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遅れ馳せながら2013年を振り返る [小さな出来事]

2014年になったと思ったら1月ももうあと1週間しか残っていない。月日はなんてあっという間に過ぎていくのかしら。

実は昨年末にブログで2013年を振り返ろうと月ごとの印象に残る写真を集めていたのだけど、記事にする時間がないまま旅行に出発してしまい、このままネタとしてもお蔵入りかなと思っていた。それが、1月に入ってからいくつかのブログでShin.Sion.さんの「My Favorite Photo 2013」企画を目にし、それに参加することでその写真たちを記事に出来そう、と閃いた。普段ほとんどお邪魔していない方のブログの企画に参加するなんて都合いいことこの上ないが、これもご縁の一つかと勝手に解釈して参加しようと思う。まずは写真でめぎの2013年を振り返り、参加する写真は記事の最後に。

2013年1月の写真は、うちのバルコニーのすぐ前に立つポプラの木とその枝に留まる鳩。もうすぐ切り倒される運命にあったポプラと、2012年末に連れ合いを猛禽類の鳥に襲撃されて独りぼっちになってしまった鳩。そこにやってきた新しい鳩。よそよそしい二羽・・・心の痛い冬だった。
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そして2月。ポプラの運命の日。目の前で手際よく枝を落とされ切り倒されていったポプラ。大好きだったポプラが無惨な姿に変わっていくのを哀しく眺めつつも、プロフェッショナルな仕事ぶりに感動した日。
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Shin.Sion.さんからの問い・・・「アナタにとって写真とは何ですか?」・・・めぎにとって写真とは、人生のドキュメント。自分が見たもの、経験したこと、心を動かされたことを記録するための行為。基本的に人様にお見せする作品を撮ろうとは考えていなくて、自分の人生をドキュメントしているだけ。ブログも然り。それをこの約5年間支えてきたのがニコンのD40xと18-200mmレンズだった。いつも持ち歩いてすっかり手に馴染んだD40xからステップアップに踏み切った2013年。それまでのドキュメントとしての写真から、ほんのちょっとだけ作品としての撮り方を学び始めた1年だった。

3月。まずはD600と24-70mmレンズの魅力に取り憑かれたこの1枚。本当に、憑かれた、という言葉が正しい。
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4月。バルコニーで冬を越した椿が初めて花を咲かせた。フルサイズのD600と大口径の24-70mmレンズを手にしても、基本は人生を写すことに変わりがない。めぎにとってバルコニーは自分のドイツ生活の中で一二を争う大事な憩いの場。このバルコニーがめぎをドイツに留まらせた要因の一つでもあったのだから。めぎは今から約11年前、帰国を半年後に控えた頃にこのバルコニーと出会い、ここからポプラの木が風にそよぐのを見聞きして、こういう暮らしを続けたいと思ったのだ。
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5月。ドイツで生命力が溢れる月。桜の花びらの絨毯の上をぐわぐわと上っていく雁。こういう野生の鳥たちがうちから歩いて5分の公園で身近に見られる暮らし。自然に特に興味のなかった自分がまさかそんな暮らしをするようになるなんてね。そして、それをこんなに楽しく写真撮影し、こんなにその撮影機材に拘るようになるなんてね。
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5月はこの1枚とは決められない。これは北ドイツの義妹の家の猫。気ままな猫と信頼関係を築き、カメラ目線を手にした一瞬。これは現在めぎのPCのデスクトップ背景にしている。
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5月のバルコニー。生命力の爆発。
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この銀の葉っぱという植物には圧倒された。フルサイズ用のマクロレンズが欲しいなあと思いながらD600にDX用の40mmマクロレンズをつけて撮影したもの。
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6月。D600と24-70mmレンズの写りの素晴らしさに惚れすぎて、携帯用のカメラをどうしようかと考えていた頃。D40xを仕事の日に携帯してみたりして試行錯誤(嵩張りすぎて諦めたけど)。それはその過程で通勤途中で写したもの。Baldheadさんに後ろの綺麗なボケを褒めていただいたこの写真、奇しくもD40xで写したものだった。D40xの素晴らしさを改めて感じた思い出の写真。
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6月もこの1枚とは決められない。バルコニーではうちのドイツ人が無くなったポプラの目隠しの代わりにこんな木枠を自作、そこにめぎがクレマチスを這わせたのだった。
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クレマチスをマクロ撮影。フルサイズ用のマクロレンズ、今年こそ買いたいなあ。
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7月。この頃デュッセルドルフに研究滞在していた友人と鉄鋼工場跡地を散歩。夕方の光が美しかった。
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そして、2013年夏と言えば、6年ぶりのうちのドイツ人の息子との再会。思い出の北ドイツを訪ね、オステ川を散歩した日。
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ここに放牧中の羊たちがたくさんいて、めぎたちを珍しそうに眺めていた。
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8月。息子との感動の再会に続く、切ないほどの父子のふれ合いとすれ違い。この夏のことはあの若者の心の中に今どのように残っているのだろう。
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父親にとっても、あの夏の出来事の消化には何ヶ月も要している。息子が日本の母親の元へ帰国するのと同時に始めたキッチンの床の張り替え。まるで心のリハビリのような作業だった。
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9月。マドリードへの出張。マドリードと競った東京がオリンピック開催地に決まった日、めぎはマドリードにいたのだった。
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10月。少しずつ秋の見え始めたバルコニー。
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11月。晩秋のバルコニー。
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この秋には携帯用のカメラとしてニコンのV1を購入し、11月にはアダプターも手に入れてDX用のレンズをつけて通勤時の撮影を楽しんだ。こんな写真が通勤時に撮れる幸せをかみしめながら。1年間定点撮影を続けたこの池と・・・
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大好きな鳥さんと・・・
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美しい光。
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そして12月。ひたすらボルネオ旅行を楽しみに仕事に励んだ日々。バルコニーから見える空が広くなったこの1年、このアングルでよく撮影した。
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こうして、フルサイズカメラにして撮影ライフががらりと充実した1年が終わっていった。
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めぎにとって人生のドキュメントである写真。さて、今年の写真からどの写真を一枚だけ選ぼうか。

