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タリンの食事の話1 [エストニア]

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現在8月後半のエストニア旅行記を連載中。今日は滞在中の食事の話を、一日の風景を取り混ぜながら。

朝食は全く写さなかった。仕事先が手配してくれた宿泊先の大型ホテル(リネンなどはとても清潔)のビュッフェスタイルで、スクランブルエッグやサラダやフルーツや・・・と一通りあったけど、どれも特に美味しくはなかったし、人がいっぱいでざわざわしていていい雰囲気でもなかった。コーヒーもまずかったし、オレンジジュースは生じゃないし、ソーセージは乾ききってたし、パンもぼそぼそだし、毎日トマトジュースにゆで卵とヨーグルトとフルーツを食べていた。唯一まあまあだったのは白い豆をトマト味に似たものだったけど、毎日食べてたら最後には飽きちゃった。

毎朝、外に出るとホテル近くのこのロシア教会が目に入る。
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お昼もあまり写していない。下の写真は、タリン到着初日にはすぐに町の散歩に出かけ、途中で昼食をとったときのもの。注文するとナイフやフォーク、塩・胡椒などと一緒にパンの入ったこんな箱が出された。レストランで出されたエストニアのパンは概してあまり美味しくなかった。どこかで出てきた甘い黒パンが美味しかったのだけど、それは残念ながら写真に収めていない。
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めぎはたしかニシンのエストニア風ソース。塩漬けニシンが三色のソースまみれになって出てきた。味はまあまあというか、別に悪くはないが良くもない。昼ビールが美味しかった♪
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うちのドイツ人はトンカツのエストニア風というのを食べたけど、これまた良くも悪くもなく、という感じだったそうだ。ボリュームはドイツと同じ感じね。
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連日暑かったので、午後5時頃に夕方の散歩と夕食に出かける前にちょっと一杯飲んだりした。これは洋梨のシードル。エストニアでは色々なフルーツ風味のシードルが人気なのだとか。バーにもビールの注ぎ口と並んでシードルの注ぎ口があった。グラスに量のメモリがついているのは、ドイツの伝統を引き継いでいるからだろうか。
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さて、夕方になって教会の鐘が鳴り終わってこのドアが閉められる頃、いそいそとお出かけ。
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緯度が高くて明るい時間が長く、夕方の散歩はまだ日が高くて楽しかった。さて、そろそろ夕食にいたしましょ。ここはガイドブックにものっているエストニア料理の店。入り口は小さくて、地下へ入っていく感じ。
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中から入り口を見上げると、ほら、穴蔵みたいでしょ。
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地下室にできたレストランは、なんとなく、タリンに17世紀のスウェーデン支配下の時代に作られたという地下の秘密通路を連想させる雰囲気があった。いや、ここはただの地下室に過ぎないのだけど、なんとなく圧迫感があって。こうして写真だけ見ると雰囲気あって素敵だけど。飲んでいるのはビール。泡が無くて、ビールに見えないわねえ。
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ここで最初に食べたのはコンソメのような透き通ったスープだが、特筆するほどのものではなく、メインのみご紹介。これはトナカイの煮込み。うちのドイツ人は確か豚肉のローストを食べていたような気がするのだけど、付け合わせは全く同じだわね。トナカイはベリー系の甘酸っぱい味のソースで煮てある。味はまあまあ。
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食べ終わると空が素敵な深い青色だった。
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これはどちらも旧市庁舎の上。
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夕食後、旧市庁舎のある広場近くのこのカフェに寄るのが日課だった。Revalというのはタリンのドイツ語名。
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そこでうちのドイツ人は毎回エスプレッソとヴァナ・タリン・クレームというリキュールを。めぎはリキュールはヴァナ・タリン(透き通ったオーソドックスのもの)を、それ以外はその日の気分でエスプレッソだったりそれにミルクを入れてもらったりミントティーにしたり。
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こんな夕焼けを見ながらまったりと。
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反対側にはこんな昔の商人の建物が見えた。胡椒を商っていたのね。
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こうして優雅な時を過ごしてホテルへそぞろ歩き。9時半くらいだったと思うのだけど、8月終わり頃の夜9時半でもこんな空。北欧の夏は明るくていいわねえ。
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♪ おまけ1 ♪

