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ツークシュピッツェ山頂の国境 [2022年夏 ガルミッシュ]

今日は2022年夏のツークシュピッツェ山のお話を。

ここがツークシュピッツェ山の頂上。
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素晴らしい眺めだが、夏で雪がなく、灰色の世界。青空だから素晴らしいけど、曇りだったら死の世界にも見えるかも…
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下を見ると、短めのロープウェイ。
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これはめぎたちが今登ってきたところ、つまり登山電車の駅と最後のロープウェイの駅だったと思う。
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その横へもロープは見えないがなんらかの移動か通信用の手段と思われるものが。ゴンドラ用なのかリフト用なのか…?スキー用なのかな…影が面白いなあと思ってクローズアップしたが、よく分からないわね。
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地面、滑りそう…怖そう…
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さて、今立っているところの真下には、麓からまっすぐ頂上まで登れるロープウェイや、めぎたちが乗ってきた登山電車の麓の駅が見える。左に見えている湖がEibsee(アイプゼー)で、見えてないが右にずっと行ったところにガルミッシュの街がある。
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右側にはそのロープウェイの終着駅があり…
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左側にはオーストリア側のロープウェイの駅と展望台。
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山頂はドイツとオーストリアの国境。下の地図で言えば、めぎは上のEibseeのところ(ドイツ)から下へ伸びている線を上ってきたのだが、左横のObermoosというところ(オーストリア)から登ってくることも可能なのだ。



頂上の位置関係は、こんな感じ。これはこちらからスクリーンショット。右がドイツで左がオーストリア。めぎはちょうどその間ぐらいにいるのだ。
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先日のコメントで、頂上をドイツ側がオーストリアから購入したというお話があったが、めぎはその辺については全く分からない。もともとこの場所は500年前からバイエルン領だったようだし、1844年にバイエルンとチロルとの間で条約を結んで国境を決めたようだが、オーストリアのフランツ・ヨーゼフ1世が1854年エリザベートと結婚する際にバイエルンのルートヴィヒ王(当時は子供でまだ王ではなかったが)に譲ったという伝説もあるようだ。頂上の十字架も歴史の中でいろんな事情で移動し、つい最近まで何度も建て替えられている(司祭が建てたり天候で傷んだり終戦時にアメリカ兵によって壊されたりロープウェイ建設時に損傷したりイスラム教の礼拝堂が立ったりなど、色々あったようだ)。


これはオーストリア側から見たツークシュピッツェ山。上の地図とは向きが違い、左端にEibseeがあり、その左にガルミッシュがある。
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いつかザルツブルクから一日遠出をして行ってみようかなと思ってGoogle Mapで行き方を調べてみたが、公共交通機関を使った場合、一度ミュンヘンに出てガルミッシュを通って再びオーストリア入りをするのが最も早いようだ…しかし麓近くのEhrwaldという街の駅まで4時間近くかかる…なんだかそれはちょっとなぁ…インスブルックまわりでも、そこからガルミッシュまわりを勧められる…4時間半かかる…むむむ。
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