ヴァレンシュタイン物語

数日前にご紹介した、プラハ城から見下ろしたプラハの眺め。



その中に、洞窟を模して作ったこんなところがある。



その辺りは、ヴァレンシュタイン宮殿。チェコ語ではヴァルトシュテイン宮殿。その庭からプラハ城を見上げるとこんな景色。



ほら、あの洞窟風の壁も。



とても綺麗なところ。




この持ち主は、1945年までこの人の子孫だった。



この、千ページもある本を昨年うちのドイツ人が愛読し、17世紀初めに殺されたこのヴァレンシュタインという人物の所縁のところを訪ねるのが、この夏の旅の目的の一つだった。

ヴァレンシュタインは、中世の三十年戦争の傭兵隊長。神聖ローマ皇帝に尽くしたが、反逆の疑いをかけられて、ドイツ国境の町エーガー（Eger＝チェコ語ではCheb＝ヘプ）で寝込みを襲われ、殺された。

プラハを後にして、車で3時間くらい走ってエーガーの町へ。



ここの博物館に、彼の最期の様子が展示されている。





博物館の建物は撮り忘れたが、入り口にあったこちらを撮影。



↑　これ、霊柩車。

明日はそんなエーガーの街並みをご紹介。


♪　おまけ　♪
プラハで夕飯を食べたビア・ホール。



本場のブドヴィルは最高♪



りえさん、楽しい夜をありがとう。

コメント 30

展示法が生々しいですね。霊柩車はスケルトン！ちょっといいな、
と思ってしまった私。
by もりけん (2008-09-21 02:17) 

ヴァレンシュタインさん、可哀想な方ですね……。展示も怖いし、
霊柩車にもドキッとしました。
でも、愛読した本の関係する場所を訪ねる旅なんて素敵ですね。
ビールもおいしそう。
by tanpopo (2008-09-21 03:36) 

ブドヴィルというのですね。勝手にブッドバイザーと発音していました。美味しいビールですよね。このビール工場を見学に行ったことがあります。日本と違い、全て有料でした（日本はちょっぴりだけ無料試飲させてくれる工場もあります）。
by Krause (2008-09-21 03:38) 

数年前、彼が出張に行ったとき、
この洞窟みたいなところで写真を撮ってきたんですが、
いったい、なんなのか、さっぱりで。　
ガイドブックにもなかったので、ずっと気になってたんですよ。　
プラハの食事は、いかがでした？
お肉がおおいのかしら・・・。
by Inatimy (2008-09-21 06:43) 

プラハ完全にインプットされましたよぉ。行ってみたい地になりましたぁ～。ビールは必ず飲んでみたい。。
by ぽりぽり (2008-09-21 07:22) 

とても魅力的な本なんでしょうね。
ビア・ホールも魅力的です。
by manamana (2008-09-21 07:33) 

この屋根色がヨーロッパの色？
by Baldhead1010 (2008-09-21 07:46) 

ヴァレンシュタイン宮殿の辺りの洞窟風の壁　そして何より
博物館での　最期の様子が展示してあり 霊柩車まで
・・・どういう意味があるのでしょうね。

今頃になって 初歩的な質問ですが・・・
素敵な街並みを造っている 赤い（鉄茶色？）屋根は 石で出来ているの
ですか。そして 赤いのは景観を考えてのみの統一　それとも何か
（持ちが良いとか 軽いとかetc）意味があってのことですか？

以前にも見たプラハ城から見下ろした素晴らしい街並み・・・
とっても気に入った写真です。

by ララアント (2008-09-21 08:37) 

展示がリアルだわ・・・。
by どらっち (2008-09-21 08:47) 

めぎさんのブログを見る前に、オクトーバーフェストのニュースを見ました。追い討ちをかけるように、最後のチェコのビールの写真・・・朝から飲みたくなりました。(笑)

by あかえび (2008-09-21 09:01) 

こんにちは!
ヨーロッパの中世って学校の勉強だとあまりイメージが
わかないのですが、こうして現地に行くと実感できそうですね。
きれいだなあー。
by sonic (2008-09-21 09:17) 

人魚姫？？
ビールおいしそうです。(*^_^*)
by くりっぴ (2008-09-21 09:52) 

霊柩車とはいえ、美しいデザインですね！
by MANICAT (2008-09-21 11:15) 

洞窟風の壁がなかなか面白いです！
この乗り物がまさか霊柩車だとは思いませんでしたぁ～。
by blume (2008-09-21 11:18) 

ヴァレンシュタインは行ったことがないかも知れないです。
洞窟みたいな壁、すごいですね！！　一瞬お墓かと思っちゃった(＾＾;)
ビアホールの雰囲気いいなぁ。地下っぽいですね。
あー、本場のブドヴィル飲みたーい♪
by ひろころ (2008-09-21 11:39) 

しまった。シラー『ワレンシュタイン』が積読になっている！！
by アヨアン・イゴカー (2008-09-21 12:20) 

