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新型コロナウィルスのこと 2020年 ブログトップ
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終わりゆくモクレン [新型コロナウィルスのこと 2020年]

今日もめぎ家のモクレンを見ながらめぎの考えていたことをつらつらと。と言ってもいっぱい書いたのを推敲して30分の1ぐらいに削ったけど。その日によってポジティブだったりネガティブだったりしてずいぶん書き直したわ…

めぎは現在、3週間のコロナ休暇の3週目が終わったところ。これは2週目が過ぎたころの撮影。
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こんな休暇でもなければ絶対に撮影できなかったシーン。
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この時間に感謝。
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ここまでの3週間を「コロナ休暇」と人々は呼ぶが、我々教師は自宅にいてもそれなりにたくさんの仕事があった。でもそれはこの3週間が本当は学校の授業がある期間だったから、当然のこと。ただ、仕事と言っても授業をするのとは違って、時間的融通が利く。こういう夕刻の写真は休校でない限り撮れなかったので、殊更貴重だった…今のこんな状況は歓迎すべきことではないが、ささやかだけどいい面もあったということである。

この3週間、ほとんどずっと晴れてたなぁ。
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この3週間に感じたこと…切羽詰まったお金の苦労がない場合という但し書きをしたうえで言えば、ひょっとすると、一人で時間を楽しむ術を覚えるというのも、人間として大切なことだったのかもしれない。自宅を居心地のいい場所にしておくというのも大事なことだったのではと思う。
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本日4月4日から2週間は、当初から予定されていたイースター休暇に入る。つまり、この間は仕事なし。休暇をとことん楽しめる…どこにも行けないけど。ドイツは今旅行禁止でホテルも泊まれないし、美術館や劇場はもちろんレストランやカフェすら開いていないけど。特に今から1週間後のイースターは祖父母の家を訪ねて家族みんなでお祝いする行事なのだけど、今年は絶対に祖父母を訪ねるな、というお達しだ。つまり年寄りを訪ねてはいけないということで、めぎたちもハンブルク(義父の奥さんのいるところ)にも東ドイツ(義母がいるところ)にも行けない。どこに行くこともできずうちに篭る期間が2週間。みなさまだったら、何をします?

めぎは、長い間ほったらかしだった部屋の整理をするつもり。
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そして久々に本でも読もうと思っている。
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そう言いつつ、写真撮ってブログ書いて終わりそうな気もするけれど。
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そう言えばブログはまだ書いていない旅行記もいっぱいあるし、しばらく旅に行けなくても書くネタはいっぱいあるのよね。いつか旅に行けない日が来たら書こうなんて思っていたけれど、ホントにそういう日がこんなに早く来るとはねぇ…
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モクレンの花との時間、楽しかった。究極の真実を言えば、コロナがあってもなくても来年いったいどんな春が待っているか、全くわからない。だから今、この時間を楽しめて良かった。
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4月最初の金曜日のマルクト市場 [新型コロナウィルスのこと 2020年]

メルケルさんが14日間の自宅隔離を終えて復帰。と言っても彼女は感染していたわけではなくて、彼女に肺炎の予防接種をした医者が感染していたことが分かったので万一の感染を防ぐために自宅隔離に入ったのだった。その間3回のテストをし、いずれも陰性だったとのこと。彼女はその間人に会わないようにしただけでホームオフィスをしていたわけだが、その14日間ってホントあっという間だったわねぇ。彼女が自宅隔離に入る直前に明確な指示を出したのは、つい昨日のことのような気がするなあ。そしてその14日間、めぎが外に出たのは7回。1回は仕事で学校に、2回は日曜日の一時間の散歩、4回は食料品の買い物。ジョギングで外に出るのは許されているのだが、この14日間はやる気が起きず怠けてしまったわ…

4月最初の金曜日、いつものマルクト市場は先週よりさらに様相が変わっていた。
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日本でもすでにソーシャル・ディスタンシングという言葉が紹介されているようだが、この他人と1.5m以上距離を置くことが決まりとなってから、店の前で並ぶ間隔を結構広げなければならなくなって、それほど大きくもない広場の中ではそのソーシャル・ディスタンシングが取れなくなってしまう。だから、並ぶ方向を店ごとに決めたようだった。
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ここは2mって書いてある。メルケルさんも最低1.5m、できれば2mって言ってたなあ。売り子さんたちもマスクをし始めた。いかにもお手製マスクっていう感じのだったけど。
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先週はお隣オーストリアでスーパーなどでマスクが義務付けられた。ヨーロッパでも遅まきながらマスクが推奨されつつある感じ。しかしドイツでは、マスクが売っているところなんて、見たことない…義務付けられも、どこで買えばいいのやら。と言ってもスカーフでもいいというほどアバウトなのだが(だからウィルスの感染を防ぐことなんて全く不可能で、自分が感染しているのに無症状で気づかないうちに他の人に移してしまう可能性を減らすだけ)、それじゃうちにあるスカーフで代用しましょ、と思っていたら、うちのドイツ人の母親が先日電話をかけてきて、うちにいっぱい要らない布があるからマスクを作って送ってあげると言っていた。おお~どんな色でどんな模様のが来るかちょっと怖いな…うちのドイツ人は、作るのなら2枚重ねにして間にコーヒーフィルターかキッチンペーパーが挟めるようなのを作れ、などと指示していたけど、さていかに。

