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2021年夏の最後のオペラ [2021年夏 バイロイト・ザルツブルク音楽祭]

現在、2021年夏のザルツブルクの話を連載中。(昨日の記事のスープに関してのコメントへのお返事を昨日の記事のコメント欄に書いたので、よろしかったらどうぞ。)

8月8日の20時ちょっと前。
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ここも見納めだな…と思いながら撮る。そう、この日はめぎ家のザルツブルク最終日。夏のオペラもめぎ家的にはこの日が最後。
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音楽祭自体は8月末まで続くので、明日も明後日もずっとこのような光景が続くのだけど。
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そういう意味で、めぎはドイツの夏休みの時間差設定があまり好きではない。早い年には6月20日頃に夏休みとなり、8月初めに新年度が始まってしまうので、音楽祭好きとしてはほとんど何も見られないことになる。夏休みをバイエルン州みたいに7月後半からにしてくれたらなあ…といつも思うのだが、めぎの住むNRW州は早い番が多い。どうしてなのかな。

以前にも出した写真が続くが、入るときのディスタンスは無いも同然。この先でワクチン接種完了証明またはコロナ検査陰性証明のチェックがあるので、並んでいる人たちはそのどちらかをクリアしているわけだが、それでもこの近さがちょっと気になってしまう。
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無事に中に入り…
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席に着く。席も満席状態。このときはちょっとリスク多いように感じたが、これで無事に終わったから、たぶん今後はどこのオペラ座もコンサートホールも証明確認で満席にしていくのだろう。
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さて、この日に見たオペラは昨年も見たリヒャルト・シュトラウスの「エレクトラ」。100年前にザルツブルク音楽祭を始めた人たちリヒャルト・シュトラウス作曲とホーフマンスタール台本のオペラは、モーツァルトのオペラと並んでザルツブルク音楽祭の定番演目。このエレクトラ、あまりにも素晴らしかったので、そしてテレビで見ても凄くてうちのドイツ人も生で見たいということで、今年もチケット購入。大好きなグリゴリアンがバイロイトに行っちゃってて代役だが、その歌手もグリゴリアンに全く劣らぬ素晴らしさだった。でも、歌という意味ではひょっとしてこっちの方が凄いかもと思ってしまうほどの出来だったが、華という意味ではグリゴリアンの勝ちだな…主役のエレクトラは去年と同じ歌手で、去年同様本当にブラボーもの。(それなのに名前を覚えてないけど。)
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何と言ってもこの演出が凄いし、Franz Welser-Möst指揮のウィーンフィルの演奏も安定の素晴らしさ。リヒャルト・シュトラウスの演奏はやっぱり流石のウィーンフィルだわね。
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興味のある方はこちらをどうぞ。去年のバージョンなので映像の妹クリソテミス役はグリゴリアン。でも、弟オレスト役は今年の方がずっと良かった。これが最高、というのがDVDになるのって、なかなか無いのね…




映像もちょっとだけ。ピンクのブラジャー姿の方がグリゴリアン。これ、エレクトラの紹介映像なのに、4分間脇役のグリゴリアンばかり歌っているわね…人気と実績って、凄いな。



こちらは2021年のクリソテミス役の人とエレクトラの公式写真の一枚(こちらから)。グリゴリアンと瓜二つに見えるわね。それはそうと、この写真でこのオペラのおどろおどろしさが伝わるかな。こういう舞台写真を撮るのって、憧れるわね…一発勝負で写真家としてはすごく緊張しそうだけど、やりがいあるんだろうな。
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さて、22時にオペラが終わり、雨だったので最後のビール乾杯はバーの中で。7月27日のバイロイトから8月8日のここまで、あっという間だったなあ…
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↑上のバーにいたとき、40代ぐらいの夫婦が入ってきたのだけど、ワクチン接種完了証明か検査陰性証明が無くて店から追い出されていた。本当にしっかり機能しているんだなあと思い知った瞬間。

雨のザルツブルクの夜はもう秋かと思う涼しさだった。
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そして8月9日の朝8時。宿とさようなら。ちょうどゲトライデガッセにはごみ収集が来ていた。ここは今日もこれからまたいつもの日常が始まるのよね…さようなら…
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毎年来ているのに、コロナでも毎年来られたのに、でも毎年寂しく感じる瞬間。こうしてサクッとアウトバーンに乗って、800㎞の帰り道へ。あ、ウンタースベルクだ。さようなら…そうそう、国境あたりでドイツ側の国境警備員が減速させて一台一台見ていたが、めぎたちは止められることも無くドイツへ入国。
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ザルツブルクの話はあともう一回。
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