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ケーテンでバッハゆかりの場所を訪ねる [ドイツ(主に東部) 2017年夏]

今日は2017年夏のドイツ東部ケーテンという町でのお話を。

ザルツブルクからレーゲンスブルクを経てヴィッテンベルクにちらっと寄って、この日の宿泊先ケーテンに着いためぎたち。ケーテンという町に来たのは、バッハゆかりの地を訪ねるため。
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↑この銅像の辺りにバッハが住んでいた2つ目の家だという建物があるが、そこは現在老人ホームで公開されていない。1つ目の家は今はない。



バッハが通ったわけではないが、バッハの名前を冠した学校もあった。
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そして、目指すところにやってきた。
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美しい公園になっている城跡である。
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ここの宮廷学長だったバッハは、ここでブランデンブルク協奏曲を作曲したと言われている。めぎは子供のころヤマハで作曲を習っていた時、たしか小学校4年生ぐらいの頃なのだが(つまり夏に札幌で訪ねた小学校の先生が担任だった頃なのだが)、その時の作曲の先生にこのブランデンブルク協奏曲の5番を習い、グループレッスンでみんなで各パートを分担してエレクトーンで弾いたりして、非常に勉強になった。今でもそのスコアを大事に持っている。その思い出の曲の場所を見てみたかったのだ。
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ちなみにうちのドイツ人も高校生の頃ブランデンブルク協奏曲に嵌り、大学生になってから↑2つ上の写真の絵がジャケットになったレコードを買ってそれを何十回も聞いたそうで、その絵の中の城を訪ねてとても嬉しそうだった。

整備すれば観光地になるかな、とケーテン市もやっと気がついたのか…
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改修工事中だった。
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実はここ、もっと以前にも一度訪れている。当時のここは、あちこち壊れたまま忘れられた感じになっていた。その時は移動中でほんの1時間ほどの散策だったので、もう一度ゆっくり訪ねてみようとやってきたのだ。工事中だからか、夏の観光シーズンなのにほとんど誰もいなかった。
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今はここを舞台にバッハのコンサートなどが開かれ、それが時折日本のNHKプレミアムシアターの番組でも紹介されているようだから、工事は終わったのかも知れないわね。このときは中に入れなかったが、今はどうなのかな。人がよく来るようになったかしら。

誰もいないバッハゆかりの場所、このとき独り占めできてよかった…
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それから少し、思いを馳せながら公園を散策。
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バッハは1717年から1723年までこのケーテンで宮廷学長を務めたが、ケーテン候の妃が音楽嫌いで楽団が縮小されたため、ライプチヒに移った。そんなことがなければライプチヒはバッハで有名にはなれなかったし、このケーテンがバッハの町になっていたのだろうから、歴史って面白いわね。
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木漏れ日が美しかった。バッハのいた頃にもこういう日があったのだろうな。誰もいないので、時が止まったかのようだった。
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これでこの敷地を後にした。
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