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2016-17年年末年始 ボルネオ ブログトップ
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コタキナバルを歩く [2016-17年年末年始 ボルネオ]

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現在、この冬のボルネオの話を連載中。

ここは、昨日ご紹介した場所からすぐのビルの中。3年前にもここに来て、日本でいえば40年くらい前の古い懐かしいショッピングアーケード街のようなところで髪を切ったのだが、その場所を訪ねてみるとそこは閉店してて、そのすぐそばに真新しいこんなショップが出来ていた。
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そこで髪を切ってもらう。まずうちのドイツ人から。
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その後めぎも切ってもらい、カット代は二人で40リンギットくらいだったと思う。換算すると二人で10ユーロ程度、日本円で1200円くらい。その店の入っているビルはこちら。




それからめぎたちはコタキナバルを南へ歩く。街並みはこんな感じ。
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上の写真をトリミング。このお兄さん、卵で何か準備中なのかな・・・
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近くの道路上で乾燥中のナマコと・・・
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タツノオトシゴ!これ、どうやって食べるのかな。
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そして、3年前に何度か訪れた食堂へやってきて、一休み。
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その場所はこちら。




お昼にこんなのを食べた。餡かけ焼きそばのようなもの。
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そこからさらに南へ歩き・・・と言っても暑いのでビルの中を横切り、道路を渡ってまたビルの中を横切り・・・と歩いて行ったのだが、ここはその一つ、新しいIMAGOというファッションビル。外見も中身もまるで東京のようなところ。コタキナバルもどんどん再開発されてて、今やアジアもどこに行っても同じような感じになってきたなあ・・・
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IMAGOはこちら。




そしてようやくIMAGOの隣のKK Times Squareに到着。いつもならファッションビルなどには近づかないのだが、今回歩いてそこまで行ったのはそのKK Times Squareの中にあるダイビングスクールに最後の手続きをするため。ドイツからそこにメールで申し込み、手付け金も振り込んでいったのだが、残りのお金を払い、さらに教科書を受け取る必要があったのだ。その場所は写し忘れちゃったけど。

そこからこんな運河のようなところの横を通って、ホテルに戻った。見えにくいけど、トカゲさんが向こう岸にいて、そこへもう一匹トカゲさんが泳いでいくところ。
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その場所はこの辺。すぐ先(地図上南、つまり下)に見えているステラ・ハーバーの方へ行く道へ曲がると、そこはもうホテルの敷地内である。




上から順番に地図を辿っていただければ分かるのだが、髪を切った場所からホテルまでそんなに距離はない。KK Times Squareからはもう目と鼻の先。しかし、歩くと暑くてもうぐったり。この日はこの後何をする気にもならず、ただラウンジで涼んで、部屋でのんびりして過ごしたのだった。


撮影: Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)
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ダイビング講習へ [2016-17年年末年始 ボルネオ]

今日からまた年末年始のボルネオのお話を。

3年前にも行ったボルネオに再び行って何をするか・・・12月中旬、旅の直前にあれこれ話していたことは、例えば・・・前回訪ねたところで思い出に残っているところにもう一度行きたいね~とか、前回はずっと海の近くで過ごしたから今回はジャングルにちょっと入っていってみたいね~とか、3年前にシュノーケリングを堪能したあの島(その話はこちら)に行ってもう一度珊瑚礁やお魚を写したいな~とか。コタキナバルの思い出の場所は2週間の滞在中にきっと行くチャンスがあるだろう。ジャングルは、飛行機と宿を予約して準備万端。シュノーケルは特に事前に予約する必要はなく、ホテルのハーバーから島に渡ってシュノーケル三昧すればいいわよね・・・と話しつつ、あのときからずっとずっと懸案事項だった思いがまた甦ってきた。それは、ダイビング。

シュノーケルで見た海の下の世界があまりにも素敵で、ダイビングのライセンスを取ってもっと潜ってみたいな~という思いが湧いた3年前。ドイツにもダイビングスクールがあるのだが、仕事をしながらそのスクールに通うのはなかなか重い腰が上がらない。基本的にドイツはいつも寒いので、プールに行こうという気もなかなか起こらず。それに、ダイビングって結構命に関わる危険もあるので、まずは母国語で教わりたいな、という気持ちもあって、沖縄でチャレンジしたのが1年半くらい前のこと。しかしそのときには、風邪を引いて耳抜きが出来ず、調子が悪くて海に入って色々なスキルの練習をするのもしんどくて、途中で諦めたのだった。その話はこちらの記事の下の方

