SSブログ

ル・グラン [パリ]

ax.jpg

現在4月16~19日のパリ小旅行記を連載中。

昨日のナツパパさんのアンポンタン・ピエールの意味は、第1に石橋、第2に不能なあそこ、ですね~~うふふ♪
このカタカナをまさにカタカナ読みしてうちのドイツ人にクイズとして聞いてみたら、第2の意味の方を即答。めぎ家のレベルってそんなもの♪

それからBonheurさんのご質問だが、総じてパリはドイツの都市に比べて物価が高いという印象。あくまでもフランスじゃなくてパリが。デュッセルドルフはドイツのなかでは物価の高い方だが、市内のImbissレベルのカフェ(座るところもちょっとある立ち食いソーセージ屋さんみたいな感じ・・・昨日の写真のテーブルとポテトチップスの感じからその安っぽい雰囲気がお分かりいただけるかしら・・・)に座ってただのグラスワインに一杯5ユーロは考えられない。めぎたちの感覚ではこのどうってことない、雰囲気もイマイチだし景色も悪いところでは、一杯2.5ユーロくらい。場所がカルチェ・ラタンの辺りだということを差し引いても3ユーロ程度。ちなみにドイツでも田舎へ行くと、小さな町のカフェでは2ユーロ程度でグラスワインが0.2リットルなみなみとつがれることもある。ただ、ここ最近また物価が上がったからこれも2ユーロ以上になってきたかも。
デュッセルドルフでも高級なカフェとかライン河畔やケーニクスアレーという一等地の辺りの素敵なカフェならグラスワイン一杯4~5ユーロするだろう。ベルリンにはもう9年くらい行ってないし、ミュンヘンは私も90年代のマルク時代にしか行ったことがないので詳細は分からないが、ハンブルクはデュッセルドルフと同じ感覚だ。アルスター湖畔の有名なホテルの素敵なカフェなら4~5ユーロ、街中のクナイペ(居酒屋)で3~3.5ユーロくらい。あ、もちろん、ワインの銘柄にこだわると、もっともっとお値段は上がる。これはあくまでハウスワインレベルのお話。


さて、今日からしばらく泊まったホテルのお話を。

泊まったのはmiffyさんも何度かお泊まりになったというこちら。
a1.jpg


あら、ル・グランなの~私もツアーで泊まったわ・・・と仰る方もきっといらっしゃると思う。滞在中、朝のロビーで日本人ツアー客の出発場面に遭遇したり、コンシェルジュに「この近くで美味しい日本食レストランはどこにあります?」と日本なまりの英語で訪ねている紳士を見かけたり、日本人にはメジャーなホテル。オペラ座の隣だし、ラファイエットの近くだし、シャンゼリゼやルーヴルなどにも徒歩圏で、ここを利用するツアーは多いらしいわね。個人でも、空港から直通バスがあることやメトロの駅が目の前にあることなどの利便性からお泊まりになる方は多いはず。
a2.jpg


ヨーロッパ在住でここに泊まる、しかも車で向かった場合、最も楽しいのはここに自家用車で乗り付けること。
a3.jpg


↑のような立派な車がごろごろやってくるここに、うちの可愛いチープな車ちゃんが乗り付ける楽しさ!ええ、一応敬意を表して綺麗に洗車していきましたのよ。そして、ベルボーイさんたちがドアを開けてくれ、荷物を全て下ろして運んでくれ、車も駐車場へ連れて行ってくれ・・・駐車場代が1泊40ユーロ、3泊で120ユーロも払ったけど・・・それって、めぎ家の普段の旅ならめぎとうちのドイツ人二人分の3泊のお値段と同じだけど・・・この優雅さと言ったら!

