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聖ニコラウスの日 [文化の違い]

12月6日は、サンタクロースの前身と言われる聖ニコラウスの日。
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ドイツでは伝統的に、12月6日に聖ニコラウスがやってきて、一年間いい子だった子どものブーツにチョコレートなどのお菓子を入れていってくれる。でも、悪い子だった子どもには、石炭を詰めて行くという。それで、ドイツの子どもたちは、12月5日の夜にブーツ(または靴)を磨いて、明日お菓子が入っていますようにと祈りながら寝る。それがあの日本のブーツのお菓子の元であり、夜中にプレゼントを置いて行ってくれるというサンタの元。(この写真はこちらから引用。)
Nikolaus



ちなみに、日本だと本当に履いているブーツに食べ物を入れるなんて汚い…と感じるのではと思うが、こちらでは、食べ物がじかに入っているわけではないのであまり気にしない。また、ドイツにはお菓子を入れたブーツ型のパックは特に売られていない(ほんの一部の特別なチョコレートメーカーにはあるが、スーパーなどでは見かけない)。まあ日本でもあれはもう無いかもしれないけど。どうなのかな。あれ、子どもの頃ちょっと魅力的だったなぁ…買ってもらった記憶はないけど。この写真はこちらから。ベックマンの子どもバージョンみたいなのが入ってるわね。
Nikolaus


その一方で、海を渡った聖ニコラウスはアメリカでサンタクロースとなり、ドイツに逆輸入された。で、現在のドイツには聖ニコラウスとサンタが存在し、聖ニコラウスは12月6日の夜中にブーツにお菓子を置いて行ってくれる人で、サンタは24日の夕方に(夜中ではない)クリスマスツリーの下にプレゼントを置いて行ってくれる人、という棲み分けがなされている。地方によってはサンタではなくクリストキントと呼ばれる天使がプレゼントを置いていく。この写真を見ると、聖ニコラウスが聖人の帽子を被りニコラウスの杖を持ってて、サンタと若干違うのが分かる。この写真はこちらから。
Nikolaus


…と文章と引用ばかりになったが、マルクト市場のところのクリスマスツリーの動画を撮ったので最後にどうぞ。近くの小学校の生徒などが作った飾りのツリー。シンプルで素朴でめぎはとても気に入っている。



ちなみに、ドイツの一般家庭でツリーを飾るのはどんなに早くてもこの聖ニコラウスの日を過ぎてから、たいていは12月24日になってから。というのは、クリスマスは12月25日から1月6日までの期間なので、そしてその間ずっと生の木のツリーを飾るので、早くから飾ったら枯れちゃうから。
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