でも、ダイビングそのものへの興味が失せた訳ではなく、体験ダイビングをしてみたのがちょうど1年前の年末年始(その話はこちら)。そのときの感動は大きく、やっぱりいつかは・・・と思うように。でもその反面、あの耳抜きが出来なかったときの痛みや、様々な鬱陶しくちょっと怖いスキルの練習をも思い出し、二の足を踏んでいた。ライセンスというのは緊急時にどうするかのスキルを身につけて取るものなので、エア切れになった場合とか(水中で息が吸えない!)、水中でマスク(=ゴーグル)が取れちゃった場合とか、結構怖いことを想定してその時にどうするかを練習するのだ。中でも特に海の中でマスクを外して再び装着するというのがめぎにとっては非常に嫌なスキルで、あれをもう一度やるのか、と思うと、やっぱり体験ダイビングに留めておくのが良いんじゃない?と思ったりも。ドイツで時間を作って通ってみようかな、それとももう一度いつか日本で数日の集中コースを受けることにしようかな、と漠然と考えつつ時は過ぎ、沖縄で取った学科試験の有効期限(1年間)が過ぎてしまっていた。

で、今回ボルネオでシュノーケルだけじゃなくて再び体験ダイビングでもする?という話になったとき、そういえばダイビングのライセンス取ろうという話もしてたよね~と二人で思い出し、そこでうちのドイツ人が言ったのだ。今回ボルネオでライセンス取ろうよ、と。

ええええ~英語でですか!?そ、それは想定外・・・減圧症とか圧平衡とかの用語を勉強しなければならないことに加え、あの学科試験は選択式で、引っかけみたいな文章を読んで正しいのを選ばなければならなくて、と言ってもちゃんと勉強すれば誰でも受かる試験で日本語では簡単だったけど、それはそういう引っかけ問題は日本語でならパッと見で分かるからで、ドイツ語だったらまだしも、あれを、もうすっかり忘れかけた英語でですとぉ~~?ううううう・・・

しかし、うちのドイツ人はやる気満々。そんなの、よっぽどでない限り受からせる試験なのだから、パーフェクトである必要もないし、きっとインストラクターが手助けしてくれるはずだし、大丈夫、めぎは英語出来る!英語で発表したじゃないか・・・(10年前のある学会の話をそこで持ち出す・・・ああ~)などと言って、めぎにボルネオのダイビングスクールを探させた(なぜかめぎが探すハメに)。めぎは候補を2つ選び、まずは問い合わせ。○日から×日までの間で2人ライセンス講習の空きがないか、と。

そのスクールの1つは、この写真の左端に写っている島にある。この島はマムティク島。めぎたちが3年前にシュノーケルに通った思い出の島。そこに小さなダイビングショップがあったのを覚えていて、あそこに通いたいな、と思ったのだ。うちのドイツ人も懐かしく思い出し、あああそこ、いいね~とノリノリで、そこを本命に問い合わせ。その当時のマムティク島とダイビングショップの話はこちら
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しかし、そのスクールからの返事は非常に遅かった。しかも問い合わせた日程以外の日程を提案されたり、質問にも一部ちゃんと答えてなかったり。それに、費用が思いの外高かった。さらに、せっかくめぎたちのいるホテルにハーバーがあるのに、別のハーバーから行かなければならないという。ピックアップしてはくれるのだが、その費用も別。そして、講習日程は3日間で、そのうちの1日は学科講習。うーん、うちのドイツ人はともかく、めぎはあのスキルを2日でやり遂げられるとは思えない・・・ということで、懐かしのマムティク島での講習は見送った。そのマムティク島とダイバーズスクールのことについては、いつか日を改めて書こうと思う・・・3年間で変わり果てたその島のことについては、モブログでもちょっと触れたが、心の中に大きな悲しみとして残っている。

