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芭蕉とケルンと富士山と財閥とルフトハンザ [2014年夏 日本の旅]

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現在、この夏の日本の思い出を記録中。

ナツパパさんに連れられて千駄ヶ谷から地下鉄に20分くらい乗ったかな・・・降りてちょっと歩くと足下にカエルさん♪
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そこにはこんな橋が架かっていた。
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その橋を渡った先に、こんな看板が。
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そのケルンの眺めはこちら。あの橋のことらしい。
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この眺め、たしかにケルンの大聖堂をバックにしたあの大きな鉄橋に似ているなあと感じてそこで大ウケしたのだが、モデルは鉄橋ではなくて昔の吊り橋だったのね(しかも場所も違う)。ケルンのオリジナルは1913~15年に作られ、45年2月戦争による被害を修復中に突然崩れ落ちたそうだ。避難民や戦車などの往来で重量オーバーしたらしい。写真はWikipediaから。
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ちなみに鉄橋の方は万年橋の方に似てるわね。こちらもWikipediaから。
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さて、この清洲橋を下に降りて近づいて撮ってみた。橋の撮影って、難しいわねえ。この日空もちょっと薄曇りになってしまい、白い部分が多くなっちゃう。
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このすぐそばに、芭蕉庵の跡やら記念館やらがある。ここは芭蕉庵跡の芭蕉稲荷神社。
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記念館は見学しなかったけど、展望庭園とやらへ行ってみた。
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おお!芭蕉さん、いつもケルンを眺めていらっしゃったのね~!ケルンについての俳句を遺していただきたかったですねえ。
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大聖堂の代わりに向こうに聳えるのは読売新聞社。
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この展望台には万年橋を描いた北斎の富嶽三十六景「深川萬年橋下」も。ふーん、その昔はここから富士山が見えたのね。
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同じ向きで撮ってみる・・・うーん、この近代化は本当によかったのか、ちょっと考えちゃうわねえ・・・橋はそこそこに趣があるけど、まわりの景色がねえ。
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それからめぎとナツパパさんは、カフェにでも行って一休みしようかと言いつつ通りすがりに見かけた緑の多いこの空間に吸い寄せられた。なんだかケルンかデュッセルドルフかと思うような広い広い空間・・・ふと東京にいるのを忘れるような。
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その辺りに看板が立っていて、この公園のことが説明されていた。もともとは江戸時代に豪商紀伊国屋やら下総国関宿の藩主やらの屋敷があったそうだが、明治時代に三菱財閥の岩崎弥太郎が買い取って庭園を完成させたのだとか。鹿鳴館だって~なんだか懐かしい歴史の言葉。
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関東大震災で焼失しちゃったその鹿鳴館時代の建物。残っていたら・・・と思うと本当に残念ね。
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岩崎家の敷地だったここが東京都の公園になったのにはそういう訳があったのね。
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めぎはこの岩崎家という言葉に吸い寄せられた・・・というのは、めぎのドイツ語の基礎を伝授いただいた恩師の一人が所縁の方だからである。その恩師は関東大震災の頃はまだ赤ちゃんで、ここにいらしたことがあるのかどうかはなんとも言えないが、せっかくここに偶然辿り着いたのだからこれもご縁と感じ、暑くて喉も渇いたけどカフェは後回しにして入園料150円払って庭園の方へ入ってみた。(ナツパパさんには暑い中申し訳なかったです!)
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石が印象的。
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広い池でのびのびとしていた鯉。
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亀さんものびのび~~
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そして、ここにも富士山があったのだった!
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おお~図らずも今日2つめの富士山登頂!?と心躍らせたけど、登山禁止だった。
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遠くにスカイツリーが見える・・・そして近くのマンションも。あのマンションに住めば、いつでもこの庭園が見える訳ね。しかし、マンション側はいいけど、庭園側から見ると、やっぱり興醒めだわねえ・・・仕方がないことだけど。
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それにしても東京都もこれだけの敷地を管理するのは大変だろうなあ。150円で公開してくれているのはとっても有り難いことね。数年前不忍池近くの旧岩崎邸にも行ったけど、明治から昭和初期にかけての財閥って、本当にすごかったのねえ・・・思えばめぎの知る恩師はものすごく仕事熱心で、ドイツ語のどんな些細な単語でも一つ一つのニュアンスにまで拘って辞書を端から端まで読んで的確な訳語を探して正確に訳すことを教えてくださったのだが、あの細かく熱心な仕事ぶりを思うとその矛先が商売に向けばご先祖様が財を築くのも頷ける・・・そんなことを考えている暇があったら辞書を引きなさい!と怒られそうだけど。

そしてようやくナツパパさんのお薦めのカフェへ。
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中にはルフトハンザの模型やらグッズやらがいっぱい。
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小さいタイプから大きなのまで揃っている。一つ一つもっとクローズアップして撮っておけばよかったなあ。
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ここでずいぶん長いこと色々おしゃべりしたなあ・・・いろんなテーマが後から後から浮かんで、話が尽きないのだった。そんなうち解けた雰囲気になったのは、ナツパパさんのあたたかいお人柄の故だろう。だって、この日のテーマの富士山が移動先にもあって、さらに東京にいながらにしてこんなにドイツを感じるようなところへ次から次へと連れて行っていただいたたんだもの!
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以上でナツパパさんとのお話はお仕舞い。充実した楽しいひとときに心から感謝。

撮影: D600 + 24-70mm(F2.8)
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Baldhead1010

東京のインフラ、かなりの年数が経っていますので、オリンピックまでに改修するのはなかなかしんどいですね。

今朝は新聞が休刊ですので暇です。
by Baldhead1010 (2014-09-16 05:05) 

ナツパパ

暑い中、あちこちお連れしてしまい、お疲れになったでしょう。
でも、わたしも大変愉しい時間を過ごすことができました。
...しかも、こんなに素敵な記事にしてくださって...
ありがとうございました。
また、機会がありましたら、ぜひどこかの富士塚にまいりましょうね。
by ナツパパ (2014-09-16 09:37) 

mimimomo

清澄庭園は以前いったことがあります。
東京は不思議な街ですよね。案外グリーンもあって、それでいてビルもたくさん・・・
by mimimomo (2014-09-16 10:30) 

テリー

清澄公園は、カワセミ撮影で、行った事があります。
ライン川の吊り橋を模した橋があるなんて知りませんでした。
考えてみると、東京近辺に何十年と住みながら、まともに、東京見物をしたことがありませんでしたね。
by テリー (2014-09-16 10:38) 

たいちさん

日本庭園は風情があって、いいですね。
by たいちさん (2014-09-16 15:25) 

のび太

素敵な所を訪れましたね。
by のび太 (2014-09-16 17:09) 

engrid

締めくくりのカフェも素敵、楽しい一日でしたのね
by engrid (2014-09-16 18:09) 

Inatimy

北斎の萬年橋、昔はものすごく橋桁が長くてアーチを描いてたんですね。
当時は大きな船も通らなかったはずなのに、
やっぱり美しさを求めてのデザインだったのかしら。
飛行機のある珈琲、美しい♪ 
by Inatimy (2014-09-16 18:54) 

Bonheur

素敵な交流ですね!廻られている場所、行ったことがないので足を伸ばしてみようと思いました。飛行機の珈琲も目新しい感じです。
by Bonheur (2014-09-16 20:47)