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フィアカー [ザルツブルク]

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現在、夏のザルツブルクの話を連載中。

昨日の話からちょっと時間が遡るが、レジデンツやギャラリーを見学していたとき、所々で外の景色を見下ろすことができた。こちらはドーム広場、大聖堂のファサード部分。
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ファサードの前に木でできた舞台があるのは、このドーム広場がザルツブルク音楽祭の演劇イェーダーマンの上演場所だから。今から95年前の8月22日、ここでホフマンスタール劇作、マックス・ラインハルト演出のイェーダーマンが上演されたのがザルツブルク音楽祭の始まりで、それ以来ずっと上演され続けているという(しかも、2015年の場合6週間に14回も上演され、ほとんど売り切れの人気演目である)。今回めぎはうちのドイツ人と滞在の終わり頃に見に行ったのだが、特に地元の人に愛されているのがよく分かった。演出はもちろん当時と違うが、想像以上に面白く、めぎ的にはなかなかよかった。その話はまたいずれ・・・18日間の滞在の2日目の話も未だ終わらないのだから、いったいいつその話が書けるか全く分からないけれど。この調子じゃ11月頃かしらねえ。

席は既に取ってあるので、めぎはどこに座るか分かっている・・・あそこに座って見るんだわ。当日晴れるといいなあ・・・と思いながらここを見下ろした。(雨天の場合は祝祭劇場で上演される。)
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大聖堂のファサードの向こうには城塞が見えた。
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また、しばらく見学するとパノラマテラスというところに出て、別の場所を見下ろすことができた。ここはレジデンツ広場。右の奥にはモーツァルト広場も見えている。
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白い建物は新レジデンツとグロッケンシュピール。オルゴールみたいな鐘のこと。この鐘の建物も鐘の音もサウンドオブミュージックに出てきたわね。
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レジデンツ広場には、フィアカーがたくさん待機。
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ひっきりなしにお客さんを乗せて出て行き、戻ってくる。人気なのね。自転車の前に二人乗りの車が着いた乗り物も見える。
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ここからは別の日の別の時間。待機中のフィアカー。お馬さんも御者さんも、暑いのにお疲れ様。
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観光シーズン真っ只中のザルツブルク、旧市街を歩いているとひっきりなしにフィアカーに出会う。
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サウンドオブミュージックでもフィアカーに乗っているシーンがあるわよね。あのドレミの歌のところ、町を知った今もう一度見てみると、どれほど細切れにあちこち別なところで撮ったかがよく分かる。これはあそこ、これはあの辺、と自分が知っている場所が思い出されるのがとても楽しい。
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乗っている人の国籍は様々で、御者さんは英語で観光案内をしていた。(補足だが、先日のカタコンベの入口のところの犬連れの人たちも英語で話していた・・・つまり、ドイツ語圏の人ではなく、犬の躾もそれほど厳格ではないということである。ザルツブルクではドイツ語を話す人は基本的に地元の人で、だからカタコンベの見学に犬を連れてくるはずもないし、そもそもこんな繁忙期に町を見学などしないだろう。別の角度から言えば、ヨーロッパ内では犬連れで旅をする人が多く、犬の散歩を見かけてもそれが地元民とは限らない。)
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アジアの人も多かった。アラブの人も非常に多かった。
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フィアカーは優雅なイメージがするが、実はあちこちに糞が置き去りにされ、夏の暑さで臭い臭い・・・でも、地元の人は慣れているようで、気にする様子もなかった。
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というのも、意外とすぐにお片付けマンがやってくるから。
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常に巡回しているようだった。
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研修中、いつも休憩時間に座っていたこのカピーテル広場にも、隣のドーム広場からフィアカーが次々と通過していった。ちなみにここも、フィアカーがらみじゃないけどサウンドオブミュージックで一瞬写っている。当時と違うのは、向こうに見える建物の壁が塗り直されてちょっと印象が変わっていることと、広場に大きなスクリーンがあること。このスクリーンでは、毎晩何年か前の音楽祭のオペラやコンサートを無料で楽しめるようになっていた。これはスマホ撮影。
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フィアカーのすぐあとからお片付けマンもやってきた。これもスマホ撮影。
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そして、近くのここに糞を入れていった。
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そんなわけで、美しいザルツブルクの旧市街はちょっと馬糞の臭いも常に漂っている。ウィーンもそうよねえ・・・懐かしいな。めぎは確かアントワープでフィアカーに乗ったことがあるが、御者さんの説明はなかなか上手で楽しかった。ウィーンは乗ったことが無く、今回ザルツブルクでも乗らなかったが、暑すぎず寒すぎなければ一度乗ってみるのも面白いかも知れない。知っている町でも、何をどんな風に説明するか聞くのは興味深いものだ。ただねえ、一人で乗るのはやっぱりねえ。