この1年に撮り続けためぎの人生。それを常に支えてくれて、花とスパイスを添えてくれたのは、やはりうちのドイツ人。めぎのブログだって、うちのドイツ人というキャラクター無しには成り立たないほど。感謝の気持ちと、ここまでこのうちのドイツ人と一緒にいるという努力をした自分への誇りをこめて、今年の一枚としてこれを選びたい。いつも美味しい食事と、ともに食事する時間をありがとう。(この写真を使った記事はこちら。床の張り替えを終えたキッチンで作ってくれた10月の食事の一つである。)
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撮影: D40x + 18-200mm(F3.5-5.6), D600 + 24-70mm(F2.8)/ + 40mm(F2.8),
Nikon 1 V1 + FT1 + 18-70mm(F3.5-4.5)
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Baldhead1010

一年間の写真の量は相当なものですね。

外付けの2TのHDD容量が少なくなってきたので、3TのHDDを構えました。
これで当分は^^
by Baldhead1010 (2014-01-23 04:34) 

ちばおハム

毎朝、めぎさんの写真をみて一日のパワーをもらうのが日課です。
これからもめぎさんが撮った写真を楽しみにしています。
めぎさんが選んだ一枚もとっても素敵。
うちのドイツ人さんの丁寧なお仕事。いつも感服しております。
by ちばおハム (2014-01-23 06:19) 

mimimomo

おはようございます^^
めぎさんの気力に驚嘆^^ わたくしは一年分振り返る気力は無いわ。
by mimimomo (2014-01-23 06:38) 

駅員3

明確な考えを持って、取り組まれている・・・流石です。
僕にとって写真は・・・・考えてしまいました。
・・・・すぐに答えは出せそうにありません。
by 駅員3 (2014-01-23 06:48) 

shin.sion

My Favorite Photo 2013へのエントリーありがとうございました!

写真に関してのコメントは2月14日の公開まで楽しみにお待ちください。
by shin.sion (2014-01-23 08:15) 

YAP

昨年のめぎさんの記事で印象的だったのは、やはり夏の父子のふれあいとすれ違いです。
子供のいない私ですが、いろいろ考えさせられました。
by YAP (2014-01-23 08:24) 

ナツパパ

一年を振り返ると、様々な出来事があるのですね。
我が家でも様々なことがありました。
...まだ振り返るほどには、我が身の中で消化されていません。
by ナツパパ (2014-01-23 08:36) 

のの

なかなか一年を振り返るってしないものですが
ブログやっているからこそ、写真付きで振り返ることが出来ますね。
shinさんの企画、毎年いい機会になっています♪
めぎさんの選んだ一枚、素敵*
ドイツ人さんの込められた気持ちと、それを受け止めるめぎさんとの
ご夫婦の絆が感じられる一枚だと思います。
それにしても優しいですよねぇ。歯の治療中だからとわざわざ大きな市場まで
お魚買いに行って・・・・素敵な気遣いです*
by のの (2014-01-23 09:08) 

たいちさん

めぎさんの一年間のカレンダーのような素晴らしい作品(写真)で、永久保存版ですね。
by たいちさん (2014-01-23 10:08) 

datchan

素晴らしい企画です。
人の記憶なんて結構適当なもの。 この様な形で振り返られると今年はこうしようみたいなモチベーションにも繋がるかもしれませんね。
by datchan (2014-01-23 10:59) 

ふーみん

上手く言えないけど この一枚めぎさんが写真を撮るっというのを考えて綺麗に並べてくださった「愛」がふつふつと伝わってきます。良い写真を選ばれましたね。
by ふーみん (2014-01-23 15:01) 

ぽりぽり

どれも素敵な写真ばかりですねぇ。 そして1年で撮る枚数も半端ではないですね。 これから、フルサイズ+大口径レンズで思出を残していけるのは幸せですね。
by ぽりぽり (2014-01-23 20:15) 

ada

めぎさん、マクロレンズの魔力にとらわれたのですねぇ。ニコンのことはさっぱりわかりませんが、素晴らしい質感が伝わってくる写真ですね。
by ada (2014-01-23 21:30) 

miffy

前に進むためにはちゃんと後ろを見ることも大切ですね。
前ばっかり向いてるから進歩がないのかもと少し反省しました。
めぎさんの選んだ1枚ステキですね。
by miffy (2014-01-23 22:46) 

Inatimy

この一年は大変だったな・・・。
いっぱい泣いて、ケガしたり体調崩したり、
ことあるごとに振り返っては軌道修正してた気がする。
気分転換になったのが撮ることだったかも。
この記事のめぎさんの一年では、桜の花びらの絨毯の雁の写真も好き。
足の裏にも花びらがついちゃってて、可愛い♪
by Inatimy (2014-01-24 07:13) 

テリー

1年を振り返るのは、いいですね。私も、昨年末2013年10 ベストショットを纏めてみました。

by テリー (2014-01-24 18:18)