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乗り物からあれこれ [文化の違い]

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今日は6月に撮り溜めた乗り物の写真からあれこれ書こうと思うのだが・・・
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乗り物と言っても、そう言えば電車やトラムやバスなどは写してないので、その手のお話ではない。

車のことでもない。
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まあ、車といえば、そういえば日本のJAFに当たるドイツのADACにお世話になっている夫婦の様子なんかを写してはあったのだが。
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そうではなくて、こちらの車から浮かぶお話を。
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↑ある平日の昼下がり、乳母車を押している若いお母さんがいた。そういう光景なら日本でも極めて普通だろうと思う。

しかし、こういう光景は珍しいのではと思う。
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上も下も、年齢の差はあるがどちらも父親と思われる。お母さんの姿は見当たらない。早くも離婚した家庭かも知れないが、恐らく父親が育児休暇をとっている例であろうと思う。
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ドイツでは父親が育児休暇をとることがとても多い。たいてい半年から中には一年、母親の職場復帰と同時に父親が休暇に入る。それが出世に響くといった心配も、特に無いようである。

だからいつも行くマルクト市場でも、子連れのお父さんをよく見かける。こんな乳母車もある。
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さらに、子どものいる人は、必ずしも社会人とは限らない。
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上と下の写真は大学構内で写したもの。学生でも子どものいる人は結構多い。別の言い方をすれば、高校を卒業してすぐ大学に進む人ばかりではなく、一度社会人をしてから大学に来る人も多い。ドイツには入試が無く、高校卒業時の卒業試験の成績で大学に入るため、それは一生有効で、定年してから大学に入ることだってできる。実際、そういう人も全くもって珍しくない。
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ついでに言えば、ドイツには新卒制度もないので、大学在学中に子育てで休学したり、単位が取り切れなくて卒業するまで規定以上の時間がかかっても、それが就職に不利になると言うこともない(留年したことをネガティブに見ることもなく、時間をかけてでも卒業したということが評価される)。もともとドイツの就職というのは、どの専門の卒業かと言うことと、その専門の職業実習も終えているかと言うことが必要で、在学中に半年~年単位の職業研修もしているのがほとんどで、つまり規定の時間内に卒業することはほとんど無いのだ。

若い学生さんたち、これからどんな人生が待っているのかな。それにしても、サドル高いわね。
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撮影: Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)
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Baldhead1010

被写体を考える・・・いろんな物が見えてきますね。
by Baldhead1010 (2016-07-02 04:53) 

stellaria

入試がないっていいですね〜。日本では社会に出てから再び大学に入ろうと思っても、入試がすごく高いハードルになって、諦めている人が多いことでしょう…。男性が育児休業をたっぷり取れるのもいいな。子どもが小さい時期にじっくりつきあえるって貴重ですよね。
by stellaria (2016-07-02 05:15) 

Inatimy

子供ができた後、週休2日から、週休3日に変更して働いてる人もいます^^。
その点、融通がきいていいですよね。
by Inatimy (2016-07-02 05:55) 

ナツパパ

我が国を見て、これはもう社会の違いとしかいいようがないのかも。
でも...できれば、そういう方向に行って欲しいものです。
今は、0歳児保育があたりまえになりつつあって、それもちょっとなあ、と思いますし。

みんなで一緒にがんばろう、は、農耕社会の影響では、と個人的には思います。
職能や個人の能力が評価されるのはいいですね。
by ナツパパ (2016-07-02 10:31) 

mimimomo

最近日本も少しずつ変わってきましたね。子育てするお父さんもたまに見かけます^^
就職も昔のようにしがらみも無くなってきているようですが・・・
それでもまだまだです。もっといろんな場面で自由度が増すといいですが。
by mimimomo (2016-07-02 11:40) 

Bonheur

うちの職場でもここ数年、長期間の育休を取るお父さんがちらほら出始めました。出世に響くのでは、という見方もありますが、最近は、出世なんかよりも、ある程度仕事は頑張りつつも自身の人生を楽しみたい、という個人の考え方が20代~40代には割と強くなってきて、それが育休取得の追い風になっているようにも感じます。勤務時間を短縮して頑張るパパも多くなっています。明らかに自分が子供のころの父の世代とは異なっているなあと感じます。
by Bonheur (2016-07-02 12:22) 

engrid

社会の仕組み、意識が違うとしか、、
これからどうなっていくのかな
育児を担うのは、二人で、その感覚はしっかり根付いて欲しいです
見栄とカッコばかりでなくね
by engrid (2016-07-02 17:53) 

YAP

ADAC !!
ドイツの3ヶ月出張中、スイスに行ったときに国際免許をなくしてしまいました。
そのまま放置という手もあったんですが(所詮は日本の免許の翻訳という位置づけなので)、冬を迎えるにあたり、ウインタータイヤ装着のクルマにレンタカーを変えてもらわなければならなかったので、自腹で日本の免許の翻訳をしてもらいました。
出張記を書いていたときは、それは記事にしなかったのですが、今から思うとネタになりますね。
by YAP (2016-07-02 22:19) 

momo

横浜のこの辺りでは、休日に限らず平日に若いパパが
ベビーカー押してお子さんと二人連れとか、
見かけることが昔より増えました。
もっとも、短い時間ではあるのでしょうが、
ちょっとでも子どもから離れて自分をリフレッシュ出来る時間があると
ママも日々頑張れますね♪
構内で撮られた2台の自転車がお洒落ですね~!欲しいーー♪
by momo (2016-07-03 10:16) 

テリー

日本でも、男性が育児休暇をとる人が出てきました。
10年くらい前に、まだ、現役の頃、部下の男性が、育児休暇をとりたいと申請してました。
認めましたが、上司の私を批判する人も、いました。
本人には、同僚などから、もっと、批判はあったと思います。
今は、もっと、取りやすくなってきていると思います。
by テリー (2016-07-03 10:47)