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ギリシャ旅行記序章 [ギリシャ]

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春の新芽と桜を始めとする花々の射撃競技会のような時期をようやく乗り越え、ちょっと落ち着いたのでそろそろギリシャ旅行記に取りかかろうかと思う・・・春の刻々と変わりゆく風景に翻弄されているうちにギリシャ旅行をしてから早くも一か月を過ぎてしまった。現在のデュッセルドルフはようやくその頃のギリシャの気候に追いついたような感じ。

出発の日は3月末頃。どんよりとした朝だった。
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あの事故の直後ということで、空港には慰霊の場所が設けられていた。
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あ、マウスもいる・・・小さなお子さんも亡くなったという事ね。なんて痛ましいこと。
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そして、ちょっとドキドキしながら飛行機へ。無事に飛び立ってからもちょっとドキドキ。
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というのも、めぎたちが予約してあったのは他ならぬあの航空会社だったから。
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アルプスの端っこからディナルアルプス山脈の上空を通過。つまり、ボスニアとかモンテネグロとかアルバニアとかの上空を飛んでいったのだと思う。まああんな事故はそう起こるものではないと頭では分かっているけど、この山脈がどんどんどんどん近づいてきたら・・・と想像してしまったのも事実。
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時折見える人の営み。
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そして、ちょっともやっとしているギリシャへ。
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無事についてやっぱりホッとした。機長の「このような状況下でも変わらずご信頼くださりご搭乗いただきまして、ありがとうございました」という言葉が印象に残った。

めぎたちはアテネの空港でレンタカーして、早速出発。これは途中で休憩したアウトバーンのサービスエリア。ギリシャコーヒーではなくこんな紙コップのカプチーノだが、これでギリシャ文字を読む練習。(今日の写真の中でここからの2枚のみD600 + 24-70mm(F2.8)で撮影。)
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めぎもうちのドイツ人もギリシャ語は全くできないが、文字だけは覚えていった。大きなアウトバーンには普通のアルファベットの表示もあるが、レンタカーでまわる田舎道ではギリシャ文字が読めたらたぶん役に立つだろうと。実際役に立ったし、読むのはクイズみたいで楽しかった。それに、ギリシャ神話などで聞き覚えのある地名もいっぱいあるので、ああ、あれがここね、というのも楽しかった。

こちらはまた途中で休憩したところから見たエーゲ海。お世辞にもエメラルドグリーンとは言えないエーゲ海。そういう日もあるわよね。
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そのあと最初の目的地の辺りから撮ったイオニア海。少しクリアになってきたかな。なかなか良い感じ。(ここからの2枚はNikon 1 V3 + 30-110mm(F3.8-5.6)で撮影。)
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最初に泊まった町コリントスの遺跡。下には紀元前6世紀の古代ギリシャ時代のアポロン神殿の遺跡。よく見ると、後ろの大きな岩山の上にも城砦が。あれは、アクロコリントス(古代コリントスのアクロポリス)がその後十字軍遠征やオスマン帝国の支配などで城砦となったもので、ビザンチン様式の遺跡。それはそれで重要な遺跡なのだろうが、紀元前の遺跡と同居されると中世の城砦なんてどうでもよくなってくる。
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その後ずっと旅の間天候に恵まれ、明るい写真がいっぱい。それは明日から順次ご紹介するとして、次は一気に最終日のアテネ空港。
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入り口のガラス戸はまるで鏡のよう。手前の様子がクッキリハッキリ映ってて、どれほど明るかったかお分かりいただけるかしら。
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今回の旅ではアテネの街を全く訪ねていない。空港からまっすぐコリントスへ向かい、ペロポネソス半島を半周した。ギリシャに何度も来たことがあり、アテネはもちろんクレタ島やらエーゲ海の島巡りやらを30年も前に卒業したうちのドイツ人は、行ったことのないペロポネソスへだったら、とギリシャ旅行を快諾したのだった。
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めぎも今回大きな町で人混みにもまれたくはなかったしね。
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と言ってもギリシャ旅行を突然決めた訳ではなく、もう何年も前から、いつか行こうと機会を伺っていた。その昔子どもの頃に歴史で色々習ったペロポネソスへ一度行ってみたい、というのはうちのドイツ人の長年の憧れでもあったし、めぎは春先のドイツがまだ寒い時期、明るいギリシャの光への憧れが強かった。きっかけとしては、昨年トルコに行って、今度はギリシャへと思ったのが大きかったかな。

