ナミュール [ベルギー]
現在、ベルギーの小旅行記を連載中。
今回の旅の目的地はこちら。Namur(ナミュール)という町で、ムーズ川と運河のように見えるサンブル川の合流地点。手前右側のアートに隠れているところが旧市街、奥右側が城砦、ムーズ川を挟んで左側が現在のナミュールの市街地。
このときは70-300mmズームレンズにつけかえた。手前がムーズ川とサンブル川の合流地点。オレンジ色の建物はベルギーのワロン地域の議事堂。その上に城砦、左奥上に見えるお城がめぎたちの宿泊するシャトーホテル。
ホテルは見えるものの、今はまだ朝の7時50分。こんな凍った町で、何をしようかしらねえ・・・
夏は楽しいだろうけど。
めぎたちはとりあえず旧市街へ車で入り・・・
駐車してちょっと街歩きすることにした。車を駐めたのはこの鐘楼の近く。
その下は朝のお掃除中だった。
鐘楼のまわりをぐるりと回ってみる。左側にはスレート屋根の煉瓦造りの建物が。ちょっと新しそうね。
その下は古そうね。上を建て増ししたのはいつなのかな。
鐘楼の右側の向こうに行ってみましょ。
アーチをくぐって左側を見上げると正面はこんな建物だった。
ルイ13世様式の(ということは17世紀以降に建てられた)この建物をつい最近改築し、今は会議や学会の会場として使われているらしい。
その右奥には劇場もあった。ここがかつてはとっても栄えた町だったことが伺える。
さて、この会議場となった立派な建物の左隣に、唯一開いているお店が。なにやら美味しそう・・・
めぎたちはここでちょっと一休みすることにした。なにしろ寒いし、あたたかいコーヒーと焼きたてのパンにすっごく惹かれて。
何もかも美味しそう・・・めぎたちはクロワッサンとブリオッシュを選び、コーヒーを頼んでゆっくりした。
こんな景色を眺めながら。さすがにちょっと眠くなってきたわねえ。これからどうする?
こんな天気じゃなかったら、ここから車で20分くらいのところにある古城やディナンという町に足を伸ばそうかとも思っていたのだけど、この寒さじゃねえ。古城のほとんどは3月いっぱいお休みで、(このときは3月末で)中には入れないし、今日はどこに行っても雪景色でしょ・・・まあ、また来られるし。(と言っても現実には滅多に来ないのだけど。)
などと話しながら、まったりと一時間くらいいたかしら。
ケーキも食べてみようかと思ったけど、ブリオッシュで甘いものももう要らなくなっちゃって。
こうして休んであたたまったところで、もう少しこの町を歩いてみることにした。
ほんのちょっとだけナミュール街歩き [ベルギー]
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昨日御紹介したパンを食べたお店は右側にシャンデリアが写っているところ。アーチのずっと向こうに細い道が続いている。あそこへ行ってみましょ。
ほら、あそこ。向こうに、あのオレンジ色のワロン地域の議事堂が見える。
パン屋さんの中でレンズをまた24-70mmに付け替えて、いざ往かん。
議事堂へサンブル川を渡る橋は工事中だった。
ここから城砦がよく見える。
さて、その橋のたもとにこんな建物が建っている。
立派な紋章ねえ。
ここはかつての肉屋ギルド。16世紀の建物なのだとか。煉瓦もさすが年季が入っている。
今は考古学博物館として使われているそうだ。
24-70mmレンズで、ちょっと遊んでみた。
もっと色々撮影してみたいけど、重いことよりも寒くて断念。
そろそろ車に戻りましょ。
見せるためにある石畳ではなく、道路として機能するために造られた石畳。車も通ってすり減っていて、ここの日常に思いを馳せることができる。
なにやら美味しそうなお店もあった。
こんな一角には・・・
工事中の部分が・・・
むき出しで放置されていた。
ベルギーもドイツ同様自己責任の国らしいわね。
路駐の車には雪が残っている。道路にはもう無いのにな。
