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家族団欒の夜 [2023年夏 日本]

今日は今年(2023年)夏の日本でのお話を。

実家での2回目の夜。この日もめぎの希望に合わせてくれてお刺身と生魚のカルパッチョがメイン。ご飯もウナギ混ぜご飯。
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デパートで買ってきた出来合いの串焼きも並んでいた。こういうのが日本ってホント充実しているわねぇ。
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そして揚げ茄子などの煮びたしも並んでいた。これはめぎにとって母の味。嬉しかった。
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ナスなどの野菜を揚げて煮びたしにすることはドイツでもできるけど、ナスは日本の小茄子と全然違う大ナスで味も食感もまるで違うし、シシトウも日本食材店にでも行かないと買えないし、そもそも揚げ物をして出汁を作って…というところまではとてもじゃないが料理嫌いのめぎはやりたくなくて、ドイツに来てから自分で作ったことは一度もない。大好物だったお刺身も含め、和食はもちろん大好きでドイツ暮らしで失ったものの筆頭にあげられるが、無きゃ無くても生きていけるし、めぎにとってはそれより重要なものがドイツにあったということなのだろう。

この日の飲み物はイタリアの赤ワインだった。
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それは正直なところめぎ的にはいつでも飲めるのでわざわざ日本で飲まなくてもいいのだが、母はきっとお気に入りのかとっておきのを家族みんなで飲みたかったのだろう。そういう気持ちはとてもよくわかるし、その気持ちが嬉しかった。一週間ぶりのヨーロッパの味。うん、この味が今めぎが属しているところの味。このワインが、今回の日本旅行の全ての食事の中で最も慣れている味だった。ある意味、凄いことだわね…
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その他、アサリのワイン蒸しもあったし…
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フルーツとチーズとサラミなどもあった。チーズやサラミやオリーブはヨーロッパにもあるものだけど、日本で作られたこれらの味はやはりちょっと違う。日本の食べ物だなあと感じた。キウイも、こういう甘く大きく柔らかいのはドイツでお目にかかったことがない。
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家族団欒とタイトルをつけたが、この「家族」にはめぎの夫も妹の夫も参加しておらず、実家の家族団欒であって、両親にとっても子供の頃のめぎたちにとってもかつて約20~25年ぐらいこの4人が家族だったんだよな…この夜はその当時に戻ったような束の間の懐かしの家族団欒だった、ということに改めて気づく。両親だってかつては自分の親の家族に属していたのが、めぎや妹が生まれていつしか自分の家族は夫または妻と娘2人となり、親も兄弟もその次に続くものになったのだろうと思う。そして今は、めぎにとって家族と言えばうちのドイツ人だし、妹にとっても彼女の夫のはずだ(そうなのかどうかは聞いてないので知らないけど)。その少なくともめぎにとっては一番の家族である、でもここでは「外様」の夫たちを除いた家族の集いは、ある意味両親への一番のプレゼントだったかもしれない。めぎもその一夜の家族の団欒を心ゆくまで楽しんだ。
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