いつもの八百屋さんへはこの矢印に沿って並ぶ。
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こちらは先週のビニールのような仕切りはなく、その代わりに…
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ほとんどの売り子さんがお手製マスクをしていた。
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4月になり、早くも白アスパラが登場。まだほんのちょっぴりで、いいのは1kg15ユーロで、その下のあまりよさげに見えないのも14ユーロもしちゃうけど。ちなみにスーパーでもオランダ産のが既に売っている。めぎ家はまだ買っていない。例年、味が本当に美味しくなる5月になるまでは買わない。
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今年、白アスパラやイチゴをはじめ、食べ物が高騰するかもしれないという。いつも採り入れをしてくれていた外国人季節労働者の人たちがコロナによる国境閉鎖で来られないからだ。30万人もの人手を必要としているのだが、国境封鎖前に2万人しか入国してなくて、その後も特別に許可が下りたのは4万人だとのこと。特に白アスパラは刈り取りが難しくて熟練が必要だそうで、大量に受け入れた難民にこの仕事をしてもらうというわけにもいかず、毎年東欧から同じ人たちが同じ農家に来ていて白アスパラ収穫のプロとして信任も厚くもう家族も同然の間柄なのだと言うが…膨大な量の白アスパラを前に取り入れが追い付かない農家も可哀想だし、その時期の収入の当てが外れた東欧の皆さんも気の毒だわね…さて、今年のお値段はどうなるかしら…まあめぎは多少高くても、喩え倍になっても買えるし、そのお金をこの農家への寄付のつもりで払うつもりだけどね。

お花も買う人が減って大変と聞く。人と会ってはいけないというこの状況では、花をプレゼントする機会が全くないからだ。めぎ家のように食卓や庭やバルコニーのために買う人はいるけど、それでもいつもよりは売れ行きが悪いのだろう。
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これがいつまで続くのか、先行きがホント不透明だわね。学校だって、これまで3週間休んできたけど、これから2週間後に普通に再開できるような気が全くしないわ…だって、3週間前の、つまり休校に入ったときの感染者数は3000人ぐらいだったのが、今は9万人よ…一日何人新たに感染とかという数のニュースを見ることももうしなくなったし(記事を書くために調べてみたらここ最近は一日6千人台)、近々10万人を超すのは当然で、次の2週間にそれが落ち着くなんて想像もできないわ…金曜日、延期になった卒業試験の日程が決まって高等部主任からあれこれ連絡がきたけど、ホントにこれ、できるの?と思いながら読んでいためぎ。下手すると、他の学年の通常授業はなしで卒業試験だけやる、なんてことになりそうな気がするなあ...
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または、隔週で登校させる学年を切り替えるとか、曜日ごとに替えるとかとか、一部をオンライン授業にするとか、そんな感じになるのかなあ。多分学校はそう遠くない時期に何らかの形で始まると思うけど…多少は感染者を増やしてみんなに抗体を作ってもらおうという段階に移行するテストの意味を含めて。ちょっと学校を開けて(ホームオフィスも解除して)、感染者を増やして、また休校にして(ホームオフィスにして)というのを繰り返すんじゃないかな…医療崩壊しない程度に。うまくいくかわからないけど。
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とにもかくにも事態は深刻で、だからこそドイツではこの金曜日までに自営業者に本当に9000ユーロが振り込まれ、数人から数十人の小さい会社にも規模によって15000ユーロやら25000ユーロやらが振り込まれた。つまり、3月中旬からずっと休業を強いられた自営業の人…例えば美容師さんとか外国人向けのドイツ語学校などで教えている先生とか月謝制でお稽古しているピアノの先生とかバイトで生計を立てていた人とか…には9000ユーロ(約107万円)が、小さなレストランとかブティックの経営者とかで店が閉まっちゃってコックや売り子に給料やバイト料も払えなければテナント料も払えなくなりそうな人にも15000ユーロ(約1800万円)とか25000ユーロ(約3千万円)が振り込まれたわけだ。それを返さなくてもよくて、本当にくれたのだ…決断から実行までの速さが凄い。3月20日ごろからその話が出て、確か23日に閣議決定して、24日~25日ごろに各州議会ですぐに可決して、確か27日午前中に連邦参議院でも可決して、27日午後からオンライン申請が開始。名前と身分証明書の番号と税金番号(確定申告に使う番号)等の超簡単なオンライン入力でものの5分で申請が完了し、その数秒後に受け付けた旨のメールが来て、その数分後に受理された旨のメールが来て、その1~2日後にお金が口座に。めぎの住むノルトライン・ヴェストファーレン州では、3月27日から4月2日までで申請が32万件にも及び、そのうちの30万件は4月2日までに既にお金を振り込み済みで、86%が自営業者と従業員5人までの小さな会社だったとか。これって、国が、お金あげるから心配しないでうちにいなさいって言っているってことだわね。107万円くれたら、たしかにとりあえず3か月、人によっては(家賃が少額で子供などもいなければ)6か月ぐらい無収入でも暮らしていけるわよね。それだけ事態は深刻で、ハッキリ言えばお金で解決できるからこそさっさと払ってみんなを自宅待機にしたのだろうと思う。有無を言わせず、という気がするのだ…

