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2月のマルクト市場 [食べ物・飲み物]

今日はめぎ家近くのマルクト市場のお話を。
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この市場は週に2回だけ地元の農家がやってきて開いている青空市場で、めぎ家はいつも金曜日に買いに行っている。もう一日は市場をやっている時間が短く、仕事の時間と重なっていて、お店の数も少ないのでほとんど行ったことが無いが、金曜日にはほぼ毎週朝一で行っている。うちの近くにこんな地産地消のマルクト市場があってラッキーなのだが、さらにラッキーなことに、ここで毎週買い物するようになった約18年間中、金曜日の午前中に仕事があって行けなかった年は2年程度である。定年までそのラッキーがあとどの程度続くかな。

ここで買うのは野菜と肉とチーズと果物で、スーパーより割高だが物はいいし、どこのだれが作って売っているかも明らかだし、いつも同じ人たちが売りに来るのでお馴染みだし(だからめぎかうちのドイツ人のどちらかがたまたま仕事で行けなくて片方が一人で行ったりすると、あれもう一人は?と必ず聞かれるし、午前中に都合がつかなくて夕方に行ったりすると、あれれこんな時間にどうしたの?とも言われる…そんなやり取りも楽しい)、遠くからの輸送で余計な燃料を使っていないということも今のご時世にマッチするので、めぎ家はスーパーで生鮮食料品を買うことはほぼ無い。スーパーで買うのはバターと牛乳とコーヒー豆と調味料とバナナとオレンジとパスタとお酒ぐらいかな。
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物がよくて美味しいので満足して買っているのだが、今は冬野菜の残りが売られているだけで、そして春野菜にはまだ早い季節で、1~2月はニンジンや根セロリや大カブ・ビート類などの根菜とキャベツ類とキノコ類とジャガイモぐらいしかない。つまりトマトもキュウリもナスもピーマン(こちらではパプリカ)もないし、大根もネギもない。冬らしくおでんなどを食べようと思っても、大根が無いのだ。果物も、リンゴと洋ナシしかない。だから冬はキャベツとニンジンとジャガイモとキノコとリンゴばっかり食べることになり、サラダにできるのもノヂシャしかなく、選択肢も無く単調な買い物になる。それが唯一の欠点と言えば欠点だし、それがいいのだと言えば本当にその通りで、それどころかそれが当たり前であるべきで、だからこそめぎ家はここに買いに行っているのだ。一年中遠くから飛行機で運ばれてきたバナナなどを食べていることの方がおかしいのだ…と自戒も込めて思う。自然をプランタージュに変えてしまうことも含め、本当はコーヒーだって見直すべきなのだろう。
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これはグリューンコール。日本語でケール。キャベツの仲間。というか、キャベツやブロッコリーなどの原種に近い野菜。ドイツに冬でも育つ強い植物である。冬は緑葉野菜がほぼ無いので、昔はこれがノヂシャと並んでビタミンを取るほぼたった一つの方法だったのだろうと思う。ジャガイモがドイツにやってきたのはずっと新しい時代だし。
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この金曜日は小雨だったので撮影していない。先週はめぎは仕事で行けなかった。で、今日の写真はその前、2月10日の撮影。
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2週間違うけど、売られている野菜や果物も、見上げた木の枝も、今日はまだこの頃と全く変わっていなかった。
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来週は3月。何か春の物が売られ始めないかなぁ…そうあるべきと思い、できるだけ地産地消の物を食べることに徹しているものの、もう冬の煮込み料理には飽き飽きなのも事実なのである。
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