もう一つ、「めぎはいまここ」でご紹介したレストランも、この近く。ガイドブックにも載っているここ。
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世界遺産の旧市街を持つ中世の町タリンを意識した、中世風のレストラン。エストニア語・フィンランド語、英語、ドイツ語・・・等々のメニューが作られているバリバリコテコテの観光客向けの店。日本語はまだ無かったけど。これはドイツ語版。
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「可愛いドイツ語」を話す若い可愛いウエイトレスさんお勧めの「中世風」ワイン。この二つの表現にいっぱい質問のコメントがありましたねえ。まず、「可愛いドイツ語」とは、外国人ならではの典型的な間違いをするドイツ語のこと。その間違い方が可愛くて。ドイツから来たドイツ人と、ドイツ語を話す外国人を前に、喜んで一生懸命ドイツ語を話してくれて、親近感がわいためぎ。それから「中世風」ワインとは、中世にワインを酸化させないために色々工夫してスパイスを入れたらしいのをまねしたという感じ。味はGewürztraminerを甘くしたみたいな、スパイスの利いた甘いワインだった。それはそうと、このパンも美味しくなかったなあ・・・
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前菜に海のものと山のものを注文しためぎ家。山のものの中では、生ハムのような燻製と、豚の煮こごりのゼラチンと、プラムか何かのコンフィがとても美味しかった。海のものの方にはイクラがあったりスモークサーモンがあったりさらにスモークした鮭を焼いたものもあったりしたが、味がどれもかなり濃くて、塩気が強すぎて、これを食べきらないうちにすっかり飽きてしまった・・・
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それなのにめぎたちはメインも頼んじゃってて、それもあまり美味しいとは言えなかったから、かなり苦しかった。めぎが頼んだのはアラビアン味付けだという牛のフィレ肉。別に辛くはなかったけど。付け合わせの麦ご飯のようなのが一番美味しかった。
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この夕食が実は第一日目で、おのぼりめぎ家はタリンの観光客向けレストランの洗礼を受け、かなりげんなりした。特にワインは全くいただけなく、ここは葡萄が生産できない土地だからワインリストにもチリ産ワインばかりが並んでて、めぎ家はその後毎回ビールを頼むことにしたのだった。これはホテルに戻って寝る前に口直しに飲んだビール。
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ガイドブックに載っているレストランに行ったのはこの2回だけなんだけど、以上のようにどちらも玉砕。うーむ、情報なしに自分で見つけた方がいいかも。


♪ おまけ2 ♪

欧州では各国の一次リーグの他にチャンピオンズリーグが開幕!



サッカーというのは知れば知るほど目が離せなくなる。最初はもうかれこれ7~8年前、ドイツ・ナショナルチームの出る欧州選手権とか世界選手権のような国際試合からサッカーに惹かれ始めためぎだけど(予選から全て見るからそれだけでも一年中サッカーを見ているわけだけど)、だんだんと選手たちが所属するチームの普段の試合にも興味が出始め、本格的にブンデスリーガを毎週チェックするようになったのが2年前。すると、ブンデスリーガだけじゃなくてチャンピオンズリーグとかヨーロッパカップとかドイツカップとか、お目当てのチームが何やら他の試合にも忙しいことに気付き、この壮大な欧州のサッカートーナメントの仕組みをうちのドイツ人に説明してもらい(あまりにもいっぱいあって理解するまでに3時間くらいかかった)、なるほど~とようやく理解したのが1年前。今やめぎの生活は、いつなんの試合があるからその日は夜には予定を入れられない、とサッカー中心の毎日を送っている。

今年は栄えあるヨーロッパのチャンピオンズリーグにドイツから3チームが参加しており、グループリーグ初戦から是非是非見たかったのだけど、普通の地上波では放送されず。Skyというのにお金を払わないと見られない・・・でも、ラジオで実況中継があるので、昨夜めぎは夕食の後ラジオを90分間ヒヤリングマラソン。昨夜はまず、日本人カガワとめぎの愛するゲッツェちゃんが所属するドルトムントがイギリスのアーセナルと、あの懐かしきバラックが所属するレバークーゼンがバラックが怪我をするまで所属していたチェルシーと対戦。ね、それって、絶対に見たい試合だと思わない?これはドルトムントのゲッツェちゃん♡ 写真はDFVから。
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カガワが来た!ああ、惜しい!って感じのドイツの実況中継を聞きながら、ゴールできなくてもこんなに名前を呼ばれる日本人がドイツのサッカーチームにいて、栄えあるチャンピオンズリーグに出ているということに、めぎも何だか日本人としての誇りをくすぐられる。ドルトムントは今年どうもイマイチ調子悪くて、昨日もホームで1対1だった・・・むむむ。レバークーゼンはアウェイとは言え精彩無く、バラックも不発で0対2で負けちゃった。写真はRP-Onlineから。
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このブログがアップされた頃にはバイエルンの試合がある。今年絶好調のバイエルン。大好きだったノイアーもバイエルンに行ってからめぎ的にはもう魅力を感じられなくなっちゃったのだけど、めぎはマリオ・ゴメスが死ぬほどダイッキライなのだけど、ミュラーもシュヴァイニーもいるし、またラジオ聞いて応援しようかな(・・・と思ったら、バイエルンの試合はSkyだけじゃなくて地上波もある!全くバイエルンってこういうところにやっぱり力あるのねえ・・・)。写真はARDからで、先日の土曜日の7対0で勝ったゴール・パーティーみたいな試合後のノイアー。こんな風に勝てればいいね。
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Inatimy

写真ではどれも美味しそうに見えるんですけどねぇ・・・。
今の気分だと、トナカイの肉がいいな。
暮れゆく空の色がとても美しい夏の日。 いいなぁ。 旅したい。
by Inatimy (2011-09-15 03:41) 

krause

どれもおいしそうですね。特にエストニア風トンカツは、日本でも人気がでそうです。
by krause (2011-09-15 04:17) 