洞窟風の壁って、何か軍事的な理由なのでしょうか。
ガラス張りのこんな綺麗な乗り物が霊柩車とは！
by 摩亜 (2008-09-21 12:26) 

洞窟の壁、すごいですね。一瞬、お地蔵さんがいっぱい立っているのかと思いました（笑）。街並みが私が去年行った、チェコのチェスキー・クルムロフに似ています。
by newyork (2008-09-21 13:20) 

命かけてお仕えした方に(>_<)♡
疑われて？最期を遂げるなんて・・・悲劇ですね。
原語で無かったら(^^ゞ私もチョット読んでみたかったです～。
日本語訳版有るのかな？？
by 甘党大王 (2008-09-21 15:34) 

劇的な最期ですね。これは
絵画的に表現したくなるのもわかります。。


by ケイクス (2008-09-21 16:53) 

博物館の展示物に興味を持ちました。歴史ちょっと調べてみたいです。チェコのオレンジの屋根、宮殿、ビールいいですね～やっぱり、あこがれます。
by チバップリン＆マリエ (2008-09-21 17:00) 

プラハの家並みは、屋根の色が皆同じ色なんですね。
博物館に、彼の最期の様子がイラストと絵で展示されて
見られるなんて凄いですね。
by wakatate (2008-09-21 17:47) 

千ページの本を読破ってすごい！
またまた人とは違うところに反応してしまいました。
歴史的背景を知っていれば、きれいな宮殿を見るのも、より深く理解して見ることができますね。
by YAP (2008-09-21 19:13) 

ヨーロッパの博物館には恐ろしいテーマのものがありますよね。
拷問とか(>_<)
あと、教会のカタコンベツアーとか・・・
文化の違いを感じます。
by えらん (2008-09-21 23:02) 

プラハの街並み、懐かしいです～♪
ヴァレンシュタイン宮殿へは行ってなく、プラハ城から眺めた時も洞窟の壁にも気づかなかったです・・・（ｉ＿ｉ）。こんなところがあったなんて・・・！
宮殿も庭園も美しいですね。
チェコビール、美味しそう...＾Q＾！
by Mimosa (2008-09-22 00:49) 

＞みなさま
ヴァレンシュタインの話にコメントとniceをありがとうございました。
ドイツ文学に親しんだことのある方なら、シラーの戯曲をご存じでしょう。確かシラーの作品ではヴァレンシュタインは実際に反逆を企て、それを知った友人だったかに裏切られて殺される、というストーリーになっていると思います。実在の人物で、実際に三十年戦争のときに活躍した人です。ドイツ人だったら誰でも、歴史で習うでしょう。うちのドイツ人が読んだのは、シラーの戯曲ではなく、トーマス・マンの三男のGolo Mannが書いた物語です。非常に洗練されたドイツ語だ、とうちのドイツ人は言ってました。好きずきあると思いますが。これはまだ日本語に翻訳されていないようですね。
この展示はすごいですよね。でもまあ、日本でも、蝋人形使ってかなりすごい演出しているところがありますよね。
プラハや他の都市のオレンジ色の屋根は煉瓦です。煉瓦をラミナートしたもの、という感じ。なぜその色に統一されているかと問われると、それが屋根の材料として一般的で、最も安上がりだったから、とのことです。その色合いが景観を美しくしていると言うことで、古い町では建物の高さや健在の色を法律で制限しているところもあるそうですが、プラハもそうなのかどうかは知りません。たしかスイスのベルンなんかが、制限されていると聞きました。
その他に屋根の素材としては石がありますが、石は高いんです。スレートなんかはかなりお金持ちというイメージです。ヨーロッパでも場所にもよるでしょうけど。石がほとんどない地方も多いですから。
by めぎ (2008-09-22 02:36) 

霊柩車が美しいですね。
by nao (2008-09-22 17:02) 

ヴァレンシュタインの伝記を読んで、その人の足跡を辿る旅行とは、ロマンチックですね。
by たいちさん (2008-09-23 00:02) 

すごい！千ページもあるのを読みきられたんですね！めぎさんちのドイツ人さん^^
私は何冊最後まで読めずに箪笥の肥やしにしているか・・・^^;
チェコのビアホールシンプルな造りだけれどレトロな感じでいいですね～^^
by Ballacki (2008-09-23 13:47) 

＞みなさま
本を読んで所縁の地をめぐるのって楽しいですよね。うちのドイツ人は本が大好きで、毎晩寝る前は読書の時間です。長い小説を読むのが特に好きで、ロシアの作家ものも楽しんで読んでますし、日本のも。村上春樹の長編小説や、源氏物語のドイツ語訳も全巻読破しましたよ。以前、日本へ行ったときは、村上春樹の小説に出てきたデニーズが見たいってことで、わざわざデニーズを探して行ったものでした。
by めぎ (2008-09-27 04:42)