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ワイン畑の風景 [プファルツ地方]

現在、10月中旬のプファルツ地方のお話を連載中。

ワイン畑の地帯をウロウロして、うまく被写体になりそうな場所を探す・・・あ、ここ良いかも、と思ったらアッシー君ことうちのドイツ人に車を止めてもらって撮影。
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ちょっと高台からワイン畑のうねりを見下ろせるような場所を探していたのだが、なかなか見つからなかった。
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良い被写体を探すのって、一日じゃ難しいわねえ。
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↑上の3枚は望遠で。広角で撮るとこんなところ。これが1枚目の場所で・・・
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これが2枚めと3枚目の場所。
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うちのドイツ人、昔はめぎが写真を撮っている間タバコを吸って待っていたのだが、今はすることがない(禁煙してからもう1年11ヶ月くらいで、その間本当に一回も吸っていない)。ここではたまたまクルミを見つけて、夢中で集めていた。
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一冬分くらいのクルミを集めて大満足の様子だった。
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撮影: D600 + 70-200mm(F4), Coolpix A
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羽を買って帰宅 [プファルツ地方]

10月中旬のプファルツ地方のお話は本日最終回。

写したのは前日の夕方だが、一泊して帰途に付く前にここでお買い物。
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場所はAppenhofenという村だったと思う。先日ご紹介した安いハイムという村のすぐそば。ここでの買い物の目的は、試しに赤と白のワインを一本ずつと、この一週間後に控えていたハンブルク行きに備え、友人夫婦にお土産のスパークリングワインを購入、そして・・・
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これである。
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↑これは白い羽と赤いざわざわの直売。デュッセルドルフではお洒落に瓶に入って売られているが、こういう買い方をしてみたかったのだ。ここには3リットルと5リットル用の容器が置かれていて、どっちがいい?と聞かれて、危うく5リットル!と言いそうになったが、赤も白も買いたかったので、そして、これは思いっきり生物なので5リットルも買ったら飲み切る頃には美味しくなくなるかもと思い、3リットルずつにした。白をほとんど飲みきった頃に写したものだが、これがその容器。
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知らない方のために一応書くが、これはワイン醸造の最初の段階の発酵中の葡萄液で、つまり酵母が生きている状態。酵母は葡萄液の甘い糖分を一生懸命分解して二酸化炭素を吐き出しているところなので、容器の口を締めると容器が膨張し、下手すると破裂する。帰宅中に漏れないように少し口を締めたのだが、デュッセルドルフに到着したときは、容器がまっすぐ立たないほど膨張していて、口をちょこっと緩めるとプシュ~~となった。こわいこわい・・・その後は冷蔵庫に保管したので発酵の進度が遅くなったが、それでもこの3週間に味がどんどん変わっていった。その味の進化を毎日舌で感じるのもこの白い羽ちゃんの面白さ。白ワイン用の発酵中葡萄液はFederweißer(フェーダーヴァイサー)といい、訳すと白い羽。赤ワイン用のはRoter Sauser(ローターザウザー)といい、訳すと赤いざわざわ。味が羽のようにざわざわ飛び回っているイメージ。と言ってもただNeuer Wein(新しいワイン)と呼ぶ地方も多いようだし、同じドイツ語圏でもオーストリアではSturm(嵐)。うんうん、嵐っていう感じもするのよねえ。こんなふうにどぶろくみたいに濁っていた。
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これを毎晩楽しむ贅沢をこの一ヶ月存分に楽しんだ。赤いざわざわの方が若かったのでまだ手を付けずに置いてあって、もうしばらく楽しめそう。
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赤ワインも早々に頂いた。でもこれはドイツワインらしくめぎにはちょっと薄い感じ。この繊細さが好きという人もいるが、めぎはもっと太陽いっぱい浴びて男性的なスペインやイタリアのワインの方が好き。
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そうそう、最初にご紹介した直売店では、ワイン用のブドウも売られていた。粒は小さくて種もあるけれど、これが巨峰みたいに甘くてめぎは大好き。日本の種無しに品種改良したのと違って、種があるのは本物の味というか、生殖機能を備えた生きている味という気がする。
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欲しかったものを買って大満足で帰宅。これにてプファルツ地方旅行記はおしまい。
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撮影: Coolpix A, Huawei p20 pro, D600 + Voigtländer 40mm(F2)
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