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ウィーンフィルとヴェルザー=メストのコンサート [2021年夏 バイロイト・ザルツブルク音楽祭]

現在、2021年の音楽祭の話を連載中。これはザルツブルクのミラベル庭園。7月29日の撮影。
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昨日の最後に、今日は7月31日の電車の旅の話を書くと予告したが、同じような話が続いてしまうので予定を変更し、めぎが一人でザルツブルクで見たコンサートのお話を。

7月28日、ザルツブルクに一回目の到着をした日は雨がちの曇りだった。
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ザルツブルク音楽祭で最初に行ったのは、ウィーンフィルのコンサート。これは以前にも載せた写真だけど。
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コンサートは21時からで、綺麗な夕焼けが見えた。この頃のザルツブルクの日の入りは20時45分頃だったと思う。
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この日のコンサートには、心痛むエピソードがある。実はこのコンサート、もともとは2020年にMariss Jansonsの指揮で予定されていたものだったのだ。2019年に亡くなってしまった彼のプログラムを、2020年Franz Welser-Möstが引き継いで同じプログラムで追悼公演をすると発表されていた。しかしそれはコロナでお流れに。
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で、2021年にやはり同じ演目でFranz Welser-Möstがコンサートをすることになっていたのだが、もうMariss Jansonsの追悼公演という意味合いはすっかり消えていた。でも、めぎはその経緯を知っていたので、ぜひ行こうと楽しみにしていた。
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この写真も以前載せたものだが、バイロイトとの差に唖然として撮った一枚。だって、密も密、いくらマスク着用義務でも、いくらワクチン接種完了の人たちだけが入れると言えども、こんなに密だとは…
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コンサートはR. シュトラウスの「薔薇の騎士」組曲と、アルペンシンフォニー。薔薇の騎士はウィーンフィルの人たちがとっても楽しそうに、踊り出しそうな雰囲気で演奏していてとても素敵だったし、アルペンシンフォニーはいろんな打楽器が次から次へと音を出してとても楽しかった。残念ながらこのコンサートに関してはラジオもテレビも放送が無かったので、音源が全くない。勿体ないことだわね。大編成のオーケストラ。これぞR. シュトラウスって感じ。
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もう一つ、ホーフマンスタールのテキストの「イェーダーマン」から「6つのモノローグ」というバリトン歌手との共演があったのだが、それは申し訳ないがあまり記憶に残っていない。

Welser-Möstの指揮は、楽器の一つ一つの音がよく聞こえ、それでいて全体として調和して奏でられ、文句のつけようがない。R. シュトラウスの演奏は、2014年にオペラ「薔薇の騎士」を、2020年から今年は「エレクトラ」を指揮してて、お手の物という感じでもある。ただ、非常に冷静に緻密に計算して情感を出している、という感じで、素晴らしいのだが、めぎは若干冷たさを感じる。これがあの優しさに満ち溢れた感じのJansonsの指揮だったら、どんなだったかなあと思う。ホント、惜しまれる。

帰りのお車も、毎年お決まりの被写体。でも、この日しか撮らなかった…
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そして、23時40分頃一人で夜食。このときはめぎ一人。お皿の上にはカマンベールチーズとアーティチョークと焼き豚の薄切り。野菜が全くないが、この後フルーツでビタミン補給。
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今思うと、ホント夢の世界。朝起きて散歩して、美味しいものを買って戻って宿でオペラの予習や批評を読むとか贅沢な時間を過ごし、夜にはコンサートやオペラ。なんて素敵な夏の時間。また次の夏まで頑張って仕事しなきゃね…
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