もう1つのスクールは上の写真の右に写っている大きな島にある。下の写真では島が複数重なっているように見えるが、それが全てつながっている。この島は非常に大きいのにリゾートが数件しか無く、そのリゾートホテルは非常にお高い上に宿泊客しか上陸できないというちょっと敷居の高いところ。しかしそのスクールはレスポンスが早く、質問にも的確に答えてくれた上に非常に親切でフレンドリーな印象。費用もマムティク島のより安く、めぎたちのいるホテルのハーバーから出発でき、基本3日間だが4日目が予備でついていて、3日で出来なかったら4日目がフリーで追加されるという。そして予約客しか渡らせないので、島を独り占めしたかのように習えるようだ。さらに、12月31日から1月3日までなら、今のところめぎたちしか講習への申し込みがないという!おおお~これよ!!!!ということで、このガヤ島という島のダイビングスクールに決定。
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スクールの場所はこちら。何度かマイナスをクリックしてガヤ島を右側のコタキナバルの街と比べると、その大きさが分かる。




さて、スクールを決定し申し込んだはいいが、めぎにとってはそれはつまりダイビング講習を受けると同時に英語レッスンを受けるようなもの。まずは内容をしっかり理解できるように、かつて沖縄で日本語版をもらった教科書を読み返しておきましょ・・・と、飛行機の中で、そしてホテルに着いてからも猛勉強。そんなこともあってめぎは今回、写真撮影どころではなかったのだ。250ページぐらいの教科書を読んで練習問題を総復習し、そのあとそっくり同じ内容の英語の教科書を受け取って、もう一度一から読み直してキーワードとなる単語を覚え、練習問題をこなす・・・そんなことをして12月23日から30日までの一週間を過ごした。英語のを受け取ったのは26日で、めぎは27~29日のジャングル滞在にもその教科書を持ち込んで勉強した。全く何しにボルネオまで行ってるんだか・・・
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休暇に来てなんでこんなに勉強しなければならないの・・・?と何度も投げ出しそうになりつつ、でも踏ん張ったのは、うちのドイツ人と同時にライセンスを取りたかったから。彼がここで取っちゃって、私があとでドイツか日本でやり直しなんて嫌だ、絶対にここで取る!と負けず嫌いのめぎは本当に必死だったのである。その間うちのドイツ人も英語の教科書を一通り読み、一応練習問題に目を通していたようだが、めぎほど熱心ではなく、まあなんとかなるだろうという感じだった。この辺り、個人的な性格の差とも言えるし、英語力の差とも言えるが、今思えば、一度チャレンジして挫折して再び挑む者と、まだその実態が分かっていないお気楽者との差とも言えたかも知れない・・・
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さて、12月31日がやってきた。うちのドイツ人はウキウキ楽しそうに迎えの人とお喋りしていたが(この歳で新しいことにチャレンジするのはなんて楽しいことだろうかとかなんとか)、めぎは相当にブルーだった。ああ、これから英語。ああ、これからあのスキルの訓練・・・で、島に渡る船の中で、うちのドイツ人に告げた。
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め「もしめぎが途中でギブアップしても、気にせず最後まで受講して良いからね。」
ド「もちろんそうするよ♪ めぎも、自分がギブアップしても、最後まで続けてね♪♪」

このとき誰が想像できただろうか、最後の結末を(ちょっと英文直訳みたいな文章♪ちなみにドイツ語でもそういう言い方をする)。めぎはこのとき、自分がギブアップする可能性を6割くらいと読んでいた。あの海の中でマスクの中に水をわざと入れてクリアするとか、マスクを取り外して再び装着するとか、あれがやっぱり出来ないかも知れない・・・そして、自分からギブアップしなくてもギブアップせざるを得ない事態が起こる可能性を、9割と見ていた。なにしろめぎはダイビングライセンスの前提条件の一つである「10分間海の上に浮かび続ける」なんてことは経験したことがないので、それが出来なくてあっけなくさようならかもと思っていたのだ。

大晦日のこの日、ファンダイビングとシュノーケルに申し込んだ人たちがいて、船には15人くらい座っていた。
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10分くらいで島に到着。ここがめぎの通ったスクールである。これを撮ったのは今回水中撮影用に買った防水カメラで、撮影は3日目。最初の2日間は写真どころではなく、思いついたときにスマホで撮影。枚数は非常に少ない。
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上陸すると、そこが島だということをすぐに忘れそうなジャングルが後ろに控えていた。中庭にもこんなに植物が茂る。この島に来たことのある人たちはすぐにそれぞれの準備に取りかかり(リピーターが多かった)、初めての人たちはまず島の概要のオリエンテーション。その後、めぎとうちのドイツ人のダイビング講習が始まった。
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つづく