ここまで24-70mmと70-300mmレンズを交互に使ってみて感じたこと・・・850gのボディに900gと745gのレンズを両方持って街歩きをするのはやっぱりキツイ。このときみたいに30分程度ちょっとうろうろするだけならかまわないが、一日中歩くとなるとたぶん無理だ。それに、途中で雪の降る中付け替えることなど当然のことながら不可能で、そのときついているレンズで撮れるものを撮るしかない。片方だけなら長時間の持ち歩きも可能だと感じたが、片方だけを選ぶと、どうしても広角が必要なとき、または反対に超望遠が必要なときに、残念ながら我慢するしかない。やっぱり28-300mmの便利な旅行レンズが必要だなあと強く感じた。
しかし、いいレンズがあると、そのとき撮れる画角でそのレンズならではの面白い写真を撮ろうとしたりできる。それがとっても楽しい。旅行先であまり長時間歩かず、一つの場所に留まってゆっくり撮影できるような旅をするときは、いいレンズがあったら楽しいだろうなあ。今回の旅のように自分の車で旅をするような場合、またはレンタカーで旅をするような場合は、いいレンズを持って行くことが可能だし、付け替えて撮影を楽しむような旅の仕方をすればいい。しかし、だからといって便利レンズといいレンズの両方を買うのは、さすがに予算が・・・ううううう。こうしてレンズ沼巡りは回転数を増やしながら同じところをぐるぐるぐる。
さて、このとき朝9時半。これからどうしましょ。とりあえずホテルの場所まで行ってみることにした。城砦からは眺めも良さそうだしね。
つづく。
城砦からの眺め [ベルギー]
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城砦への道をひたすら上る。
ときどきビューポイントで止まりながら。
この城砦は17世紀のものだとか。
下にはムーズ川。
上ってきた道。
写真からも分かるように、この辺りはムーズ川に沿ってずっと渓谷が続いている。この辺りはアルデンヌ地方といい、第二次世界大戦の時、ドイツ軍がフランスへ侵攻した突破口だ。フランスへ攻め込むのに、どこから行くか・・・フランスはアルザスも北側もしっかり固めていたが、まさかこの渓谷をドイツ軍が突破できるとは思っていなかった。しかし、ドイツの技術はかなり進んでいたため、戦車が渓谷を上り、突破した訳だ。戦争末期にも再びここからドイツ軍が攻め込んだ。つまりここは常に独仏間の戦争の通過点だったということだ・・・ここにこんな立派な要塞があるのも、もっともっと昔からここが何度も前線になっていたことの表れである。
ムーズ川の向こうは・・・
東側。つまり、ドイツ側の地域。城砦から見下ろすとずっと向こうまで見渡せる。
それからまたしばらく上ってこんなところへやってきた。
ここからの景色は旧市街側。手前に見える川はサンブル川。
雪景色が見られるというのもある意味ラッキーなことよね。
だって、この時期は普通まだ緑はないし、茶色く汚い季節なのだもの。
さっきまわりをぐるっと回った鐘楼は右側に見える塔。
あ、あそこにあの工事中の橋と肉屋ギルドが。さっきここを見上げて写したところ。
夏はここに憩う人たちがいるのね。
こんな天気でもジョギングしている人がいたけれど。
かなりもくもくと雪が降ってきて、相当に寒くて、撮影していると手が悴んで、車の中に戻ってもまずは指の感覚を戻すので精一杯で(撮影するときには手袋を着用することはできないものね・・・)、とてもレンズを付け替えようという気にはならなかった。望遠で撮ってみたい気持ちもあったが、70mmまでで我慢。思えばカメラの撮像範囲をDXに切り替えれば105mmにはなったのに、そんなことはこの悪条件では思いつかなかった。しかしこの暗くどんより雪煙る悪条件では、F値2.8がとっても素晴らしく役に立った。ISOも上げず、シャッタースピードも速いまま、こんなに明るい写真が撮れる。冬のヨーロッパでは明るいレンズが重宝しそうだ。
そこからまたしばらく上り・・・
野外劇場やら・・・
サーカスやらを抜けて・・・
宿泊するホテルのところまでやってきた。
つづく。