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冷え込んだ春分直前 [新型コロナウィルスのこと 2021年]

今日から数日はめぎの最近のお話を。

早くも金曜日がやってきた。一週間が過ぎていく速度が日に日に加速しているように感じる。
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すばらしい好天だが、気温は非常に低く、デュッセルドルフは最低気温がマイナス3℃だったらしい。めぎも毛糸の帽子をかぶり、手袋をしていた。
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しかし花屋は春の装い。庭やバルコニーに植えるための苗ポットがずらりと並ぶ。
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これは上のトリミングだが、ドイツにもすっかりマスクが定着しただけでなく、ほとんどの人がこのFFP2マスク(日本のKN95マスク)をするようになった。教師には一日に2枚給付されているので、めぎは有難く毎日贅沢に取り換えることができている。しかし気づけば、教師に限らず世の中全体がこの医療マスクをするようになった。普通の不織布マスクでは心もとなく感じるのだ。変異種がどんどん猛威を振るっていて陽性のうちの70%以上を占めるようになったし、一日の新規感染者数もまた1万人以上に定着してしまったし(それもこの2日間は1万7千人台)、人口10万人当たりの七日間指数は96にまであがってもう100以上になるのがカウントダウンという感じだし、死者もここ数日連日200人以上だし、また厳しいロックダウンへ戻らねばならないという議論がなされるようになった。だから緩和が早すぎたんだってば…ちゃんと当初の予定通り七日間指数が50以下になってから、いや35以下になってから緩和すればよかったものの、途中でいきなり100以下でOKなんて方針変えるからこんなことに。
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アストラゼネカ騒ぎは異常なほどヒステリックに大騒ぎした割にはあっけなく方が付いたが、うちのドイツ人のワクチン接種もその影響で一週間延期された。今度こそちゃんと受けられればいいけど。しかし、ほんのちょっと前までアストラゼネカはお年寄りには接種できない、65歳未満じゃないとダメってことになっていたのに、急に今度は、若い人に血栓のできる可能性が高いから55歳以上の人にのみ接種、なんて話が出てきて、ホント昨日までこう言われていたものが今日からは180度違うことになっちゃう世の中で、もうすっかりげんなり。この綺麗な切り花にちょっと救われる。
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学校は始まったものの、中等部以下は選択科目は授業をしてはいけないことになってて…というのは、複数のクラスから生徒が集まって授業を受けると人と人との接触が増えるのでダメで、生徒を所属クラスに固定しておかなければならないということなのだ…日本語やスペイン語やイタリア語や情報学などの選択科目がそれにあたり、だからめぎたちは普通の授業をせずにプリントを予め学校のサイトにアップしておいて生徒に自分で印刷させて登校させ、当日めぎたち教師の側がクラスを回って質問に答えに行くという状況。高等部は授業できているけど、今もクラスを2つに分けて別々の教室に座らせて、めぎが行ったり来たりしている。そういう方法ではどうしても、思った以上に時間がかかって片方のクラスを長々待たせてしまうということが起き、ホントやりにくい。しかも、教師や生徒の中には基礎疾患があって感染したらリスクが大きいという人もいるため、できるだけ換気するために常に窓と廊下側のドアを開けっぱなしで、ここ数日冷えたのでみんな持参した大きな毛布にくるまって教室に座っているという状況で、単に我慢大会をしに学校に来ているという感じなのだ。
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そんな状況なのに、政治家は子どもたちの教育が第一優先だ、な~んて暖かい部屋からさもいいことしているというような顔をして力説してて、こんな状況で何が教育だ、と思ってしまう。生徒たちに週1回、教師には週2回コロナ検査を実施する、なんて言っておきながら実際は教師には週1回しか行われてないし、生徒にはこの2週間に1回実施するがそれがいつになるかまだ分からない、と言う知らせが届き、それからもう1週間が過ぎてしまったし。なんだか言ったことが空回りというか、耳に心地よいことを言って目くらませてちゃんと実施しないうちに次のことが起こるという感じ。子どもたちの心には、この混乱した茶番がトラウマのように焼き付いてしまうだろう。ロックダウンでずっと学校に行けなかったというのは確かに教育によくないが、やっと行ったと思ったら学校は全く機能していなかった、というのでは逆効果というか、さらに始末に悪い。

いつまでもロックダウンでは経済的死者も増えるためなんとか打開せねばというのは分かる。しかし、政治家の本音はそこにもなく、選挙で当選するために有権者のどの声に応えておくか、という一点のみ。ドイツは今年大選挙を控えていて、みんなそのことしか考えてない。誰かを悪者にし、人々を分断させ、都合のいい言葉で正義の味方のふりをして、でも本音は自分の懐を肥やすことばかりで、民主主義って本当にいい仕組みだったんだろうか、と思ってしまう人が出てくるのもちょっとわかるような気がする。めぎ的には、個人的に理性的に考えればこんなことはしない、と思うような措置でも、公務員である以上は従わざるを得ず、みんなしっかり政治家選んでよ、と思ってしまう。
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あと一週間頑張れば、イースター休暇。教員はみんなひたすらそのことだけを救いにして今の状況に耐えている。たぶん生徒たちも同じ。いや、生徒たちよりも楽しみにしているかもしれない…
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