おバカなめぎたちでしょ♪

中もとっても豪華。こちらはチェックインカウンター。失敗写真だけど雰囲気だけでも。
a10.jpg


この奥にゴージャスな空間が。
a11.jpg


光が入るととても綺麗。
a12.jpg


そして、こんなエレベーターホールから部屋へ。
a9.jpg


予約したのはクラブ・インターコンチネンタル・ルーム。
a4.jpg


アンバサダーとかいうカード会員になるとアップグレードしてくれるとか、週末一泊無料になるとか、ポイントためられるとか色々ネットで紹介されているけれど、めぎ家はたぶん今後インターコンチネンタル系のホテルに泊まることはないと思われるので、そういうものを全く使わずに、また他のホテル予約サイトも使わずに、ル・グランのネットページから直接予約。レセプションで見たところ一泊780ユーロもする部屋だそうだが、もちろんそんな値段は払っていない。その半額くらいかな。(ちなみにこれをアップグレードしてもらうとスイート!ちょっと興味あったけど、この上アンバサダー会員料200ドルはね・・・)

なんとなく、シングルルームにダブル使いとして二人押し込まれたような気がするけれど・・・(やっぱりアンバサダー会員になるべきだったかしらね)でもまあ、居心地はよかったですわ♪
a14.jpg


バスルームはこんな感じ。
a5.jpg


いつもはトイレ・バス共同、部屋の中に洗面台があったりするチープな部屋に泊まってるので(二人で1泊40ユーロだとそんなもの・・・でも、そんな値段のはパリにはないかも)、ロクシタンのアメニティが揃っていることとか、スリッパがあることとか、タオルがたくさんいろんな大きさのがあっていくらでも使えることとか、バスローブがちょっとお洒落にかけてあることとか、いちいち物珍しい。いや、そもそもこんな広々としたバスルームがあるだけで別世界。ここにまでこんな絵が飾ってあるしね。
a7.jpg


しかしねえ、このホテル、見かけの豪華さと細かい不備のアンバランスがすごく可笑しいのよね。例えば・・・まず、シャワーは上から降ってくるタイプ。これはこれですごく気持ちいいのだけど、背の低い日本人ならあまりにも上過ぎるし、下半身を洗いたいときに不便。2枚上の写真に写っているように手に持つタイプのシャワーもついているが、それを固定する場所はない。しかもその手に持つタイプの方は温度調節が非常に難しく、冷たいか熱いか極端(上から降ってくるシャワーは温度調節完璧)。

そして、シャワーと外とはこのガラスで遮られているのだが、ガラスと湯船の縁との間に5ミリ程度の隙間がある。そこからどうしても水が漏れる。床が水浸しになるので、タオルを一つ雑巾にすることに。
a6.jpg


それからこのトイレ。ふたを開けるとぎりぎり立つが、この金属のホースに当たるのだ。このホースはビデで、ウォシュレットのように用足し後に洗うことができるのだけど、こんな風に後ろにあるから取るのも洗うのも使用後元の位置にかけるのも難しいし、とにかく便器のふたを開け閉めするときに当たるのが煩わしい。
a8.jpg


他にも、冷蔵庫と食器棚の扉がイマイチきちんと閉まらない仕組みだったり、ベランダに出るドアの鍵がちょっと壊れてたり、すっごく素敵に作っているのにちょっと間が抜けているというか、うわべばかり美しくてちょっと不備が多いところがいかにも(19世紀の)パリらしくて、うちのドイツ人が大喜び。直したいところ、いっぱいあったみたい。ル・グランさん、うちのドイツ人をメンテナンスに雇ってくれないかしら?
a13.jpg


ベランダに出ると、向かいはホテル・スクリーブ。
d1.jpg


オペラ座が見える部屋もあるが、オペラ座側はにぎやかでうるさいかな、と避けた。うちのドイツ人は空気のよどみに敏感で、いつも窓を開けて寝るから、外の喧噪は結構重要なのだ・・・ちなみにここは、スイートだとエッフェル塔が見える部屋もあるらしい。窓の景色が中庭側じゃなくて外側で気持ちよかった。
d2.jpg


スクリーブの上にも煙突が。一番上の部屋にも人が泊まれるのかなあ。
d3.jpg


向こうへ行くとラファイエット。
d4.jpg


香水博物館もあそこに見える。
d5.jpg


ここに3泊。ちょっと狭いけど、先日ご紹介したようにここでピクニック晩餐をしたり、ちょっと一休みしたり。フルーツ(2種類のプラムとバナナ)やお水(エヴィアン)もあったし、グラスも数種類完備されてて(シャンパングラス、ワイングラス、水用のグラスなど)こんな風に買ってきたワインをちょこっと楽しむこともできる。
a16.jpg