ソーシャル・ディスタンシングをうまく取れない子供たちはこうやって閉じ込められていた。遊園地や公園の遊び場も閉鎖されているし、親はホームオフィスでうちにいても働かなければならないし、子どもたちはここまで3週間うちでどうやって過ごしてきたのかしらね。これからの2週間も、元気でいてほしいわね。
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見下ろす花見 [新型コロナウィルスのこと 2020年]

3月25日のめぎ家バルコニーからの景色はこうだった。
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今思えば↑ここまでで既に1週間以上休んでいたんだなあ…そこから今日までもう2週間過ぎたんだなあ…なんだかもう、今日が何曜日かもよくわからなくなってきたわ。

3月末から4月初めは低い気温が続き、4月4日になっても白い桜が綺麗に咲いていた。
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その間にそのすぐ後ろの木が息吹を迎えていた…これは先日もお見せしたラティスから覗いた形で写した写真。
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4月5日には白い桜が終わりに近づき…
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その手前のピンクの八重桜が咲き始めていた。
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4月6日には満開に。
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綺麗ね~
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向こうも満開。
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美しく心躍るはずの季節だが、コロナのせいでどうにもこうにも、というのはこちらも同じ。4月6日は、5月末~6月初めに開かれる予定だったザルツブルクの聖霊降臨祭音楽祭の中止が発表された。7~8月の夏の音楽祭の可否はまだ5月末まで決定先延ばしだが、今年はこの聖霊降臨祭の音楽祭にも行く予定だったので、まず一つ望みが断たれてしまったということである…今回、あのジョン・ノイマイヤー演出であのマリアンヌ・クレヴァッサが歌うオペラがあったので、去年の秋にチケットと飛行機を手配し、ハンブルクの義父の奥さんにチケットをクリスマスプレゼントしてみんなで行くのを楽しみにしていたのだが…まあ今は本当にそれどころじゃなくなってしまったのだけど。そもそもドイツからオーストリアに入ることも今はできないし。いや、4日以内に発行されたコロナに感染していないという証明書があれば入れるけど、そんなの今、この医療崩壊を何とか防ごうとみんなが努力している中で手配できるはずもなく。ドイツは旅行も禁止してるしね…でも、5月末にはもしかしたらって一縷の望みを抱いていたのだが、やっぱり駄目だった。

4月7日は八重桜最高潮。
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4月7日は、朝9時ごろにスーパーまで買い物に行ったほかはずっとうちにいた。今はこういう綺麗な季節だからこうして休みも楽しめるけど、もしこれが秋になってもこうだったら…と思うとちょっと恐ろしい。今オペラ座や劇場が閉まり、夏の音楽祭も中止になっているのと同様に、秋も全てが閉まり、冬のクリスマスマーケットも中止になったりするのかも…もしイースターが終わったときに現在の感染者数のピークを過ぎて減少傾向になっていて、とりあえずそこまでの4~5週間の自宅待機の効果が出たということで4月20日から予定通り学校やらなにやらが再開されたりしたとしても、それはこのコロナ騒ぎの第一段階が終わっただけで、また次の自宅待機の期間が遠からずやってくるはず…と思うから。

まあでも、そういうことは考えてもしかたがなく、なるようになるというか成り行きに任せるしかないわけなのだから、今の一日一日を大事にできるだけ楽しく過ごしていかなきゃね。もちろん、規則を守りながら、できる範囲でね。
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