撮影: Xperia Z1、AW130
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ダイビング講習の1日目 [2016-17年年末年始 ボルネオ]

昨日から年末年始のボルネオでのダイビング講習の話を連載中。

ここはめぎがダイビング・ライセンス講習を受けたダイビングショップ。この丸いのは、ボルネオの少数民族のものなのだとか。ただのオーナメントなのか、ここのオーナーがその少数民族の出身なのかは、ナゾ。
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大晦日のこの日、ダイビングに訪れていた人たちは約10名。ダイバーたちって超体育会系で、正直めぎは場違いって感じ。うーん、どう考えても、あの人たちの仲間入りが出来るような気がしない・・・
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ここでダイバーズログブックというのをもらう。受けたトレーニングや行ったダイビングの内容を記録するもの。右は教科書。講習が全て終わってから写したもので、ちょっと濡れたりしたので既にかなり年季が入った雰囲気。なんとなく、めぎの努力の象徴のようでとても大事なものだ。
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さて、めぎたちのインストラクターは非常に親日で、アニメのワンピースが大好きだというおじさん(めぎはワインピース見たことないんだけど、ドイツの学生・生徒たちはみんなよく知っている・・・マレーシアでも有名なのね)。減圧症の話の時に、わざわざワンピースのそのシーンを見せてくれたり。めぎより一回り若いのだが、テレサ・テンとか五輪真弓の歌を歌ったりして、妙におじさん臭い。これまた古い表現だが、妙にひょうきんでもある。まずはおずおずと知り合いながら学科講習から入り、5つのセクションのうち1つめが終了。心配の英語も予習のおかげで問題なく、確認クイズも合格。これがログブックに記入された終了のサイン。
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終わったところで限定水域講習に突入。空気の入ったシリンダー(スクーバータンク=空気ボンベ)にBCDという浮力を調節するベストのような形の器材を取り付けるところから。そしていろんな装置の名前の復習。そして重いウエイトベルトをした上に重い器材を背負い(全部で25kgくらいかな)、30℃の暑さの中をこの浜辺から遠浅の海を向こうまでひたすら歩いていく・・・これが辛かった。そうそう、沖縄でも、これが辛かったのよね。暑いし、重いし、こんなの背負って入るなんて楽しくも何ともない!という気分になる。まあ体力がないということでもあるのだろうけど。
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シリンダーとBCDという浮きベストはちょっと遠いけどこんな感じ。
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シリンダーの大きさはこれでお分かりいただけるかしら・・・1本15kgくらい。
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重くて重くて、こんなことしたくない~と思いながらよたよた歩いていたが、胸くらいまでの深さまで来ると重さは気にならなくなる。波で足が取られるが、まずは背の立つところでスキルの練習。この日の限定水域講習でしたことはこちら。分かりやすいように日本語でアップするが、これは沖縄でもらったトレーニング・ログブックから。いくつかやったことはあるのだが、全部終わらなかったから何にもチェックがついていない・・・ちょっと悔しい記録。トレーニング・スキルの内容は万国共通で、めぎはこれに再び挑戦なのだ。
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↑これの左側下から2番目に出ている「部分的に水の入ったマスクのクリア」というのがこのセクションのめぎの難関。ダイビング中にマスクに水が入ることがあるので、それをクリア、つまりマスク(ゴーグル)の中にわざと水を入れて、その水を外に出す訓練をしなければならない。水中でマスクから水を出して空気を入れるにはどうするか・・・それは、ちょっと上を向いてマスクの上を手で抑え、鼻から息を出して水をマスクの下から外へ吹き飛ばすのである。空気はマスク内でもまず上へ行くから、水が下へ押し出されるという訳だ。ここで最も難しいのは、鼻から息を吸ってはいけないと言うことである。鼻から吸うと当然水を吸い上げることになるからだ。しかしそれが非常に難しいし、下手するとパニックになる。めぎはこれが沖縄でクリアできなかったのだが・・・と言うか、マスクに水を入れるというのがどうにも嫌でギブアップしたのだが、今回はここに至るまでに何度もイメージトレーニングしてきたので、なんとかやり遂げることが出来た。おお!これはいけるかも!?

