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電車の旅2 ザルツブルク→バイロイト [2021年夏 バイロイト・ザルツブルク音楽祭]

現在、2021年の音楽祭の話を連載中。今日は7月31日のザルツブルクからバイロイトまでの移動のお話を。

ザルツブルクで数日過ごした後、バイロイト音楽祭へ2泊の旅へ。バイロイトで使うものはうちのドイツ人に託してあったので、この日は荷物無しでの移動(しかもカメラも持たず、スマホのみ)で、楽々。この日の最初の写真は、ザルツブルクのモーツァルト生家の前で、朝6時24分の撮影。
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そこからすぐのところに中央駅行きのトロリーバスの停留所がある。6時33分のバスに乗る予定だった。電車は7時15分発で、中央駅まではトロリーバスで8分なので、時間的には次の53分でも間に合うのだが、新聞も買いたかったし、支度もできちゃったので早めに出た。
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で、1等なので中央駅のラウンジで一息。ラウンジと言っても飲み物しかなかったけど。それに、ここでもワクチン接種完了証明を見せ、座った席で登録もしなければならなかったけど。
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7時10分ごろ、ホームへ。今日は山の上がちゃんと見えるわ~
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明け方まで雨だったので、窓に水滴が。
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まだ「乗車するな」と書かれてるけど、駅員さんがこれだって言うので中で発車を待つ。
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7時15分よりちょっと経ってから発車したような記憶だが、23分にはもう次の駅に到着。そこはもうドイツ。乗り込もうと待っていた人たちがいたが、しばらくドアの前で待たされていた。
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と言うのは、国境警備隊の人が国境審査に乗り込んできたから。めぎの車両が一番後ろだったのだが、そのすぐそばのドアから乗り込んできて、すぐドアが閉まって中からも降りられないようになり、中の乗客を審査。ところが、1等のめぎの席のところには見向きもせず、乗り込むと2等の席の方へあっという間に移動していった…あれれ、パスポートとドイツ滞在許可証とワクチン接種完了証明の3点セットをせっかく手許に用意したのに、立ち止まるどころか一瞥さえしてくれないの…?

しばらくしてドアが開き、みんなが乗り込んできたのでああ審査は終わったんだな、と思った。すると、ずっと前の車両の方から国境警備隊の人たち数人に囲まれる形で明らかに有色人種である人がホームを歩いてきた。それには間に合わなかったが、通り過ぎていったその姿を映した。もうずっと向こうで、国境警備隊の人しか分からないけど。
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こういうとき、つくづく思うのだ。めぎは日本に生まれて本当にラッキーだったなあと。1等に乗れる財力もあるし、2等に乗ってたとしても、こういうとき、チェックされずに終わることも多いのだ。彼らが目をつけるのは色の濃い有色人種で、パスポートやチケットの有無やワクチン云々もチェックするのだろうが、もっと重要な目的はやはり難民なのだろうと思う。

それからガラガラの電車に2時間近く乗ってミュンヘンに到着。上記の国境審査のため10分ほど遅れたが、乗換には余裕があった。田舎の景色から急に雑踏へ。
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そして無事にICEに乗って、ニュルンベルクへ。1時間半の旅。ここもガラ空き。
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チケット確認に来た車掌さん。ICEでは人との接触をできるだけ避けるために電車内でオンラインでチケット確認登録ができるようになっているのだが、この日はちょっとそのシステムの調子が悪いらしく繋がらないままでいたら、結局車掌さんがやってきた。
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さて、このICEがなぜだか遅れ、最後の最後にニュルンベルクからバイロイト行の電車には全く間に合わなかった。で、40分ぐらい後の次の電車に乗ってバイロイトへ。
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うちのドイツ人は既にバイロイトに到着していたのだが、40分ほど待つ間にチェックインしたり行きたいと思っていた肉屋さんが潰れているのを発見したりなど、それなりに忙しかったようだ。で、13時近くにめぎ到着。6時半から13時まで、6時間半の旅となった。この日の公演は18時からだったので、一緒にレストランで食事を楽しみ、ちょっと休むこともできたのが良かった。この地図はバイロイト音楽祭の祝祭劇場。



↑この地図の「ー」を8回押すと、左にフランクフルトが、右にチェコのプラハが見えてきて、バイロイトはそのちょうど中間にある。バイロイトって、ドイツ的にはもうほとんどチェコとの国境の辺り、つまり辺境にあるのだ。それからもう一回「ー」を押すと、ザルツブルクとデュッセルドルフやケルンも見えてくる。位置関係がお分かりいただけるかな。

やってみて思ったけど、やっぱりバイロイトとザルツブルクを行ったり来たりするのはめんどくさいわ~時間かかり過ぎというか、遠すぎ。行きにバイロイトによってそれからザルツブルク入り、みたいなことはまたやってもいいけど、行ったり来たりはもう二度としないだろうな。まあよっぽど見たいものが無い限りはね。
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そして2日間、さまよえるオランダ人とマイスタージンガーを見たのだった。
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Baldhead1010

そういえば、ガルミッシュ・パルテンキルヘンからミュンヘンの帰りの電車の中で、改札に来た車掌さんに切符を見せる前、「aus japan!!」と言われたような。
こちらは一言もしゃべってないのに、雰囲気で中国人や韓国人と見分けが付くのだろうか?
by Baldhead1010 (2021-08-24 03:56) 

めぎ

>Baldhead1010さま
見分け、かなりつきますよ。
身振りとか、服装とか、やっぱり違うんで。
毎日人々を相手にしている車掌さんならきっと慣れているんでしょうね。
by めぎ (2021-08-24 04:14) 

mm

見分けつく?すごい! わたくしはしゃべらないと分からないです(ーー
あっち行ったりこっち行ったり凄い旅ですね。日本の電車って正確ですが、ヨーロッパは(日本以外の国はどこも?)必ずしも正確には走らないですよね^^
by mm (2021-08-24 06:48) 

Inatimy

6時間半・・・気が遠くなりそうな時間です^^;。
しかも5日間の間に、5時間〜6時間半の列車の旅を3回も・・・気力・体力素晴らしい。
by Inatimy (2021-08-24 06:49) 

YAP

バイロイトの位置がよくわかりました。
新型コロナの確認システムも、あちこちで充実してるんですね。
日本がこういうのがうまく作れない、運用できないとはねえ。
by YAP (2021-08-24 08:26) 

(。・_・。)2k

ドイツの電車 お洒落ですよね
機能的に見えます

by (。・_・。)2k (2021-08-24 10:35) 

miffy

6時間半の移動、誰かと一緒なら我慢できるけど一人では嫌だな~
by miffy (2021-08-24 23:31)