黒海の朝 [ルーマニア・ドブロジャ地方・観光編]
Lieber Cornelis, herzlichen Glückwunsch zum Geburtstag!
(コルネリスさん、誕生日おめでとう・・・今日はめぎとうちのドイツ人の友人で、タイ在住のオランダ人の72回目の誕生日。彼は、以前にも書いたが、日本語が分からないのにめぎのブログを毎日見てヨーロッパを懐かしんでいるのだとか。)
黒海のリゾートで一夜明け、翌朝は素晴らしい天気だった。
お風呂場から見えるこの雑然とした景色も、朝の光を浴びるとすごく綺麗。
あ、もう散歩している人が。めぎも行こうっと♪
野良さん、おはよ♪
鳥さん、おはよ♪
鳥さんたち、もうこんなに散歩したのね。
くらげさん、おはよ♪
気持ちいい~~~~♪
ああ、海っていいなあ。
振り返るとこんな感じ。
あら、ちょっと雲が。
今日は結構な波ですねえ。
波って、いくら見ていても飽きない・・・
そろそろブカレストへ戻らなきゃ。黒海、さようなら。
ブカレストへ [ルーマニア・ドブロジャ地方・観光編]
長閑なドブロジャ地方に別れを告げて・・・
ひたすら西へ進むと・・・
ルーマニアの首都・ブカレスト。目指す建物が見えてきた。
そう、国民の館。
これは、故チャウシェスク大統領が建てた巨大な宮殿。世界中の官庁や宮殿などの建物の中で、アメリカ国防省ペンタゴンに次ぐ大きさだとか。部屋数は3107、約1500億円かかったらしい。ルーマニアの端っこではあんなに貧しい人たちがいるのに。現在は、各政党のオフィスや国際会議、コンサートなどに使われているそうだ。
駐車場らしきこの広場の広さから、この大きさが少しは伝わるかしら。
ここへ延びる大通りは4㎞も。
旧市街の史跡を取り壊してシャンゼリゼを模倣して作られたというこの大通りは、見かけが非常に豪華。
こんなおねえさんたちが歩いていたり。(頭切れちゃったけど)
これだけ見ると、ベルリンと大差ない感じ。でも、現実は、日曜日だというのに人通りが非常に少なく、閑散としていてゴーストタウンのようだった。
それにしても新しい綺麗な車は多いし、建物もそこそこ綺麗な中心部。首都だけ見てルーマニアの現状を推し量ることは全くできないなあ、とつくづく。
ルーマニアのお話は、次回が最終回。
ブカレストで旅の最後に見たもの [ルーマニア・ドブロジャ地方・観光編]
国民の館以外に観光の目的がなかっためぎたちは、飛行機の時間までブカレストをちょっとドライブ。
こういうおうちに住んでいるのね。
5月でも30℃以上だったこの日、人々は軽装だった。
ブカレストは電線がいっぱい。
主な企業も進出済み。(フロントガラス越しなのでゴースト付き)
タクシーは鮮やかな黄色。
最後に、街角の適当なカフェでお昼を。
食べたのはオムレツ。上にかかっている白いのはヒツジのチーズ。赤いのはパプリカ。
ルーマニアのオレンジジュースは常に生ジュースでとても美味しかった。
食べているときに、物乞いの少年がやってきた。めぎたちは、一瞬迷ったけれど、スリかも知れないと思って何もあげなかった。でも、その少年の、飢えたように羨ましそうにオムレツを見た目を、うちのドイツ人は忘れられないという。
めぎたちにとっては難なく払える値段のこの食事。大きくて食べきれないほどだったこのオムレツは中にキノコやベーコンなどの具も入っていて12レイ(=約4ユーロ=約540円)くらいだったと記憶している。あの少年は、12レイで3日間くらい食べられたのかも知れない。ほんのちょっとでもお金をあげるべきだったのか否か。
お金をあげても根本的にはなんの解決にもならない。本当にその少年を助けたかったら、究極を言えばドイツに連れ帰って育てるしかない。それができない以上は、何もせず、自力で奮起するのを促した方がいいのでは。ほんの少しの施しで満足するのは先進国の人間の驕りではないだろうか。
でも、たいした金持ちじゃなくても今日のパンの分くらいは援助できるのが先進国側の人間。それもしないであの少年が飢えている横で食べきれなくて残してしまうなんて・・・自力で奮起せよなどと言うのも先進国側の驕りかも。
人として、どちらが倫理的に正しいのだろう。あれから何度も繰り返しめぎとうちのドイツ人との間で議論したこの問題、我々にも答えは出ないのだが、みなさんはどうお考えになります?
そんな宿題を背負って、ブカレストを後にした。またそのうちに、きっとルーマニアに来よう。
これで5月22~24日のルーマニア・ドブロジャ地方の旅行記がお仕舞い。皆様の長いおつきあいに感謝。
♪ おまけ ♪
飛行機から見えたルーマニアのカルパチア山脈。いつか山の方にも行ってみたいなあ。