と思った矢先、うちのドイツ人が上手く出来ないと言いだした。口から吸っても鼻からも吸い込んでしまうというのだ。あらら。何回か練習し、どうやらなんとかクリア出来たらしく(インストラクターがOKと言ったので)、続けてその他のスキルの練習。そして、そのまま海底を這うように泳いで少しずつ深いところへ。いつのまにか限定水域からオープンウォーターの講習に突入した模様。そこでもいくつかのスキルをやらされる。その内容はこちら。(限定水域というのは水深3mくらいまでの穏やかなところで、めぎたちは海だったが都市のスクールではプールでやる場合が多い。オープンウォーターというのは、上に何もない水域のことで、水深も5~18メートル。普通は海で行うので、日本語で海洋実習と訳しているのもある。めぎが取ろうとしているライセンスはオープンウォーターので、例えば海の中の洞窟とか沈没した船の中とかに入りたい場合はさらに別の資格を取る必要がある。)
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ここで、またもや「少し水の入ったマスクのクリア」をやらされる。浅いところで自信を得ためぎはすぐに成功!な~んだ、やり方が分かればたいしたことないじゃない、と思いきや、うちのドイツ人は・・・あ~れ~~~!どうやら水を吸い込んだ模様で、あっという間に海上へ上がっていった。おお~~昇って行っちゃう~~~インストラクターのおじさんは、手で「ここで待て」とめぎに指示し、追いかけて昇っていった。ありゃりゃ・・・何という事態。大丈夫かしら、うちのドイツ人。それにしても海底でめぎ一人って、凄いこと!耳も痛くないし、マスククリアも出来たし、わたし、いけるかも・・・それにしても結構長いなあ・・・上を見上げるとぼんやり二人の影が見えるような幻のような。ああ、このシーン、写真撮れればよかったな~ここ、何メートルくらいなのかな。うちのドイツ人、もう戻ってこないのかな・・・と思っていたらインストラクターだけが戻ってきて、上へ行くよ、と合図される。でも、浮上はうちのドイツ人みたいな大あわてではなく、然るべき速度で。上へ行くとうちのドイツ人はもう落ち着いていて、普通に浮かんで泳ぐことが出来ていた。鼻から水を吸ってしまってパニックになったとか。ああやっぱりね。まあでも、大丈夫だったようね。

これで午前中の講習はお仕舞いとなり、泳いで戻る。浅瀬に来ると今度は歩かなければならない・・・それがまた大変。だってシリンダーが重いし、浅瀬は足が取られる。よたよたで足の進まないめぎを見かねてインストラクターさんはめぎの器材を担いでくれたが(細くて小柄なのにシリンダー2本担げちゃうって、流石鍛えている男ね~)、うちのドイツ人は自分で運ばねばならない。それが彼には結構応えた模様・・・我々、ホント運動不足で体力無いのよね。

さて、やっと昼食に。お昼はバイキング。と言ってもこのお皿に載っているメニューしかないけれど、お代わりは十分。お昼休みもビデオを見せられ、次に習うスキルの確認をする。
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ここでログブックのサイン。めぎは限定水域1を終え・・・
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オープンウォーター1も終えた模様。
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そしてオープンウォーター1の詳細も。7.6メートルの深さに21分いたようだ。
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うちのドイツ人のログブックは、このオープンウォーター1が空欄のままだった。彼はマスククリアが出来なかったから、このセクションを終えられなかったのだ・・・明日もう一度やるよ、とインストラクターが言い、はーい♪と元気に答えたうちのドイツ人。まあ明日もう一度やればなんとかなるだろう。めぎだって出来たのだもの。でもやっぱり、初めてやるとこのマスククリアってキツイのね。いきなり出来ないのはめぎだけじゃないのね・・・とちょっと一安心。