Baldhead1010

うーむ・・・やっぱりイギリスの料理が一番まずいのか・・・^^;
by Baldhead1010 (2011-09-15 04:40) 

ちばおハム

夕暮れが遅いんですね。
こんなにずっと明るいのに、ヨーロッパの国々では子どもを早く寝かせるとか。意識しているんでしょうね。
ふふ、サッカーの話をする時のめぎさんは興奮してますね!!
by ちばおハム (2011-09-15 04:54) 

manamana

クリスマスのトナカイしか思い浮かべられないのですが、
食べちゃうんですね。
by manamana (2011-09-15 06:51) 

ナツパパ

夕暮れのブルーの空が素敵ですね。
日本ではあっという間によるになってしまうけれど、そちらは長く続くのですね。
その雰囲気を愉しみながら、屋外でゆっくり...これは良いなあ。
by ナツパパ (2011-09-15 08:36) 

塩

いつもいつも精力的な撮影と、豊富なご説明に敬意/表しながら拝見させていただいてます。私なりに大いに勉強させてもらっているのもありがたいことです。
by (2011-09-15 09:49) 

夢空

そうそう、ガイドブックは・・・どうでしょう~。
東京で、あんまり疲れたので、地下鉄の駅を出たところの
天ぷらがメインのお店にーで昼食を・・・。
ここの天ぷらがめちゃめちゃ美味しくて(^_^)
翌日も、わざわざそのお店まで行ってランチしました☆
関西風の天ぷらとはまた違って、サクサクでした♪
by 夢空 (2011-09-15 11:44) 

wakatate

エストニア旅行。タリンの街全体が綺麗ですね、
レストランのテーブル、天然木材の板素朴で好きですね。
by wakatate (2011-09-15 12:47) 

luces

テラスのテーブルとかレストランとか雰囲気はとても良いのに
残念でしたね。
最初に出てきたパンとスパイスの入った箱が可愛らしいと思います。
by luces (2011-09-15 12:54) 

マリエ

写真が上手に撮れているせいかとっても美味しそうに見えます。
エストニアステキな所でしたぁ(^^ )ルン♪
by マリエ (2011-09-15 13:01) 

mimimomo

何処へ旅をしても、わたくしはあまり食事にこだわらない方ですが、
それでも雰囲気は大事ですね~ それにあまり不味いのも・・・困りもの。
同じホテルにずっとご滞在だったのかしら。
by mimimomo (2011-09-15 13:43) 

くっさん。

景色・料理・ホテル・人って、旅行の大切な要素ですね。
不味い料理も、後で思い出すと笑える思い出ですよね(^^)
まあまあでもトナカイ料理って興味が沸きました。
by くっさん。 (2011-09-15 13:57) 

ゆゆ

見た感じはどれも美味しそうなんだけどなぁ。
お腹すいた・・・
by ゆゆ (2011-09-15 16:01) 

たいちさん

シードル(リンゴ酒)いえば、フランクフルトが有名ですよね。まだ賞味したことないので、機会あれば飲みたいですね。
by たいちさん (2011-09-15 17:12) 

miffy

ガイドブックに載っているレストランは本当に美味しいかイマイチかのどちらかですね。
見た目は美味しそうなのにな〜
by miffy (2011-09-15 20:09) 

HIROMI

せめてパンだけでも美味しかったらよかったのに。なんだかパンはぼそぼそした感じですね。
by HIROMI (2011-09-15 23:34) 

あかえび

昼ビールの響きが良いなぁ(^。^)

サッカーの話は読んでいたらサッカー観戦に行きたくなりました。
スタジアムに飲むビールが目的だったりするんですが・・・^^;
by あかえび (2011-09-16 15:00) 

いさ

タリンも中世の雰囲気が漂っている感じで素敵ですね。
いつかドイツを網羅出来る時がきたら行ってみたいです♪
バラック画像、ありがとうございます~~♪
久しぶりに見れて感激~~♪♪
by いさ (2011-09-16 22:04) 

もんとれ

ふっふっふ。毎度おまけが面白い。フットボールのこと、全然分からなくてごめんね。でもめぎちゃんはドイツに生きてる人なんだなぁって、ここが一番実感することなのよ。

>めぎはマリオ・ゴメスが死ぬほどダイッキライなの
もうおっかしくておかしくて。三年くらい前のこの時期は、ドイツ人さんの一喜一憂をふーんと見てためぎちゃんスタンスがまだ記憶に(笑)。

>これまた良くも悪くもなく
そう読むと、メルヘンな彩りの皿が一気にダルっと見えたり、しょっぱく映るから面白い。明日は麦ご飯と黒オリーブを鍋でお焦げ気味に炊いてみるわ。めぎちゃんブログはいろいろ触発してくれる。
へー、タリンて和食と同じに、ガルニが手前にくるのねとドイツ人さんのほうを見たら、たんに給仕が気にしてないだけなのね。はは。
by もんとれ (2011-09-21 03:51) 

ネム

かわいいドイツ語に納得です。(今さら読んですみません。)
美味しそうにみえるけど、、、なんですねぇ。
でも、雰囲気はすごく素敵です♪
by ネム (2011-09-24 06:54)