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夕方の光と友人の日本食 [義母とのお別れ 2023年12月]

今日の写真は雪が降る前のこと。

まず、先日書いた相続放棄の手続きの日のこと。公証人との約束の時間が午後遅く、夕方にめぎ家近くの公園の中を通った。
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夕方にここに来ることは普段無いので、たまたま晴れててラッキー。
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氷はまだうっすら。
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手続きの話のところでコメントにドイツでは親族も相続するのかというのがあったので補足すると、ドイツでも普通遺産相続するのは配偶者と子供だけ。日本とおなじである。でも、配偶者が既になく、子どももいなかったり相続放棄したりしたら、次には親、兄弟、その子ども…と相続が回っていく。それは日本もドイツも同じ。で、叔母も従妹もその息子も、うちのドイツ人が相続放棄すると相続が回ってくるので、みんな一斉に放棄の手続きをしてしまったのだ。そうすれば、それ以上の親族はいないので、法定相続人が全くいないということで裁判所が片付けなどの手配にすぐに入れるからだ。相続人になってから6週間は放棄する権利を持つので、順番に放棄するのを待っていたら最長で18週間もかかり、その間家の片付けもされないまま放置される。放棄しためぎ家はもういくらかかろうと関係ないが、18週間も家を借りたままにしておくと家賃もかかるし、ずっとそのままだと想像するとこちらもいつまでも片付かない気分が続くし、片付ける義務を負う町(?もしかしたら国?)に費用もかさんで申し訳ないという気持ちがあって、みんなで早く手続したというわけである。

その後雪が降ってさらに冷え込んで氷が広がった話は昨日書いた通り。
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さて、今から10日ぐらい前のこの頃、ちょうどめぎのブログでは義母の亡くなってからの話を順番に書いていて、それを読んだめぎの友人たちが相次いでメールをくれたり電話をくれたりしていた。みんな色々心配してくれて、あれこれ優しい言葉を送ってくれて嬉しかったな…みなさまにもブログに温かいコメントやたくさんのniceを頂き、本当に勇気づけられた。この場をもって心から御礼申し上げたい。

その中の一人、デュッセルドルフに住んでいる友人が、ある日突然たくさんの料理を届けてくれた。一日ではとても食べきれないほどたくさんで、めぎ家は一週間ほどかけて有難く少しずつ頂いた。まず、お寿司各種とほうれん草のピーナッツ和え(だと思う)。これはまず初日の夕飯とし、食べきれなかった分は次の日のお昼になった。お味噌汁も持ってきてくれたのだが、それは写し忘れ。
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それから大量に作って持ってきてくれた餃子。かつて義母が遊びに来たときに餃子を作ってくれた友人で、その時のことを思い出して作ってくれたのだ。夕食2回分になった。
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焼いたのがめぎなのであまり綺麗ではないが、中身はちょっと大きめにニンニクがごろんと入っていて、強烈に美味しかった。ゴマとかネギとかの入ったたれも作ってきてくれて、至れり尽くせりで感動的に美味しかった。
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最後にもう一品、春雨サラダかな…ああこれぞ日本の味だね~とうちのドイツ人が懐かしい顔をしながら食べていた。たぶん中華味と言った方が近いと思うのだが、でもうちのドイツ人がこういう味付けを食べたことがあるのは日本なのだ。(中国では食べたことがないという。)ものすごく喜んで味わっていた。
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以前も書いたように、この頃うちのドイツ人はあまり食欲がなかったし、めぎも疲れてて料理するのが大変だったので、これには本当に助けられた。二人で感動しながら久々に食べることを楽しんだ。持つべきものは友人なんだなぁ…彼女の方は、かつて自分の方がめぎたちにお世話になったから、と言ってくれたが、めぎよりずっと若いとはいえ今は小学生の子どももいて仕事もしてて、自分の家の家事も料理もあるのにこんなにたくさん作ってわざわざ出かけてめぎ家までもって来てくれるというのは、本当に手間がかかったことだろう。ありがとう。涙が出るほど嬉しかったよ。
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