これはウエルカムの小さなマドレーヌ。食べずに持ち帰ってきてある。そのうちつまんでみることにしよう。
a17.jpga18.jpg


こんな調子だとホテルだけで一週間記事を書き続けることになりそう。明日は部屋の絵について。
a15.jpg
nice!(55)  コメント(27) 

nice! 55

コメント 27

コメントの受付は締め切りました
Baldhead1010

bathroomのガラスドア、日本ではほとんどがカーテンで、イギリスでびっくりしました^^
by Baldhead1010 (2011-04-26 05:09) 

Inatimy

なんて広いバスルームなんでしょ・・・我が家の4~5倍はあるかも・・。
旅先ではゴージャスなホテルに泊ったことがないので、こんなお部屋は
見たことがない世界♪
ウェルカム・マドレーヌだなんて、初めて見ます~。
by Inatimy (2011-04-26 05:37) 

母ちゃん

旅行の時、こんなゴージャスなホテルには泊まれませんでしたね~。でもパリはこんなホテルがいいですね(^^)
by 母ちゃん (2011-04-26 05:53) 

hatsu

ウェルカム・マドレーヌ、おいしそうです^^
by hatsu (2011-04-26 06:00) 

manamana

非日常世界を、丸ごと楽しんじゃえという、
のりのりのご様子が伝わってきます。
by manamana (2011-04-26 06:25) 

mimimomo

昔からあるホテルは概観はとても素敵だけれど、生活《泊まる》にはかなり不便が多いですよね。
ツアー会社のディレクター氏は『ヨーロピアンスタイルは概観がいいけれど・・・
アメリカンスタイルは過ごしやすい』と言う風にちょっとし揶揄と言うか皮肉とも取れる
ことを仰っていたわ。
by mimimomo (2011-04-26 08:07) 

krause

立派なホテルですね^^。ここに数日滞在したら、ゆっくりできますね。
by krause (2011-04-26 08:45) 

ナツパパ

たびは非日常を愉しむこと、そう思いますねえ。
なので、いつのもお宿も面白いし、こうやって高級な非日常も良いものです。
それにしても、不備の数々...ああ、フランスだなあ、と思いました。
by ナツパパ (2011-04-26 08:56) 

のの

(><)いやーーー♪楽しいです!めぎさんのパリ旅行記♪
そんなホテルの不備はガイドブックに載りませんからw
ドイツ人さんの喜びっぷりが目に浮かぶようです。
知人のフランス人P氏にフランス語のいくつかの単語を教えてもらったら、全然発音が真似出来ない・・(^^;)
東北の方言を表記しにくいように、フランス語のカタカナ表記はかなり難しいですね。
それにしても、豪華な溜息のでるホテル・・これなら私もデパ地下のお総菜で充分です!
銀座辺りでも小さなカップに入った(たいして美味しくもない)珈琲が800円もしますもんね。そんな間隔でしょうか。
めぎさんの南京錠コメント、ものすごく共感しました!
上手いこと言うなぁぁ~(>m<)//☆バンバン
そうそう。愛は閉じこめちゃイカンのですw
旅行記続きも楽しみにしています♪
by のの (2011-04-26 09:11) 

やよい

豪華なホテルですね、
ウエルカムマドレーヌも楽しくなるほどありますね。
by やよい (2011-04-26 09:14) 

kakasisannpo

クロアチアのドブロブニクのアルゼンチーナで泊った時も、ガラス戸のついたバスルームでしたが、やはり、下から多くの水が漏れるました。水浸しで、しかも、下には水抜きの穴が無いので、水がどんどんたまりました。
たまりかねて、苦情を言ったら、翌日には部屋を変えてくれました。
おおざっぱなのですかね。
by kakasisannpo (2011-04-26 11:49) 

李 萬中

なんのかんのいいながら、ノリノリのめぎちゃんがw

もしドイツ人さんが、このホテルに雇用されると

ドイツ人さん「不具合を直します。」
ホテルの人「どこも不具合ないけど」

こんな会話が延々と続くんだろうなあ。
by 李 萬中 (2011-04-26 11:55) 

