SSブログ

また3年が過ぎた [仕事風景]

今日もめぎの近況を。

3月はお別れの季節。
DSC_4802_001.JPG


それって、年度替わりの日本ならではのことなのだけど、実はドイツでもほんのちょこっと当てはまる。ドイツの高校の卒業は6月か7月なのだが(一か月違うのは夏休みの時期が毎年異なるから)、卒業学年の授業はイースター休み前に終わり、イースター後は卒業試験のみになる。だから、高校3年生のめぎの授業も今週でおしまい。それで、生徒たちがお別れに花をくれたのだ。
DSC_4804_001.JPG


折角なのでバラをマクロ撮影。と言ってもちょっとお気軽にAPS-CセンサーのZ50に50㎜マクロレンズをつけて手持ち撮影。
DSC_4824_001.JPG


もらった時には蕾だったチューリップがあっという間に咲いた。
DSC_4840_001.JPG


この時期が来ると、ああまたこの生徒たちとの3年間が終わったんだな、としみじみする。
DSC_4938_001.JPG


高校に入ってから日本語を選択した生徒たちとの3年間はかなり密度が濃い。手もかかるので、とても印象深い。一生懸命教えている割には日本語でめぎと会話できるようになる生徒はほぼいなくて、みんなドイツ語で名残惜しそうにお別れを言って一緒に写真撮ったりめぎを抱きしめたりして帰って行った。心を割っておしゃべりができることの方がめぎ的には重要なので、語学教師としては失格だけど、めぎもドイツ語を多用する。まあそれでいいかなと思っている。

一週間ほどして、花は終わりを迎えた。
DSC_5074_001.JPG


ああ、寂しいわね。
DSC_5076_001.JPG


今の学校で教え始めて、17回目のお別れ。
DSC_5079_001.JPG


17年前に巣立った生徒たちはもう30代半ばってことね…みんなどうしているのかな。
DSC_5066_001.JPG


めぎは担任をしていないので、卒業生に会うことはほぼ無い。みんなの心のどこかに、日本語という小さな教科の思い出がほんのり残っていてくれればいいな。
nice!(35)  コメント(8) 

nice! 35

コメント 8

Baldhead1010

朝刊には教職員の異動の状況が載っていました。
by Baldhead1010 (2024-03-21 06:29) 

mm

出会いは分かれのはじめと言いますから^^
by mm (2024-03-21 06:40) 

YAP

めぎさんから見ればたくさんの生徒さんたちですが、生徒さんから見れば、高校のときに日本語を教えてくれた「めぎ先生」ですから、ずっとおぼえててくれるのではないでしょうか。
めぎさんの授業をきっかけに、日本に興味を持って旅行に来てくれたり、こちらでの就職をしたり、そういうことにつながる人がいるとうれしいですね。
by YAP (2024-03-21 08:08) 

(。・_・。)2k

17回目ですかぁ その中に日本を訪れて
日本語を話して観光やビジネスをしてる生徒さんがいたら
凄い事ですね なんか良いな先生って仕事
by (。・_・。)2k (2024-03-21 14:58) 

Inatimy

色褪せたチューリップの色の変化、いいですね^^。
3年間を共にした生徒さん、きっとこれからの人生の中で、ふとした拍子に日本語の授業のことやめぎ先生のことを思い出して、それが支えになったり和みになったりすることがあると思います♪
by Inatimy (2024-03-21 16:34) 

JUNKO

3月は別れのシーンですね。私は生徒に鈴をプレゼントしました。この鈴がなった時、3年間の生活を思い出してほしいと願ったからです。
by JUNKO (2024-03-21 17:19) 

おと

色とりどりの花が綺麗ですね♪
生徒さん達、たくさんの思い出ができたことでしょう。
これからが楽しみですね~^^
めぎさんの授業や、高校時代の体験すべてが、それぞれの生徒さんの栄養になっていることと思います。素敵なお仕事ですね。
by おと (2024-03-21 20:13) 

stellaria

日本語を話せるようにならなくても、いつか忘れてしまったとしても、多感な10代の時期に、ドイツ語とは文法も文字も全く異なるアジアの言葉を学んだことは、生徒さんにとってとても大きな経験になったのではないかと思います。
by stellaria (2024-03-21 23:03)