それから、自転車に2人乗りが着いている乗り物も、結構人気のようでよく見かけた。暑そうだなあ・・・
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コンサートの終わったところにも待機してて、ドレスのお客さんを乗せる様子も見られた。ベンツなどに乗るより粋だわね。
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撮影: Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)、記事中断った2枚のみXperia Z1
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コレーギエン教会のコンサート [ザルツブルク]

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現在、夏のザルツブルクの話を連載中。

滞在2日目、朝は散歩と買い物、昼ビールを楽しんだあと、午後はパノラマミュージアム、聖ペーター教会と墓地とカタコンベ、大聖堂とドームクオーター(レジデンツとギャラリーと大聖堂博物館)を相次いで見学・・・一つ一つはゆっくりと時間をかけているとはいえ、めぎにしてはずいぶんたくさん見学した。5時にドームクオーターを追い出され、さて、どうしましょ。この日の音楽祭のコンサートは夜8時半から。まだ時間あるけど、疲れたし、そろそろ宿に帰ってシャワーを浴びて夕飯作って食べて・・・と思いながら宿に向かって歩いていたら、ちょうどモーツァルトの生家前に出た。
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ふと見ると、夏は夜7時まで開いている。あら、それじゃ生家も見てしまいましょ、と即断。10ユーロだがザルツブルクカードで入場。5時過ぎで少し空いていて(それでも結構な人がいたけれど)、30分くらいゆっくりと見学した。中はたしか撮影禁止で写真無し。