ネム

そういう不具合って、うちもふたりでよく見つけちゃう方です。
バスルームに絵、というのも湿気がすごく気になります(^^;
いつもとは全然違う感じを楽しむのも面白いですね♪
by ネム (2011-04-26 14:06) 

MOCOMOCO

ふふ・・・パリ記事、毎日楽しく拝見しています♪
こんな素敵なホテルでのんびり滞在、贅沢でいいなあ~。
ここならお部屋でデパ地下の食料をもちこんで食べるのも、かえってレストランよりリラックスできていいですね^^
見た目のゴージャス感とは裏腹に、あちこちに不備があるのもなんだかおフランスらしいというか・・^^;ドイツ人さんが嬉々としている様子が目に浮かびました^^
by MOCOMOCO (2011-04-26 15:04) 

ちばおハム

ホテルの宿泊って素敵ですよね。非日常。
アー泊まりたい。ちなみにパリにもいってみたい!
by ちばおハム (2011-04-26 16:33) 

おじゃまま

うふふ。バスルームのお話、おもしろかりけり。
by おじゃまま (2011-04-26 17:29) 

wakatate

パリの街はいつ見ても、魅力いっぱいの街ですね、
めぎさんの、写真と記事も素晴らしいですね、
人生仕事に恵まれ、愛する人と旅行ができるなんて
この上ない幸せですね。

by wakatate (2011-04-26 17:38) 

Bonheur

ご滞在、楽しまれたのですね。とても高いテンションが伝わって来ます。ドイツ人さん、「これは直し甲斐があるというもの!」という感じだったのですね。不具合があると気分的にマイナスポイントになることが多いですが、メカニックならではのポジティブ思考で素晴らしい。
私自身は、そんな不具合にがっかりする方なので、ヨーロピアンタイプよりも、新しく機能的なアメリカンタイプのホテルを選ぶことが多いです。
ところで、ご旅行での滞在先は、ドイツ人さんの希望が取り入れられることが多いのでしょうか?
by Bonheur (2011-04-26 19:19) 

もんとれ

>見かけの豪華さと細かい不備のアンバランス
あるあるある(笑)。
40ユーロ、あるよぉ。オペラ・ガルニエの裏通りを北に入ればいくらでも。一応シャワーはついてる。一応ね(笑)。わしゃ6区のルクサンブール公園側の小さなホテルが定宿でした。静かで治安が良くてね。食事は東のアラブ人街まで出て、安くて美味い総菜を買ってたです。あのドイツ人さんがパリを選んだことがくつくつ可笑しい。ふふふ。
by もんとれ (2011-04-26 20:48) 

夢空

ドイツ人さま、直したくてウズウズしていらしたんじゃ・・・^_^;
by 夢空 (2011-04-26 21:59) 

miffy

やっぱりルグランだったんですね^^
オペラ座からお散歩に出発されてたのでもしかしたら・・・って思ったんです。
古いヨーロピアンタイプのホテルはちょっとずつ新しい仕様にしていってるので不具合たくさんありますよね。
ホームページを見たら大改修したんですね。
私が泊まっていた頃よりも使い勝手が良くなってるみたいです。
by miffy (2011-04-26 22:07) 

マリエ

多少使い勝手が悪くてもこんな素敵なところに泊まってみたいです。
何もかもいいですぅ~マドレーヌ!可愛いo(^▽^)o
by マリエ (2011-04-26 22:20) 

あかえび

うー、羨ましい~。
カブで行くとどうなるんだろう。^^;
by あかえび (2011-04-26 22:29) 

テリー

高級ホテルですね。私がパリで泊まるのは、200-300ユーロくらいですね。
高級ホテルでも、必ずしも、使い勝手は良くないですね。
by テリー (2011-04-26 22:53) 

YAP

立派なホテルですねえ。
細かいところの不備は、まあ日本以外の国ならよくあることですかね。
こういうところにちょっと古いクルマで乗りつけるというのも、かっこいいかも。
by YAP (2011-04-27 08:23) 

たいちさん

ル・グランは歴史的なホテルなんですね。ホテルの日本語公式サイトを見ると、東日本大震災に義援金を出すそうで、嬉しいですね。
by たいちさん (2011-04-27 11:48) 

nachic

シャワー、、うん、そうそうと思ってしまいました。
by nachic (2011-04-27 15:20)