれないな、と思いながら過ごしてきた。
南国のフルーツ、特にバナナ、美味しかったな~
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自分がそんなことを思う歳になるとは、50代半ばにしてはちょっと早過ぎるかもしれないが、うちのドイツ人が12歳年上なので、60代後半の目でもものを見ているのだ。日本はもちろんドイツも長寿国で、60代などまだまだ若く、あと20年30年元気でいられそうな気がする。しかし世界を見ると、2020年の統計によると平均年齢はドイツでも45歳以上なのだが(日本は48歳以上)、マレーシアはなんと30.26歳。で、ボルネオを歩いていると、どこに行ってもうちのドイツ人が最高齢者。コロナの所為もあってか、旅行者も若者ばかり。自分たちは現実に老人の域に達したのだ、と思い知った。なんとも寂しく聞こえるかもしれないが、めぎ的にはストンと腑に落ちたというか、結構サバサバしたというか、あ、そうだわね、と受け入れた。遠くへ冒険の旅に出るような年齢ではなくなってきた、ということなのだ。
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そうは言っても、また数年後にはやっぱり真冬の暗さに耐えられなくなって南国に逃避に出かけてしまうのかも知れないが。時差も数日頑張ればまあ何とかなるわけだしね。また行けたらラッキー、行けなくてももう十分満足、という気分。3回もここを訪れてここの旅は十分堪能し、思い出がたくさんできたから。そうして二人とも非常に満足して帰ってきた。
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あまりにも満足したため、帰宅した時に旅の終わりの寂しさをあまり感じなかった。仕事に戻る苦痛も感じなかった。ああ行って良かった。ああ無事に行けて終わって良かった。そんな不思議な旅だった。
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