これでこの日の入場料合計は27ユーロ。3日間有効のザルツブルクカード42ユーロの元を取るには、あと15ユーロ。見たいものはまだまだあるし、あと2日間で余裕だわ♪

さて、この日の夜のコンサートの会場はコレーギエン教会。大学教会と訳すべきかしら・・・ザルツブルクの旧市街は音楽祭関連と大司教のレジデンツやたくさんの教会などカトリック関連を除けば大学がかなりの場所を占め、お店やホテルなどは実はほんの一部分。写真のこの通りは祝祭劇場のあるホーフスタールガッセという通りとゲトライデガッセというショッピング通りに挟まれた間の道だが、右に長く見えている建物は大学図書館。その向こうに見えている白い教会がコレーギエン教会。
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教会前は大学広場で、そこに日々市場が出ていた。あの1つ3ユーロのブレーツェルが売られていたのはここである。曜日によっては観光客向けの市と花屋くらいしか出てないが、火・水曜日には魚介の市が出たし、金・土曜日には新鮮な野菜や果物も並び、片隅に出る屋台のパン屋も品質は抜群で、めぎはほとんどここで買い物をした。写真の右に写っているチーズと肉のスタンドの生ハムとフレッシュチーズもとても美味しかった。
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目の前に行くと大きくて、いつも持ち歩いていた換算50mm単焦点ではなかなか入らない。
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これは反対側、祝祭劇場側から撮ったコレーギエン教会。
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スマホでも何度も撮影。左は大学広場側から、右は祝祭劇場側からの撮影。
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ちなみに祝祭劇場側にはオペラやコンサートの幕間の休憩時間にシャンパンなどを売るところが設置されているのだが・・・
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コレーギエン教会の入口前、大学広場の日中市場のスタンドが並ぶところにも、コンサートの直前のみ即席のシャンパン売り場とテーブルなどが設置されていた。人々の恰好はかなり地味。オペラやウィーンフィルのコンサートの観客の煌びやかで華やかなドレス姿と比べると、同じザルツブルク音楽祭の一演目とは思えないほど。でも、これも音楽祭の正規のプログラムの一つなのだ。コレーギエン教会は祝祭劇場やあのフェルゼンライトシューレなどと並ぶ音楽祭会場の一つ。
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8時半からのコンサートだが、緯度の高いヨーロッパはまだこんなに明るい。
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コンサートのパンフレットを5.5ユーロで購入して中へ。
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この日の演目はバッハの「音楽の捧げ物」。今年のザルツブルク音楽祭のテーマ、宗教音楽シリーズの一つである。ちなみに前日夜のアーノンクールの古楽器オケのコンサートもそのシリーズの一つだった(だから演奏はミサ曲だったのだ)。
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中は意外とシンプルな教会。
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終わったあとのカーテンコール。このコンサートは色々な意味で印象に残った。まず、いかにもピアノを習ってますという感じの小さな女の子を連れた日本人家族を複数見かけたこと。夜遅いコンサートなので子どもを連れた人はそれ以外ほとんど見かけなかったし、女の子を前に立たせて記念写真を撮るのでさらに分かりやすい。次に、音楽祭を見たいけど祝祭劇場などのチケットの残券は高いのしかないので、安いチケットが売れ残っていたこちらに来てみました、という感じのアメリカ人が多かったこと。彼らは演目もよく分からずに来たようで、単調な室内楽の調べに飽き、寝て船を漕いだり途中で退席したり。それから、演奏は素晴らしかったが、演奏者のみなさんがどうもあまり楽しそうじゃなかったこと。この写真を見ても、むっつりして写っている。
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音楽祭のこの時期、いや音楽祭がない時期も、ザルツブルクは教会で様々なコンサートが開かれているし、レジデンツや城塞などでもディナー付きコンサートをやっている。しかしそれらとは、音楽祭のプログラムのここのコンサートは全く別物だ。馴染みのある曲が演奏される訳でもなく、客に媚びることもなく、アンコールも一切無い(ピアノや声楽のソロコンサートならあるかも知れないが)。非常に厳格で、最高品質の演奏をプログラムに載せた通りに上演するという感じで、この日のコンサートは特にそういう印象を受けた。考えてみれば、ザルツブルク音楽祭に招待されて出る演奏者たちは、ここでこけたら音楽人生のお仕舞いだから、大人気歌手や巨匠以外はハッキリ言えばぴりぴりしているのかも知れない。

終わったのは10時ちょっと前で、既に暗かった。この頃のデュッセルドルフならまだ明るいはずだが、ザルツブルクは南なのだな、と感じた。
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ここにもお迎えのベンツやタクシーが来ていた。
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これでようやく18日間のうちの2日目が終了。

撮影: D600 + 20mm(F1.8)、Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)、Xperia Z1
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朝8時半頃のゲトライデガッセ [ザルツブルク]

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今日からまたぼちぼちと夏のザルツブルクのお話をどうぞ。

ここはザルツブルクの旧市街で最も有名な通りゲトライデガッセ。
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朝8時40分頃の撮影。まだほとんど人がいない。
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これは別の日の朝8時45分頃。観光客がちらちら見え始めていたが・・・
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8時台はまだショップ準備中。
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ここは車両進入禁止の通りで、ゴミの収集や荷物の搬入などは早朝に行われていた。そんな日常の様子を日々見ることができたのが楽しかった。

これは朝8時20分の撮影。
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光が綺麗。
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ここは看板が綺麗で有名な通りでもある。朝日が反射してキラキラ。
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でも、なんと言ってもこの通りで最も有名なのはモーツァルトの生家。ここは早朝以外はいつもいつもいつもいつも人がい~~~~っぱいだった。こんな写真が撮れたのはラッキーという感じ。
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撮影: Nikon 1 V3 + 18.5mm(F1.8)
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