お昼休み、ダイバーたちも一緒に昼食を取り、一休み。中国人とオーストラリア人が多かったが、一人フランス人も。右側のテーブルにこちら向きに座っているキャップを被って青地に黒の模様の短パンを穿いているのがめぎたちのインストラクター。英語ぺらぺらのマレーシア人というか、ボルネオ人である。ムスリムで、奥さんの写真はしっかりベールを被ったものだった。小さいお子さんがいて、お父さんは頑張って働かねば、というところ。以前は陸上競技をやっていたそうだが、足を痛めてダイビングに転向したそうだ。人に歴史ありという感じ。
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さて、昼休み後は過酷なものが待っていた・・・それはトレーニングではなく、出来るか否かのチェックなのだが、まず、この桟橋の先端から海へ飛び込む。飛び込むと言っても競泳のような飛び込み方ではなく、足から下へ落ちるタイプ。しかし、それがまずものすごく怖かった・・・写真で見るとそれほど高さがないが、海面まで2メートルくらいで、上から見るととても高い。飛び込んだ直後の呼吸などを必死にイメトレし、決死の思いで飛び込んで、大成功。
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そしてそのあと、水泳のチェック。ゆっくりで良いのだが、休まずに200メートル泳ぐか、300メートルシュノーケルで泳ぐかが出来なければならない。うちのドイツ人は水泳が得意なので、さっきの鼻から水吸い込み大騒ぎはどこへやら、涼しい顔であっという間に泳ぎ終わって休憩。めぎは200メートル泳ぎ続けることは出来ないので300メートルシュノーケルの方を選び、必死にクリア。なんとかできるとは思っていたものの、実際に300メートルシュノーケルで泳ぎ続けるということはしたことがなかったので、初の快挙である。しかしそのあとに最難関が待ち受けていた・・・10分間上向きに浮き続けなければならないのだ。背泳ぎのように上向きになって、シュノーケル無しで、もちろんライフベストも無しでただ浮いていろと言う。めぎは背泳ぎが苦手で・・・というのは、それこそ下手すると鼻から水を吸っちゃうから・・・10分間も浮いて呼吸出来るとはとても思えなかった。うちのドイツ人にはものすごく容易いことで、背泳ぎほど楽なものはないなどと言っている。海なんだし、何をしなくても浮いていられるとも。そんなこと言ったってぇ~ううううう・・・しかし、インストラクターのおじさんが凄く上手くコツを教えてくれて、めぎは楽に浮かぶことにすんなり成功し、そのまま10分間カウントしてもらったのだった。おおお~何という快挙!さらにそのあと、素潜りチェックもあったのだが、素潜りなど全く出来なかっためぎにそのコツを伝授してくれて、ほんの少し潜ることが出来たのだった!!インストラクターさん、凄い~~あなたは神様ですぅ~~めぎ、どこまでもあなたについていきます!

このときつくづく思ったが、師によってこれほどまでにやり方も達成度も違うものなのだ。沖縄では若い体育系バリバリのお姉さんが担当してくれたのだが、彼女にはスポーツ音痴のおばさんめぎが何に躓き、何が難しいのか、全く理解出来なかったし、理解しようともしなかった。ただ、できますよ~できますよ~もう一度やってみましょう~と言うだけなのだ。しかしこのインストラクターのおじさんは、めぎより一回り若いと言ってももうすっかりおじさんで、見たところ酸いも甘いも色々経験しているようで、人の立場に立てる。待つことも出来るし、その人に合わせて的確なアドヴァイスをすることも出来る。うーん、凄い。教える者はこうであらねば。この件につき、あとからうちのドイツ人に聞いた話だが、インストラクターさんは、めぎが是が非でも絶対にマスターしたいと言う意欲に燃えていて、だから教えることが出来たのだ、と言ったのだとか。たしかに、生徒の意欲にも大いに因るわよね~師というのはその意欲にちょっと手助けするだけでいいのよね。ホント、教える者はこうあらねば。

なにはともあれ、めぎにとって恐らく最難関のこの10分間サバイバルフロートというのとスキルのマスクの水クリアをパスして、これはいけそう!いける!!と思った一日目だった。めでたく300メートルと10分間もサインをいただけて、もうめぎは怖いもの無し。
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こうして講習一日目が終了。船でハーバーまで送ってもらい、ホテルに戻り、シャワーを浴びてラウンジで夕食。この日は大晦日でカウントダウンパーティーがあり、かなりへろへろだったけどそれにも一時間ほど行ってきた。
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以上が一日目の顛末。二日目に続く。

撮影: Xperia Z1、AW130、Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)
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