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久々のオーブン料理など [食べ物・飲み物]

今日は久々にめぎ家の食事のお話を。

友人にいただいた水仙がだいたい咲き終わりつつあった頃…
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うちのドイツ人は杖一本で歩けるようになった。
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↑杖と呼んでいるのはアマゾンで買った普通のトレッキング用のストックで、つまり2本あって、当初はその2本を使って歩いていた。それが、1本でも問題なくなったのだ。

これは上の水仙と同時にいただいたヒヤシンス。良い香りをずいぶん長い間楽しんだ。
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ストック1本で歩けるようになったということはすなわち多少長く座っていられるようにもなったということで、土日の夕方、うちのドイツ人がキッチンのテーブルに座り、めぎが教えてもらいながらドイツ料理を作るということをし始めた。めぎが料理をするようになってから一番困ったのは、めぎがうちのドイツ人のガスオーブンを全く使い慣れていなかったことと、オーブン料理を作ったこともなかったこと。ついでに言えば圧力鍋も使ったことがなく、これまでの間にもザワークラウトと豚肉のスモークした皮を煮る料理やグリューンコール(ケールという緑の野菜をソーセージやベーコンなどと一緒に煮る料理)を教えてもらいながら作ったのだが、その当時はすることいっぱいで何の余裕もなくて写真は一切撮っていない。うちのドイツ人が食べやすい丼系の和食もどきも何度か作っているが、それも撮っていない。

ある日、うちのドイツ人が「豚の頬肉を皮つきで注文して買ってきてほしい」と言った。少しよくなってきて、食欲が出たのだ。そこでいきなり、彼自身もまだ料理したことのない豚の「頬肉」が欲しいですって…うちのドイツ人って、食べたくなるものがやっぱりめぎとはまるで違うなぁ。そう言えば以前、インフルエンザで寝込んだとき、めぎだったらお粥とかシンプルなうどんとかが食べたくなるような状況の頃、うちのドイツ人が望んだのはレバーソーセージのザワークラウト煮込みというかなりハードな料理で、レバーソーセージはめぎが調達して来たものの、料理は彼が自分でしたのだった…

そのようなわけで、マルクト市場の馴染みの肉屋さんで注文してその2週間後手に入れて、豚の頬肉のオーブン煮込みとでも言ったらいいのか、そんなのをめぎが作ることになった。残念ながらその肝心の皮つきの豚の頬肉の写真を撮っていないのだが、手の小さい人のゲンコツぐらいの大きさ。それ以外に使った材料はエリンギのようなキノコと(それも写真撮ってない)、ニンジンとこの白いパセリの根。あとは玉ねぎとニンニクとパセリとハーブ類(タイムとマジョラム)と塩胡椒と砂糖少々と小麦粉少々。
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それらをまずはオリーブオイルで炒めて頬肉にも焦げ目をつけてから赤ワインを入れてオーブンの中へ。そして45分ぐらい放置。あ、途中で2回ぐらい様子を見てかき混ぜたりちょっと水を足したりしたかな。オーブンに入れている間にジャガイモを茹でて、茹で上がってから皮むき。

出来上がり~♪
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最後にパセリのみじん切りを振りかけてある。どれが頬肉?という感じだが、野菜の下にごろんと転がっている。頬肉というのはものすごく美味しい。ほかのどの部位より美味しいのではないかと思うほどだ。左下に白く見えているのが皮と脂肪の部分。それは出汁になったということで食べなかったけど、その出汁が出た赤ワインソースは絶品。久々のオーブン煮込み料理、美味しかったなぁ。久々の赤ワインも楽しんだ。
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そんなに重くないのでオーブンの出し入れも難なくできたが、以前よくうちのドイツ人が作ってくれたラムの骨付き肩肉などの煮込みは大き過ぎ&重すぎて、めぎにはかなり難易度が高いだろうな…

それから最近はデザートとしてチーズと果物をよく食べている。チーズはマルクト市場で買ったり、近くのフランス系のお店で買ったり。フルーツはトルコ系のお店で売っているトルコ産のナシが最近の断トツのお気に入り。
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うちのドイツ人の食欲が増してきたのが何よりうれしい。最初は痛みで食欲も全くなかったし、その後も寝たきりの期間を含めほとんどベッドで安静に過ごしていたので、食べる量が圧倒的に少なく、彼はどんどん細くなっていった。手を握るとほっそり、見える顔も華奢で小さく、体重は15キロも減った。軽くなったのは骨への負担が減るからまあいいと言えば良いのだが、歩かないし使わないから筋肉があっという間になくなり、立つと、歩くと、すぐにしんどくなる。寝ながら筋肉を落とさないようにするトレーニングを多少しているが、骨を直すことが第一だから無理もできない。まあゆっくりゆっくり、と思うのだけど、やせ細っていくのはなる方も見る方も本当に辛い。だから、以前に近く食べられるようになって、本当に嬉しいのだ。仕事しながら料理するのは時にやっぱり大変だけど(特にその後の後片付けがしんどいけれど)、美味しく食べてくれるならそれに優る喜びはない。

次の週の土日には、久々にミートソースを作ろうということに。もう長いことスパゲティを食べてなかったのだ。ベッドで食べるには難し過ぎるしね。用意してあるのはニンジンと玉ねぎとニンニク。挽肉は牛と豚とを半々(以前は牛2豚1で作っていたが、そんなに作っても食べきれないので今回は半々とした)。
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たっぷりとオリーブオイルを使う。
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作っている写真は無し。使ったハーブはローズマリーとタイムとオレガノとバジルとゲッケイジュとパセリ。

ミートソースを煮込んでいる間に前菜。まあ前菜と言えるような代物ではないが、骨のために茹でたブロッコリーやホウレン草のお浸しなどの緑黄色野菜を用意している。
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美味しかった~一人分120gほどのスパゲティを平らげてくれて、なにより。
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こうやって土日に何か一品ドーンと作っておき、平日のめぎの帰りが遅い日に温め直しをしている。それ以外は、豚肉の生姜焼きとか、麻婆豆腐とか、予めマリネしておいた手羽先をオーブンで焼くとかしつつ、トルコ系やフランス系や日本食系のお店のお惣菜をとっかえひっかえ多用している。中でもトルコ系は本当に重宝している。ケバブのお店の持ち帰りのライス付き料理も便利だし、食材店の特に豆類のサラダの種類が充実してて、どれも健康的で美味しくて。
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