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ストリートの春色 [小さな出来事]

今日はめぎ家近くのストリートで撮った写真から。

ここはここ数年デュッセルドルフの新しいスポットになったLorettostraße(ローレットシュトラーセ)。ああ、春の色合いだなあとパチリ。
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めぎ家はこの通りのすぐ近くにあるのだが、めぎがここに住み始めた頃にはもっと生活臭漂う通りで、安いスーパーがあり、銀行もあり、肉屋とか花屋とかも雑然とした素朴な雰囲気だったし、テイクアウトのアジアン料理の店ももっと素朴でその場でWokでチャチャッと料理してくれて言葉は悪いがちょっと汚いが凄く美味しいというような感じだった。全くお洒落ではないが結構美味しくてガチョウ料理の時期などによく行っていたレストランもあった。でも、2007年ごろから様子が少しずつ変わり、住民向けというより観光客向けとなり、車たちの路駐スペースも整えられ、結構立派な車が駐車しているようになった。住民向けの銀行は近くの別の場所の銀行と統合されてこの通りからは撤退し、素朴な肉屋も花屋もスーパーもお洒落なカフェやらブティックやらワインバーやらベジタリアン向けレストランやらに代わり、つい先日100年以上もの歴史を持つ薬屋もとうとう店仕舞い。めぎ的には同じ横文字だからあまり気にならないがドイツ語ではなく英語の名前のカフェができ、そこに朝食を食べに並ぶ人たちがいて、うちのドイツ人は全く好まない。イメージとしては、下町の商店街が観光客向けにお洒落に生まれ変わったという感じで、それは町の活性化にはいいが、住民としては自分の町が他所から来る人で溢れている状況になったという感じかな。いつからあるのか知らないが、Wikipediaのページがある。そこにはそんな問題は書いてはいないが。
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そんなわけで特にここ10年ほどなんだかお洒落すぎてよそよそしく感じてあまり行かなくなっていた通りだけど、うちのドイツ人が骨折してからめぎ一人で買い物をしなければならなくなり、この通りにめぎが行くタイ式マッサージの店もあるということもあってそのついでにちょっと物色してみるようになり、ここでフランスのチーズやハムやお総菜などを売る店も発見し、ちょっと馴染みを感じるようになってきた。いつもはマルクト市場の花屋スタンドで花を買っていたけど、マルクト市場で一人で買い物をするとなると花までは持ちきれず、別の日にこの通りの花屋さんに寄ることも。
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ああ、イースターが近いわね。
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春の色で溢れている。そう言えばうちのバルコニーのツリー型の鉢も植え替えるべきかな…でもそこまでは今は時間ないな…
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めぎは服や小物にはあまり興味が無いので入りはしないが、春色のふんわりしたニットが、明るくなってきたけどまだ空気の冷たい今にぴったり。
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ん?下の方で何かが動いてちょっとびっくり。これ、本物のワンちゃん。
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あまり嫌厭せず、少しずつ探検してみることにしよう…
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たぶん、めぎもうちのドイツ人も、変化をあまり好まないタイプなのだろうと思う。自分自身は職業をババーンと変えたり遠くに引っ越ししたりして大いに変化をつけて生きて来たけど、馴染みになったものが変わっていくのは好まない。その変化が素敵な変化だったらいいのだが、たいていは馴染みの人が引退してしまう寂しいお別れが伴い、その後店が世界中どこでも同じという感じに画一化していくからだ。シェフの顔が全く見えないような、工場で作ってあるのを出して温め直しているだけのような食事を提供するお洒落なカフェやレストランには今後もあまり行かないだろうが、意外と美味しいお惣菜が売られていたりするのだということを知り、食べず嫌いで避けるのは良くないわねえ、と実感。いつかうちのドイツ人も一緒に散歩して一軒一軒新たに探検できるといいな。

春の進むデュッセルドルフ。めぎの住む通りの花壇もあれこれ咲き始めた。
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椿が咲き乱れていた。ああ、本当に春が来たんだわね。
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