帰りの飛行機はルフトハンザが代行していた。
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機体は何かと話題のA320だったけど。
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中ではルフトハンザのアテンダントたちがルフトハンザの制服のままこの航空会社の乗務員として仕事していた。機長さんの挨拶で「本日もルフト・・・いや、ジャーマンウィングスをご利用いただきありがとうございました。」というのが印象に残った。
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がら空きの飛行機・・・まあ、イースター直前のこの時期、ドイツからギリシャへ行ったドイツ人は普通まだ帰らないし、ギリシャ人はわざわざ寒いドイツへイースター休暇を過ごしに行こうとは思わないだろうしね。あの事故のあと無料でキャンセルに応じてたし、あの会社の飛行機を使ってという人はさらに少ないのだろう。
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そしてまた険しい山々や・・・
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人間の営みを見下ろしながら時間を過ごした。
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無事到着。
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勝手知ったるデュッセルドルフ空港。ホッとする瞬間。
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明日からコリントスのお話を。

撮影: 注記した写真以外、Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)
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Baldhead1010

ギリシャの緊縮財政、ユーロ離脱、どうなるのだろう。

飛行機に乗るのが怖くなりました。
by Baldhead1010 (2015-05-03 05:05) 

soujirou-3

アポロン神殿の遺跡」などが出てくるとギリシャというイメージが湧きます。
by soujirou-3 (2015-05-03 05:28) 

Inatimy

3月とは思えないような明るさ♪
コリントスの遺跡の写真、いいですね〜。 
本当に紀元前の石の柱が立ってるんだ^^。
by Inatimy (2015-05-03 06:00) 

YAP

飛行機は事故は続くといいますが、実際、あの事故(というより事件ですね)の後、他の国からの事故のニュースを聞きましたし、日本でも広島空港でアシアナ航空があわや大惨事という事故を起こしましたし。
クルマの交通事故に比べればはるかに安全なんですけど、怖いと思ってしまいますね。
旅行記本編を楽しみにしています。
by YAP (2015-05-03 06:37) 

のの

めぎさん、ドキドキ・・とは言いながらも冷静だなぁ・・と思って読んでました(^^;)
私なら心臓バクバクでパニクりそう・・・(笑)
旅行記楽しみにしてます♪

by のの (2015-05-03 10:44) 

ぽりぽり

私はあの飛行機事故が起きた日にドイツのフランクフルトに到着していたので、家内が心配して電話してきました。ドイツのTVはどのチャンネルも事故の報道関連ばかりでした。そして欧州移動はルフトハンザGの格安航空会社のチケットでしたが、その時自分はあまり気にならなかったです。 事件の真相が少しずつ判ってきてから、ぞっとしました。人の心の闇は判らないし、これが一番怖いと感じますね。
by ぽりぽり (2015-05-03 11:16) 

テリー

LCC の飛行機は、できれば、乗りたくない心境です。
by テリー (2015-05-03 18:48) 

kuroe

かなり久々にログインしました。ご無沙汰しています。ギリシャと言えば遺跡や海が真っ先に思い浮かびます。ステキですね(*^_^*)無事にご帰還良かったです!(^^)!
by kuroe (2015-05-03 19:42) 

たいちさん

私は以前2回、ジャーマンウィングスを利用しました。それ以来、この航空会社から定期的にセールのメールが来ます。今回の事故についてもお詫び文が送られてきましたね。事故直後にこの飛行機に乗られためぎさんに敬服します。

by たいちさん (2015-05-03 23:04) 

miffy

飛行機事故の可能性は低いとわかっていても心配になりますよね。
ギリシアの澄みきった青空を思い出しました。
by miffy (2015-05-03 23:08) 

アールグレイ

ギリシアの飛行機事故、びっくりしました。
不安な気持ちになりつつも、遺跡の素晴らしさは感動しますね。
アポロンの神殿、象徴的で歴史の長さも感じます。
ギリシアの国旗の青も爽やかで素敵ですよね。
by アールグレイ (2015-05-04 00:00) 

mimimomo

あの事故は機長の個人的問題ですものね~ 飛行機事故は立て続けには滅多に起こらないし。わたくしもトルコのあとギリシャ行きたかった^^ でも良いツアーがなく、国内になったのでした。
by mimimomo (2015-05-04 06:58)